ハッピ和洗い・色落とし参考価格 2015年4 月現在(税抜き)
法被 和洗い(腰丈) 1000円~
藍染めハッピ(腰丈) 1500円~
水洗い +100%
(色止め、色移り防止処理後に水洗い)
シルクハッピ(腰丈) 2500円~
(基本水洗い不可。お酒等の広範囲のシミはご相談下さい)
色止め加工 6000円~
(アク抜き+染料膨張特殊色止め+樹脂止め加工)
アク抜きの際、かなり色褪せしてしまうものもあります。
詳しくはお問い合わせ下さい。)
色抜き(年期入れ) 6000円~
年期入れは2段階
5~6年程度,適度な年期入れ! 白け感、スレ感が出る感じ
10年以上、ガッツリ年期入れ! 藍独特の水色感が出る程度まで
(染められ方により仕上がりは変わりますので目安となります。)
おしゃれ工房You友(ゆうゆう) 大友 眞吾です。
浜松祭りが近づいて参りました!あっちこっちでラッパや練りの掛け声など響いています!
で、当店にはハッピの年期入れだけではなく・・・
初洗い、アク抜きなど藍染めハッピについてのお問い合わせの電話が鳴り響いています!(多くなってきた程度です(汗))
一番多いお問い合わせが何日くらいでできるか?
毎年、納期遅れが出ているようで、納品が月末になっている方も多い様子。
一応目安をお知らせしておきます。
最終4月27日受付け、5月1日にお渡しとさせて頂きます。
あと、納期遅れなどで困りましたら・・・ご相談下さい。
諏訪大社 御柱祭りホームページ
このハッピは諏訪大社のお祭用ハッピ。
ひざ下までのロングタイプなので適度な年期入れで7000円。ガッツリでも金額は同じです^^
今回はお問い合わせの多い本番に間に合う最終受付の告知のつもりで書き始めましたが、
年期入れはやはり生地が傷むのでしょうか?といったお問い合わせもありましたのでそのご説明と・・・
ご依頼のお客様の中にはご自身で洗ったり、色を落とそうとして失敗した事があるというお客様が結構いらっしゃいます。
実は私自身も年期入れは上手くいかないことも結構あり、色々と改善しながら今の方法に至っています。
例えば今回のこの諏訪大社のハッピ。モニターによってはわからないかもしれませんが、
見る角度でかなり赤っぽいんです。
浜松でも同じく、なんか赤っぽいのが気に入らないって持ってこられる方多かったりします。
このタイプというか、このハッピハ不自然な赤味を綺麗に取る事ができないとこれまたとても不自然なムラが・・・
特にこの赤っぽく見えるこのタイプのハッピが上手く行かなくて受けるのを辞めようと思っていた時期があったくらい。
でも、せっかく始めたのだからもう少し工夫をって重ねていくうちに、
100%ではないけどいい感じにできる方法まで辿りつけたんです^^
という事で、生地が傷む?なぜ失敗する??など含め、ご紹介です^^
年期入れが完成です^^
不自然な赤みが綺麗になくなり、藍染めらしい色味と適度なスレ感が出てきました。
前回、スカーフのシミ抜きで色は赤青黄色の3色で作られていて・・・って事を書かせて頂きました。
赤青黄色とは、一般的に言う赤青黄色とは少し色が違い、赤はピンク系、青は水色系、黄色は黄色(笑)。
プリンターインクを見てもらうとわかるのですが、マゼンタ(赤)、シアン(青)、イエロー(黄色)が3原色と言われる色になります。
で、紺色は青に赤を混ぜて作る色なんです。
藍染めは本来、天然の植物から作られる植物性染料だから赤味なんて入らないんですよね・・・
で、実際に色抜きをしてみると、このタイプは赤味を落とすと自然な色合いになることが多いんです。
でも、この不明な赤っぽい色を取ることと、藍色を落とすのは工程というか方法が異なるんです。
藍として色落としをしていくと、この赤味が邪魔をし、抜ける部分と赤味が残る部分が出てしまったんです。
家庭洗いでの失敗はこの不明な赤い色とか、黒に近い色合いになったりしている物。
「染め」という工程を辿らないで付けられている色だと予測していますが、藍染めは色落ちするものという認識が高いのでわざと色落ちするように付けられている様子。
だから、家庭で洗うと白い部分や柄部分に色が滲んだりしてしまうんですね。
どんな工程でどうやって色をつけているのかは私にはわかりませんが(以前工場を聞いても教えてもらえませんでした)
少なくても、昔作られた「藍染め」のハッピとおなじ感覚で新品を扱うと不具合が出てしまう可能性jは高いです。
今の方法は色々と予測しながら試して作っていきましたので、こんな感じだろうということの予測はできています。
この年期入れ(色落とし)も不要に乗せられている物を取りながら藍の色も同時に落としていくという方法で加工しています。
で、次は生地の傷みについてです。
袖裏に付けられている赤い部分を見て下さい。
今回は若干色落ちしましたが、基本本体と同じような色落ちやスレ感は出ません。
背中部分に付けられている青っぽい生地もほとんど変化しません。
10年以上着古した感じにするために、一気に10年分の強い洗いをしていくわけではないんです。
だから、本体以外の部分に付けられている生地は、新品状態のままになることがほとんど。逆にこの部分も使用感を出して欲しいって言われても今現在ではお受けしていません!取り外さなければいけない・・・
年期入れといっても、使用感やスレ感は生地の傷みを出来る限り出さないようレシピを作っていますから、見た目は年期が入っていても生地自体は新しい状態です。
強い洗い作業をしていくのは確かですから全く傷まないとは言えませんが、通常家庭でお洗濯をしていくのと同等程度。
科学的にどうやったら繊維をあまり傷めず年期を入れられるか!って考えレシピを作っています^^
ハッピの工程には和服と同じ和洗い、水洗い、アク抜き、アク抜き+色止め、
年期入れもほんのりからガッツリまでと色々あります。
また、工程を説明しながらご紹介させて頂きますね^^