高級スーツほど起きやすい加速劣化~適切な方法で洗い仕上げられないと一気に進む劣化~
おしゃれ工房You友(」ゆうゆう) 店主 大友眞吾です。
前回、クリーニングに出す事で起きる加速劣化の事例を紹介しましたが、結構出ているようでお問い合わせが続けてありました。
今現在も5~6着お預かりしているのですがいずれも高額品ばかり。
以前、ほかの事例ですがクリーニングの高いコースで出したことで起きた不具合事例のご紹介もしています。
今回はクリーニングに出しても綺麗にならない事例、クリーニングに出していても変色が起きてしまう服、高いコースへ出したことで起きた縮み型崩れ事例など、過去記事のリンクを貼っておきますので納得ができない仕上がり、クリーニングに対して疑問などお持ちの方は一読してみてください。
入ったその日から仕事ができる設備をしてスキルが無くても洗って仕上げることができる商業クリーニング。
スキルを持って職人としての仕事をしていく個人店。
一番厄介なのが、高ければ高品質って思われることで金額が高くなり品質が付いて行っていない現象が顕著に起きている事。
今回も劣化したものは元通りに戻ることはありませんが、とりあえずは着られる状態に直してほしい、とご依頼されています。
金額が高ければ品質良い仕事をしてもらえているか?は仕事を見ているわけじゃないからわからないと思いますが、今回のような状態でも技術があれば起きたとしても直してお渡しをするはずです。
直さなければ着ることができません。
直す技術スキルではなくクレームにできない、ならない受付方と説明スキルを持を持つことでクレームを回避する、根本的にクリーニングとしての考え方が違ってきています。
クリーニング関係者から当店のようなお店を技術職と言われていました。
技術を磨きスキルを上げていくのがこれからも残っていく個人クリーニング店です。
個人クリーニング店はこの違いをもっと知ってもらうよう説明をしていかないといけないと思います。
利用するお客様も落としたいシミも落ちない、長く綺麗に愛用していきたいはずの服が3~4年でダメになる不利益な事が起きないよう、仕事の違いを理解して上手に使い分けていく事が大切になってくると思います。
一番大切なことは、不具合が起きてから直すのではなく、不具合が起きないような洗い、仕上をしてもらう事です。
勘違いされている方も多く、クリーニング店の洗い公手の説明を見ても理解していない事は、こうした不具合が起きるのは洗い工程ではないという事。
ドライクリーニングに✖付けられていない服はメーカーがドライクリーニングができる洋服を作り不具合が起きないかテストされていますので縮み変形などはソフト洗い、通常洗いにかかわらず縮み変形などは起きることはほぼないんです。(風合い変化は別)
一番の原因は乾燥、仕上など熱(スチーム含む)によるものです。
高級スーツほど起きやすい加速劣化~適切な方法で洗い仕上げられないと一気に進む劣化~
ブログ内容 目次
◆グッチスーツ 加速劣化による溶け出しと縮、型崩れ
-加速劣化している部分のアップ画像
-同じインポート製品でも品質表示の意味は変ります。
◆修復仕上げ BEFOER&AFTER①
-修復仕上げ BEFOER&AFTER②
-修復仕上げ BEFOER&AFTER③
◆グッチスーツ 加速劣化による溶け出しと縮、型崩れ まとめ
◆ロロピアーナ生地を使ったトゥモローランドスーツジャケット
-ウキと縮み、表裏
◆受け取れる情報はお客様からの経緯の説明と品質表示
◆修復 before&after 加速劣化する原因
-修復 before&after 加速劣化する原因②
-修復 before&after 加速劣化する原因③
◆ロロピアーナ生地を使ったトゥモローランドスーツジャケット 修復仕上げまとめ