【洗い指定以外の工程に伴う保証について】

復元洗い等、洗い指定以外の工程を含む処理についてはクリーニングの保証対象外となります。
生地が耐え切れず溶けてしまったり、直せないほど変形してしまう等、
想定外の不具合が出てしまった場合は代金は頂かずご返品にはさせて頂いていますが、
弁償等の保証は一切できません。 それぞれ詳しく説明させて頂きますのでご了承願います。

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お財布クリーニング~型押し消失・色剥げを目立たなく修復~

お財布クリーニング~型押し消失・色剥げを目立たなく修復~

携帯メールでのお問い合わせについて。

携帯メールの場合、メールのお返事とお送りしても届かない状態になってしまう事が多くなっております。

お問い合わせ、ご相談についてはお電話の方が確実です。

一度見てもらいたい、というご相談も増えているのですが、お送り頂く前に必ず一度お電話でご相談をお願いします。

お送り頂く際、必ず依頼書をご依頼品と一緒に中に入れてお送り下さるようお願いします。

依頼書だけがお客様へご連絡する頼りになりますので、必ず依頼書を入れてお送り下さるようお願いします。


お財布クリーニング~型押し消失・色剥げを目立たなく修復~

おしゃれ工房you友(ゆうゆう) 大友 眞吾です。

先日も神奈川から見て頂きたい!っとご来店下さったお客様がいらっしゃいました。

遠方の方からお電話でのご相談でも、お客様が依頼しているお店の事、染み抜きの事、洗い工程の事など、クリーニング店についての基本的な事についてご質問をお受けする機会も増えてきています。

初めてご来店された若い男性のお客様からは、当店の仕事と他のお店と何が違うんですか??と聞かれたり・・・

当店の場合、普通のクリーニング店とはちょっと違う事をやろうとしているので、もっと知ってもらえるように店内をお金を掛けずに告知できるよう改造中です(笑)

お財布クリーニング~型押し消失・色剥げを目立たなく修復~

さて、画像はプレゼントでもらったお財布との事。
初めてご来店の若いお客様。

接着剤が付いてしまい慌てて取ろうとしたら画像の状態に・・・

残念ながら元通りには直すことができないんです。

元通りにはできない理由をご説明し、目立たなくすることができるのなら、という事でご依頼頂きました。

このお財布、普通の革財布とはちょっと違うんです。

時々あるのですが、このタイプを普通の型押しされている革製品と同じようにやってしまうと大変な事になるんです。

特に溶解力の高い油性系の染み抜き剤、油性系塗料やトップコートも私は使わず水性で修復していきます。

という事で、お財布の色抜け目立たないように直していきますね^^

お財布クリーニング~型押し消失・色剥げを目立たなく修復~

30~40センチ程度の距離で撮っています。
使っていればわからない程度まで目立たなくなったんじゃないかな。

財布の表面には凹凸が付けられています。
天然の革にはこんな型はないので、加工されて付けられています。

問題なのは、この型押しの付け方で、革そのものに型押しをした後に塗装されているのか、革ではなく塗装の表面に型押しを作っているのか、なんです。

革に型押しがされている場合、表面の塗料が剥がれても型押しは残っているので再度同じ色で塗装すると元通りになります。

塗料に型押しが付けられていると・・・色が剥がれると革は平らなので型押しが無くなってしまうんです。

色が剥げている部分のアップ画像見てもらうと、型押しが無くなっているのがわかりますね。

お財布クリーニング~型押し消失・色剥げを目立たなく修復~

綺麗に直せない理由は、型押しが無くなってしまっているからなんです。

この塗料は人工皮革を作る時と同じ材料で作られているので、見た目で判断は難しいのですが・・・

人工皮革の場合、型押しは表面が溶けるモノ、例えばマニキュア落としとかシンナーなど使ってこすると型押しが溶けてなくなってしまいます。

革の表面塗装に型押しって言うのはあまりないのですが、実際に何点も見ていますのであるんです。

溶解力の高い油性系の塗料やトップコートでも表面が溶けてしまう事があるので、こういう場合は塗料もトップコートも水性なら溶ける心配がありませんので私は水性を選んで修復しています。

ただし、この表面塗料は使われる材料により強度がかなり変わります。アセトンやシンナーで拭いても全く溶けだすことがない人工皮革もあるんです。薬品に対して耐久度が低くなる材料でつくっれていると簡単に溶けてしまうんです。

この辺りは見た目ではわからないので、処理に必要な薬剤でテストして確認するしかないんです。

お財布クリーニング~型押し消失・色剥げを目立たなく修復~

表面が溶け質感も変わっているので、目立たなく直すには光沢を合わせるのがコツ。

色を入れると入れた部分だけ同じ黒でも色が違って見えるんです。

そのままトップコートしても光沢の差が消えないため、色を入れた後、光沢をできる限り合わせ、周りの光沢と馴染むようにぼかしを入れながら一体化させます。

仕上がり2枚目はかなりの至近距離、最後の画像はマクロ設定にして接写しています。

色と光沢を合わせることで数十センチも離れればほぼわからないくらいまで目立たなくすることができました^^

でもね、最初から直りが悪いっておわかっている場合、とっても受けにくいんです・・・





 
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