シミの除去率95％以上！しみ抜き専門店　おしゃれ工房You友

色抜き後のズボンです。

色抜きをしても真っ白にはならないとこのブログでも説明していますが、
今回はこんな色に抜けました。

使われている染料や色により残る色は変わります。
先日、黒いコートの染め直しをする際、色抜きしたら黄色が強く残りました。

黒、濃紺など濃い色の場合、どんな色が残ったとしてもほぼ影響される事なく
染まるのですが、薄い色や中間色の色に染める場合、残った色が大きく影響します。

例えば赤が強く残っている服を青に染めると紫に、黄色が強く残っている服を
同じく青に染めると緑色に変化します。

残っている色に染める色が混色されるためです。
色を変えて染め変える場合、残った色目により染める事ができない色もあります。

色を作る時も残った色を見て何色で染めると指定の色になるかを予測しながら作って行きます。
小さな色抜けなどを直す場合、シミ抜き台の上で色を入れ合っているかいないかを目で確認しながら
染色できますが、丸染めの場合、染まり上がりの色は染め後にソーピングし乾燥しなければ最終的な
色目を確認する事ができないんです。

染め上がり直後の色目からソーピング（過剰に乗っている染料を色移りしないよう洗い流す事）をすると
色目が変わり、濡れた状態だと濃く見える色目が乾くと薄くなります。

例えば紺色の服に水が付くと黒いシミになるように濡れた状態だと色は濃く見えるんです。
水の場合、乾くと元の色に戻りますが油シミの場合、水のように蒸発して消えてなくならないため
濃い色になった状態で消えなくなるんです。これが家庭ではなかなか取ることができない油シミです。



色を染め変える場合、基本的には黒など濃い色への染め変えが色ムラも目立たなく無難な色になります。
当店の場合、一度目はご希望に添えるよう色を作り染めていきますが上手く染まらない事もあり、
その場合は黒への染め変えまではお見積もり金額内でやらせてもらっています。

染まり具合は生地の状態に依存するのですが目で見ても染まり具合はわからないんです。
通常、中間色は色ムラが出やすいと説明はあると思いますが、見積もり金額内で染め直しまでするお店は
あまりないと思います。

今回は黒の染め直しですが、一昨年まで使っていた染料とは違う染料で染めています。
今の染料の方が色ムラもほぼ出る事無く色落ちもかなり少ないんです。

今の染料は染めた後に染料を洗い流す工程で９０℃～１００℃の温度を掛け洗剤を入れ３０分洗っています。

通常、この温度で３０分も洗えばほとんどの場合色は白けてしまいます。
でも、この温度で３０分煮込み洗いをして残っている色が今ご紹介している色になります。

ここまでしっかり色を定着させ、色移りなど出ないようしっかりと染料を洗い流していますので
色移りの心配もほとんどなく家庭洗いでも簡単に色落ちはしないよう染めています。

今回、業者様からのご相談もお受けし染めているのも、染料を変えて１年染めてみて色の堅牢度も
かなり高く、色移りの心配もなく、色ムラもほとんど出ないため、お勧めしても大丈夫と確信が持てたからです。

ただし、綿製品の場合いくら色落ちしにくいと言っても洗ったり着用していくうちに少しずつ色落ちはしていきます。
綿製品はどんな製品でもどんな染め方をしていても必ず色落ちする素材です。

今回ご紹介している染めはかなり堅牢度も高くとても綺麗に染まり、お手ごろ価格で染める事ができますので
色褪せただけでまだまだ着られる服などありましたら一度お試し下さい＾＾


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