服を見れば一目瞭然!
見事に汗で塩がふいていました

時間は経ってないとの事だったので汗による脱色は大丈夫そう・・・


中国へ行ったときに色柄が気に入って買ってきたとの事で表示も中国語のみ。

最近、「日本語表示が付いてない服の保証はしません」とか「お取り扱いできません」という
お店が増えてきてます。
日本の表示は法律で義務付けられており、他国と比べてクリーニングテスト基準が厳しいのです。
この品質表示は服の保証書です。切り取らないようにしてくださいね^^
ブラウスは透けないように裏にシルクの裏地が付けられていました。
表地と違って肌触りのいい厚手のシルク生地。表地より裏地が縮みそう

一通りチェックして縮みが出そうだったので、そうなった時でもきちんと元に戻すように
サイズを計ってからとりかかりました♪
これだけ潮がふいてるともう水洗いして汗をきちんと取るしか方法はありません。
鮮やかな花柄で黒地に白の花まであるこのブラウス・・・
シルクは水に濡れると色も出やすく、温度をかけると色がさらに出やすくなるため
今回は常温のまま色止め、防縮剤等のシリコンを入れ、さらに洗剤もかなり薄めに。
服を水に入れた時の手の感触でどの程度縮みが出るかがわかります。
縮みは思ったほど心配はなさそうな感触。
後は色が出ないように柄の境目をしっかり見ながら丁寧に汗を洗い流して行きます。
スカートもウエスト部分がやっぱり潮をふいてましたのでいっしょにウェットクリーニング。


シルク素材でしかも外国製品。
どんなに洗う機械技術が進んでも
こういう服は機械任せで洗うことは出来ないと思います。
当店のようなクリーニング店もまだまだ需要があるのかな・・・(^-^
今回は裏地と表地が少しずつ巾が違った状態で縮んでいたので
バランスよく巾だし修正しながら仕上げました。
仕上がりは写真の通り。
襟も綺麗なラインが出るように丸みを付けながら
アイロンをかけましたので、かなり綺麗な
仕上がりになってると思います
汗取りって結構簡単に考えられてますが
素材によってはかなり大変な作業になってきます。
中には絶対水洗い出来ない服もあります。
クリーニング店で失敗がもっとも多いのが
水洗いなのです。
汗の付着したお気に入りの一着、奮発して購入した服など、
汗処理は信頼できるクリーニング店に出さないと縮み、変形、風合いの変化が
かなり出てしまいます。
汗処理をしっかりしておかないと
来年着る時に変色、脱色が出てしまいます。
服がダメになる一番の原因は汗の付着による変色脱色なのです。
しまう時には気をつけてくださいね
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