マックスマーラーコート風合い直し~クリーニングで変わってしまう風合を直す~
おしゃれ工房You友(ゆうゆう) 大友眞吾です。
そろそろ冬服の準備をしようとコートを出してみたらあんなに良かった風合、質感が別物になっていた・・・
毛布のような質感に変わっていた・・・
クリーニング後に受け取った後に確認をしていないって方は多いと思いますが・・・
覚えておくといいのは、法律で定められているクリーニング品質保証義務は6か月という事。
保管の仕方で出てきてしまうカビシミとか使用中に付いたけど目には見えていないシミの浮き出しなどは別ですが、縮み変形、洗ったことで出る色滲みなど、クリーニングが原因で出てしまった不具合は6か月以内であればクリーニング店で保証することを法律で義務付けられています。
ただし、今回ご紹介するような風合いはその人の見方や感じ方によるもので、服としては問題なく着られるため難しい・・・
新品の時の風合い質感が気に入って購入した人じゃないとわからないかもしれません。
着たり洗ったりすれば傷むし変化が出るのは当たり前、と言われてしまう事もあります。
風合いを直す、縮み変形を修復して直すって機械仕上げではできないため、できるとしたら個人店しかないんです。
こうした不具合が出ても直せるお店であれば、変化が出る原因を知っているので出ないように洗ってくれるんです。
今年もすでに何点も風合いが変わっていてびっくりしたってご相談をお受けしています。
すでに風合い直しをほかのお店へ依頼したけどやり直してほしいというご依頼もありました。
風合いがよくなる加工剤を吹き付けただけで毛足の絡みなど解かれていないため手で触った感触が悪い・・・
絡まった毛先が手に当たりざらつきがあるような手触りになっていますね、とご説明すると「そうそう、そうなんです!」
とわかってもらえたって感じで喜ばれたり。
お店に持っていっても何が気に入らないのかわからないって感じで悪くなっていないと言われたとの事でした。
当店の風合直しは毛全体すべてに加工剤を入れ込みながら手直ししていきます。
かなり手間仕事になりますがお客様には見えないしわかりませんので、直し方の方法を公開、ご紹介です^^
マックスマーラーコート風合い直し~クリーニングで変わってしまう風合を直す~
目次
◆風合いを損なわないように、でも汚れを落としていく事が大切
-加工剤を入れるだけでは直らない
◆加工剤を入れ風合い復元加工 仕上げ
-機械仕上げではできない手仕上げ・手直し
-パーツごとに分けて仕上げしていく
-加工剤を吹き付けただけと毛足を整えた違い
-キメを整える
-毛足直しした部分のアップ画像
◆風合直し 最終仕上げ
◆仕上がりbefore&after
-機械仕上げでは直すことができない風合い
◆マックスマーラ 風合い復元仕上げ まとめ