【洗い指定以外の工程に伴う保証について】

復元洗い等、洗い指定以外の工程を含む処理についてはクリーニングの保証対象外となります。
生地が耐え切れず溶けてしまったり、直せないほど変形してしまう等、
想定外の不具合が出てしまった場合は代金は頂かずご返品にはさせて頂いていますが、
弁償等の保証は一切できません。 それぞれ詳しく説明させて頂きますのでご了承願います。

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取れにくいシミ・・・

取れにくいシミ・・・セオリーと言うブランドのセーターです。ウール100%

このセオリーと言うブランド、独特な素材使いと言うか、
デリケートな物がとても多いんです。

今回はすすが付いてしまった・・・との事でお預かりしました。
ここだけではなく、薄いシミも入れると10箇所ほど黒いシミが・・・。

一見、表面に浮いた状態で付いているので、
簡単に取れそうなのですが・・・これがなかなか取れないんです。

すすとか炭は不溶性の物で、
水、溶剤、シミ抜き剤で溶かす事ができません。


家庭でたまに付いてしまうシミの中で、不溶性のシミで取れにくい物がいくつかあります。
最近多いのがゲルインクのボールペンのシミ。
これは付くとほんと取れない・・・。油性系のボールペンの使用をお勧めします。

その他にはプリンターインクのシミ、墨汁のシミ、マスカラ等。
これらにはカーボンが入っていて、このカーボンが不溶性の取れないシミの原因です。

シミとか汚れは洗剤や酵素、シミ抜き剤等で溶かす、あるいは分解して取る、のが基本です。
溶かす事も分解する事もできないこのカーボンと言うのは物凄く小さな粒子です。

この粒子が繊維の間に入り込み、さらに奥深く入り込んでしまった物は、
簡単には取り出すことができなくなるんです。これが取れない原因・・・。

すすとか炭も同じように繊維の間に入り込むと取り出すことが容易でなくなり、
取れないシミとなって残ってしまいます。

このお客様には、シミを取りたいと思ったらいじらずに出してください、
と以前お話させて頂きました。

このシミを下手に水洗いされたり、水で叩いたりしてしまうと繊維の奥深くに入り込み、
ただでさえ取れにくい物がさらに取れにくくなってしまいます。

今回、付いた状態そのままで出してくださいました^^

でも・・・完全に取れるかどうか・・・



取れにくいシミ・・・ほぼ、取り切る事ができました^^

今回は何もしないそのままの状態だったので、
取り切れたのだと思います。

この不溶性のシミは普通に洗っても取れることはありません。
通常付く食べこぼし等のシミや汚れの場合、
まずドライクリーニングして油分を取り、
次に水洗いすればかなり取れます。

しかし、このすすや炭の場合、
まず洗ってみる、をしてしまうと取れなくなってしまいます。


そんなに頻繁に付くシミではないと思いますが、
カーボンが含まれてるシミは取れにくいと言うのを覚えておいてください^^

仕事でボールペンをよく使われる方、何のインクか見てください。
書き味が軽く滑りがいいのはゲルインクか水性インクです。

この2つは服に付くとかなり取れにくい・・・。
特にゲルインクは一度付くと取れなくなることが多々あります。

油性ボールペンならほとんどの場合取る事ができます。

この辺りも覚えておくといいのでは?と思います^^




タグ :シミ抜き



 
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