ハッピ和洗い・色落とし参考価格 2015年5月現在(税抜き)
法被 和洗い(腰丈) 1200円~
藍染めハッピ(腰丈) 1800円~
※和洗いとは着物クリーニングと同じドライクリーニングです。
水洗い (1点手洗い) +100%
(色止め、色移り防止処理後に水洗い)
シルクハッピ(腰丈) 3500円~
(基本水洗い不可。お酒等の広範囲のシミはご相談下さい)
色止め加工 7000円~
(アク抜き+染料膨張特殊色止め+樹脂止め加工)
アク抜きの際、かなり色褪せしてしまうものもあります。
詳しくはお問い合わせ下さい。)
色抜き(年期入れ) 7000円~
年期入れは2段階
5~6年程度,適度な年期入れ! 白け感、スレ感が出る感じ
10年以上、ガッツリ年期入れ! 藍独特の水色感が出る程度まで
(染められ方により仕上がりは変わりますので目安となります。)
※令和6年9月現在は色抜きは当店お任せとさせて頂いております。
詳しくは最新記事をご覧ください。
藍染め法被、股引、腹掛けの色抜き~手に付く色、不自然な色、使用感を出す色抜き~
おしゃれ工房You友(ゆうゆう) 大友 眞吾です。
浜松祭りも終わり、浜松の方は一段落って感じですね^^
そうそう、昨年ですが年期入れ(色落とし)をされたお客様がブログで当店のことをご紹介してくださっていました!
セプティモエルムと言うセレクトショップを経営されている方です^^
まずはそのご紹介から。
実際に着用して参加している画像もあり、同時に作られた方とは全く違うハッピになっているのがとても良くわかりますので、
ハッピに年期を入れたいってお考えの方はぜひご覧ください!
http://boutique-elm.com/blog/archives/52321
実際に依頼された方からの「声」ですので、参考にしてくださいね^^
さて、今日ご紹介するのは年期入れではなく「アク抜き」です。
アク抜きというのは着用中に色が移ったり滲んだりしないよう、繊維と定着していない染料を洗い流す事です。
服の場合だとソーピングといい、方法は異なりますが同じく定着していない染料を洗い流すことです。
服の場合、クリーニングテスト、色の堅牢度(定着力)テストを行い品質表示をつけるという事が法律で定められており、その基準は世界で一番厳しいと言われています。
ただし、注文服やハッピなど和物は法律適用外で、品質は作るお店に任せられていますので品質表示が付いていないものも多くなります。

アク抜きは本来だとお客様の手に渡る前にして置かなければいけない作業。
しておかないと、色が滲んだり色が移ったりしてしまうんです。
で、当店の場合、通常クリーニングの和洗い、初洗いなど水洗い、色止め、アク抜き、年期入れと色々とあり、
お客様のご要望が異なりますのでまずは何をされたいのかお聞きします。
水洗い、色止め、アク抜きなどの違いを聞かれますので、「アク抜き」のご説明もご紹介させて頂こうと思います。
色止めをお受けする際、アク抜きから始めていくのですが、この時に色が褪せたり抜けたり、が少なからず出てしまいます。
じゃぁ、色抜きと同じじゃんって思われたりもするのですが、工程は全く違うんです。
一番の違いは、色を出来る限り落とさないようにするのか、色を落とすようにするのか、です。
年期入れって最近言っていますが、実は色を落とすのと今の年期入れもまた違うんです。
ハッピの場合、何も考えず色止めという工程をしてしまうと色がムラムラになったり白抜きなどに滲んだりしてしまいます。
家庭でも同じく、昔の藍染めのハッピと同じ扱いをしてしまうと・・・
その辺りも踏まえて、ハッピの「アク抜き」のご紹介です^^

当店の「アク抜き」は藍染めの本場、徳島の職人から教わった技法です。
方法は色々とあるのかもしれませんが、私は教わった職人がやっている方法をそのまま取り入れています。
と言うのは、
「ハッピでも服でも家庭の洗濯機で洗って色が移ったり滲んだり、一度で褪せたりするもの売れないだろ!!」
藍染めのハッピを洗ったり色止めをする際に出てくる不具合の原因がわからず行き詰まった頃に相談させていただいた職人さんの言葉ですが、その他の方にも相談させて頂いたのですが、この言葉でこの方の方法でやろうと思い、今に至るわけです。
当店の「アク抜き」は高温で作業します。手は頑張っても突っ込めません(汗)
水温は70℃~80℃程度に上げ、右画像のように先の尖っていないトングのようなものを使い「アク抜きをしていきます。

