
おしゃれ工房You友(ゆうゆう) 大友 眞吾です。
先日、年に1度のクリーニング展示会会場となっていた東京ビックサイトまで行ってきました。
セミナーを受講したり、新しい機械仕上げ、洗い方法や衣類を収集するための情報、システム等など・・・
一昔前とは考え方などかなり変わってきてるなぁって思うと同時に、おしゃれ工房You友でやってきていることが間違っていないじゃん!って確認できたことが一番の収穫でした。
で・・・一番納得できたと言うか、怒れたというか、新幹線に乗り遅れた事件!?がありました(笑)
都営から新幹線に乗り換え改札での事。
改札を抜けるところに切符を入れた所ドア?が閉まりストップ!
で、切符販売機で新幹線乗車、特急券を購入しようとした所、ICカード、もしくはスイカを入れてくださいと・・・
頭のなかで???????がいっぱい・・・隣を見ると同じ所で悩んでいるご夫婦が・・・しばらくしてまた同じ所で固まる方が・・・
仕方ないので人が売っている切符販売のところへ並んだのですが15分ほどかかり乗り遅れこだまに乗ることに・・・
で、係の人に浜松まで、と言ったらここまできた切符を出してくださいと言われ初めて理解出来ました。
ICカードとは切符の事だったんですねぇ(汗)
で、販売機でICカードを入れてくれって切符を入れろってこと??と確認したら、「はい、切符を入れてくれということです!」
「思わずわかんないよねぇ、切符って言ってくれないと!!」って大きめの声で言っちゃいました
まぁ、私は乗り遅れても何ら問題はないのですが・・・私と同じように自販機で購入できず並んだ人が何人もいました。
駅員やよく利用する方ならわかること=常識かもしれませんが、私のようにあまり利用しない人にはわからない。
新幹線でも電車でも、乗るときは「切符」を買ってから乗るというのが日本全国共通なのでは・・・
これから切符という言葉がICカードという言葉になるのかもしれないけど・・・切符がいいなぁ・・・
今風のかっこいい言葉や横文字使ってかっこ良く表現もいいけど・・・
誰が見ても、読んでも理解できわかりやすくってとても大切なことだよなぁって改めて思った私にとってはひとつの事件でした!
という事で・・・ただでさえ長くなるブログが更に長くなる前に・・・(手遅れ!)
かなり前に染めた「顔料染め」コートの染め直し画像が見つかりましたのでご紹介です。
顔料染めとは簡単にいえば表面に固くならないペンキのようなものを使い色を付けているものです。
このタイプは基本染料による染め直しは色ムラがひどく出てしまったりするなどとてもリスクが高いため、
顔料染めの見分けができるお店の場合、染め直しは受けてもらえないと思います。
最近よく見かけます。バーバリー、アクアスキュータム、トゥモローランド、ポールスミスなどなど色々なブランドで作っれています。
特徴は画像の通り。白い線状の色剥げが出てしまうこと。
今回は洗濯会で洗ってしまったとのことで、洗って揉まれる際、洗濯機の浴槽で折れ曲がった状態で擦れるため曲がった先端部分の色が抜けこうした線になってしまうんです。
着用中でも袖口や衿、机や椅子などでよく擦れる部分など数回の着用でも表面の色が剥げ白っぽくなるのが特徴。
どうして白くなる?と言うのは、色を抜いた画像もありましたので合わせてご説明していきますね^^

こちらが色を抜いた画像です。
顔料染めの服の色を抜くって詳しい方ならどうやったら抜けるんだ??って思うほど、おそらく特殊な作業になると思います(笑)
先のご説明通り、顔料染めとは基本ペンキのようなモノを表面コーティングするような感じで色を付けていきます。色の粒子を接着剤(樹脂・バインダー)で貼り付けてあるんです。
今ではいろいろな方法があり、表面だけではなく両面染めてしまうものとか・・・染料なのか顔料なのか見分けがつかないものもあります。
顔料は色の粒子とはいえ、小さい粒のナノ顔料は手で触ると毛穴の中に入り込み洗っても取れなくなるほど粒子が小さいので、染料と似たように繊維の目の中に入り込んでいきます。こうなると見ても触ってもわからないモノってあります。
詳しく書いていくととても長くなりますのでまたの機会に・・・
顔料染めの特徴がもう一つあった!表面がパリっとしていたり少しごわつきがあったりなどなど・・・
これは色の粒子を貼り付けている接着剤の風合いがでるんです。
Yシャツに「糊」付けますよね。パリっとします。
こちらはわかりやすく言えば洗えば取れる接着剤、色は取れては困るので洗っても取れない接着剤が使われているんです。
そして顔料に使う接着剤は取れないモノなので、水をつけても弾かれてしまいます。
接着剤が服や手に付いた時、水で洗っても取れないのと同じ。
なので、顔料で染めてあるものは染料による染め直しをしても弾かれて染まらないんです。
だから、どんなお店へ依頼しても顔料染めの服を染料で染め直しなんて受けてはくれないというより出来ないと言われるのでは?