ハッピを入れると温度は急激に下がるため70℃~80℃に上げていきますが、
アク抜き自体は60℃~70℃を目安に作業をしています。
左画像を見ると65℃程度まで下がっているのがわかります。
紺色のハッピなのに、アク抜きをすると黄色っぽい色が出てきます。
この時点で、インディゴ、もしくは藍染めで染められているということがわかります。
インディゴも藍も昔は同じ天然の植物性染料で染まる方法も同じだったのですが、今は染まる成分を人工的に作ることが出来るようになったため、価格も安く色々な色が出せるようになっているんです。
藍のような色で染める場合、白い生地を黄色っぽい染料の中に漬け込み、空気に触れさせると黄色から青っぽい色に変化(発色)すると言う、少し変わった染色方法なんですね。
漬け込み、発色させ、を18回~20回程度繰り返すと、これ以上は濃くならない藍独特の深い藍色。「紺止め」となります。
藍100%で染められたものだけを「本藍染め」と記して良い、とされていますので、「本」が頭に付いていないものは藍100%ではないということになります。


上左画像を見るとなんとなく黄色っぽいのがわかります。
この色がほぼ出なくなるまで「アク抜き」を繰り返します。
通常2~3回程度で上右のように黄色っぽい色は出てこなくなりますが・・・青っぽい色が少し出ています。
この段階で藍でもインディゴでもない何かも使われているなぁっと・・・時折、底に青いカスのようなものが溜まったりしますが、これは顔料。
顔料が使われていたハッピ事例はここをクリック!
作業し終わった水温を見ると70℃になっています。
この高温で作業していくため、「アク抜き」は1点手作業となるし、手間もかかってしまうんです。
和洗いは色の変化もほとんど出さないよう和服と同じ洗い方をしていきます。
水洗いは常温での作業となりますが、藍染めで作られたハッピは1点手洗い。
洗剤は職人から教わった昔ながらの固形石鹸を専用に取り寄せ、少量を水に溶かして汚れ落ちを良くして洗っていきます。
今年は4日に雨が降ったので、ドロなどが付着していたりする場合は水洗いしないと落ちません。
お酒やビールを浴びるように飲んだ方も、水洗いしたほうがいいですね!
通常のドライクリーニングでは水溶性の汚れは落ちませんのでご注意を^^


そしてアク抜き終了です^^
年期入れと比べ、色落ちが少ないのが一目でわかると思います。
なぜ、こんなに色々とやっているのか・・・
それは、ハッピ自体の染め方や作り方がどんどん変わっているからです。
この変化に気がついているのはおそらくクリーニング店だけでしょう。
当店には日本全国からハッピの「年期入れ」が届いていますので、この変化は地元浜松だけではないと思います。
じゃぁ、どうしようか・・・
当店は対応していこうと思い、色々と取り組んだ結果が今の方法です。
当店独自の方法ですので、今のところ同じように出来るお店はないでしょう、っと、言い切れるのも、例えば先日ご紹介した事例
赤っぽいハッピ事例はここをクリック!
藍やインディゴ100%で染められているハッピなら、色抜きや色止めは昔ながらの方法で綺麗に出来るのですが、明らかに違うものを同じ方法でやってしまうと濃い部分と薄い部分が大きくムラになったり色が滲んだりするなど不具合が出てしまうんです。
赤っぽい、黒っぽいなど藍では出ない色だったり、あるいはメチャクチャ糊が効いていてゴワゴワだったり。
糊落としでのご相談も多いのですが、実は生地にハリを出すために付けてある糊ではない事がほとんど・・・
これをハリを出すために付けてある糊だと思い洗ったりすると、家庭だけではなく水洗いをする業者でも不具合が出てしまうんです。
白く線状に色が抜けたり、濃い部分と薄くなった部分がムラのようになったり、色が滲んでしまったりなど出てしまいます。
なので、色が不自然な場合、不自然な色を取り除き、藍らしい自然な色を出したり、ゴワつきを取り柔らかくしたりなど、
作られ方が変わっている事に気がついた時点で対応できるよう、方法を考え作っています。
不自然な色を取る方法も当店独自で考え作っています。
年期入れまでやっていけば色移りなどの心配はほぼ無くなると思いますが、アク抜きの場合、藍やインディゴではない違う何かが使われていると色は止まらず移ったり雨に濡れると滲んだりしてしまう可能性があります。
色止めはアク抜きして定着していない染料を洗い流してから加工していきますが、お預かりした時そのままの色を止められるわけではありません。過剰に染料を残して色を濃くしているものはアク抜きの段階でかなり色が褪せてしまいます。
色止めは繊維の中に入り込んでいるインディゴ成分を繊維から出にくくすると言う加工ですのでアク抜きとセットになります。
染め方により、色止め方法も異なり、この色止めは藍、インディゴ以外のものには効きません。
また作りが変わると、今の方法は変わるから、今現時点で出来る事のご紹介です^^