で・・・白い線状に見えるのは上の画像のように下地が白だから、表面の黒い色が取れると白い色が出てくるんです。
革製品もよく見られる現象と同じです。
だから例えば白いバックを簡単にコーティングする形で顔料を使い黒く染めてしまうと、表面の黒いコーティングがすぐに剥げ下地の白が出てきてしまうんです。
強く固着しようと固くなる接着剤を使うとパリパリになってしまう・・・服でもバックなど革製品でもこれは同じなんです。

このコートは顔料染めですが繊維の中に入り込んでいる顔料をできる限り取り染料で染まる状態に戻してから染めています。
取りきれずに残ってしまった部分は染まりが悪かったりなどがあるため新品同様のような染めあがりには出てきませんがまた着て頂けるレベルで染まっていると思います。
顔料染め独特のパリっと感や光沢など風合いは変わっていますが、染めたあとに高温で15分ほど洗剤を入れて洗ったあとの染めあがりですので、家庭で洗っても最初の画像のような線状の色抜けは出ないんです。
これは表面のみを加工する「顔料染め」に対し繊維そのものに浸透して染まる「染料染め」との大きな違いです。
染料染めは繊維の芯まで浸透して染めていきますので、表面が剥がれたらすぐに白い下地の色が出てきた、なんてことにはならないんです。
ただ、色は必ずあせていきますし紫外線や光などにより分解され抜けていきます。
永久に抜けない色で染めるということはできません。
ただ、これ染めたのはかなり前なので今だと同じ工程での染め直しはしないかな・・・
染業界や繊維業界の常識って言われること以外のことをかなりやっています。
いつかどこかで自分が試してみなければ誰も答えられない、教えてくれないことってあります。
このコートもその1点でした。
ものすごく手間がかかっています。手間とか頂く代金とか考えていたらとても出来ない、試せない事。
テストと言っても、どんなに手間と時間がかかっても着て頂けるようにできるまで考えられること全てやっています。
このコートも色抜きをし、染め、上手く染まらず、今度は条件を変えて色抜きをし、染め直し・・・を何回も繰り返して染めたものです。
この一点を染めたことで、染めに関する技術や知識を実践的に覚え修得することができたんです。
試させて頂いたというと実験台にされたって思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、
試すこともされずに断られる、返却されたら諦めるしかありません。実際お断りするほうが簡単だしリスクは一切かからないんです。
どこもできないと言われることが出来るようになったのも、今回のような事例をたくさんご相談頂けたおかげなんです^^
◆◇◆◇◆◇ 紹介している画像は、同じような状態でお悩みの方の
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◇◆◇◆◇◆ 参考になります様に独断で掲載させて頂いております
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◇◆◇◆◇◆ お手数ですが
youyuu@or.tv までご連絡願います
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