ハッピ和洗い・色落とし参考価格 2016年2月現在(税抜き)
法被 和洗い (腰丈) 1000円~
藍染めハッピ和洗い(腰丈) 1500円~
水洗い +100%
(色止め、色移り防止処理後に水洗い)
シルクハッピ(腰丈) 2500円~
(基本水洗い不可。お酒等の広範囲のシミはご相談下さい)
色止め加工 6000円~
(アク抜き+染料膨張特殊色止め+樹脂止め加工)
アク抜きの際、かなり色褪せしてしまうものもあります。
詳しくはお問い合わせ下さい。)
色抜き(年期入れ) 腰丈 6000円~
年期入れは2段階
5~6年程度,適度な年期入れ! 白け感、スレ感が出る感じ
10年以上、ガッツリ年期入れ! 藍独特の水色感が出る程度まで
(染められ方により仕上がりは変わりますので目安となります。)
おしゃれ工房You友(ゆうゆう) 大友眞吾です。
あと3ヶ月もすると浜松祭りですね^^
年季入れ(色落とし)のご依頼が毎年増えていますので、少し早めにご紹介です。
過去にも紹介していますので参考にしてくださいね^^
年季入れ記事はここをクリック!
お預かりするほとんどのハッピが作られた状態のままの新品。
だから年季入れを始めた最初の頃はとても受けにくかったのを覚えています。
だって・・・25000円~35000円位する一度も使っていないハッピを一気に変えてしまう作業ですから。
最初の頃はブログでも紹介せず、でも少しずつ増えていった年季入れ。
町内でまとめてオーダーを受け同時に作られるのに、一人だけ年季の入ったようなハッピになっているのを不思議に思って聞かれたり、ご本人が仲間に話をしたなどの口コミから少しずつ増えていきました。
実際にお受けしていくうちに、水色になるくらいまで抜いてほしいって方もいらっしゃり、そんな時こそ改良のチャンス(とても強い色抜き方法が試せるため)だと思い段階的なレシピを考えながら改良を加え、今現在のレシピを作っていきました。
大まかな方法は店主が、改良しながら方法を数値化して2段階と設定までマニュアル化したのは息子の健也。
どこも取り組んでおらず、自分で試行錯誤しながら作っていく事が当店の得意技!?です!
今でこそ増えてきた靴、バックなど皮革のクリーニングや染色方法なども、誰からも教わることなく、と言うより教えてくれるような講師がまだ存在しなかった時から取り組み、独自で方法を確立、業界内でも取り組めるよう教科書となる本へも当店の技術を提供しています。
傷んだ皮革の強度を上げながら洗う皮革メンテナンス・クリーニング、ドライクリーニングしても羽毛を傷めない新しいクリーニング方法などはどこも取り組んでいない新しい方法として認められ経営革新も取得しています。
日傘を作る職人から製品化した傘の付加価値を付けたいとご相談を受け、撥水加工に撥水、防カビ・抗菌をプラスしたプラチナ加工(トリプル加工)、さらに紫外線を遮断するUVカット加工と酸化チタンと種類の違うモノを組み合わせより遮断率、半永久消臭、抗菌などをプラスしたUV・酸化チタン加工、さらに洗っても簡単に取れないようUV・酸化チタンをコーティングする加工に改良など、独自で色々なことを作っています。
まだまだ色々とありますし、これからも新しい技術を作っていく事が「おしゃれ工房You友」の仕事とも思っています。
ハッピの年季入れも当店オリジナルとなりますが、仕上がりはハッピの作られ方(染められ方)により変わってきますので、いろいろな事例をご覧頂きたいと思い、少しずつですがご紹介していきたいと思います^^
藍染めとして作られるハッピは、「本藍染め」と記されていないモノは藍100%で染められてはいないんです。
多くはインディゴとなりますが、インディゴは科学的に作れるようになり、合成藍とか化学藍と言われる染料で染められています。
インディゴも元は植物から抽出される成分を使い染められていたもので、藍染めと染める方法は同じなんです。
科学的に作られるようになったインディゴ成分も染める方法は同じなので見た目では判断は難しい・・・
藍染めは酸化発色と言う独特の染色方法で染められているもの。
黄色っぽい溶液の中に綿生地を入れ浸したあと持ち上げ、空気中の酸素に触れさせるとほんのり水色っぽい色に変化、これを繰り返すことで水色が濃くなり紺系の色となり、これ以上濃く発色しない「紺止め」と言われるところまで繰り返して独特の藍色へと染め上げていきます。
一枚ずつ、手間と時間を掛けて染めていったのが昔ながらの藍染めなんですね。
科学的にインディゴ成分が作られるようになり、色も色々な発色をするするモノが作られたため、例えば濃紺に染めるのに青に黒を入れて染めるなど、手間を掛けずに色々な色を機械で染めるなど、方法は多様にあるようです。
実際にはどんな染料を使いどんな方法で染めているかは作る業者しかわかりません。
以前、あまりにひどい状態になった事があり、私が直接注文したお店へ出向き、依頼した工場へ直接話をするからと言ったところ、絶対に工場の電話番号どころか工場の名前も教えてはくれませんでした。
その代わり、お客様には本藍染めのハッピを一枚作らせてもらいますからと。
当店としては、藍染め(インディゴ染め)で染められている事を前提に年季入れ方法を作っています。
例えば顔料が入れられていたり、化学染料などで染められていたりするとそれぞれ方法が異なるため上手く出来ない場合もあります。
顔料を入れられていたハッピ事例はここをクリック!
経験上、股引(ももひき)、腹掛けなどは藍染めとして購入されていたとしても年季入れはしないほうが無難。色が赤紫、赤茶系に変化することが多く、年季の入った水色系になるものがほとんどありません。
なので、股引、腹掛けの年季入れはお受けしていません。
ちなみに、年季入れをして色が赤茶系などに変化する場合、洗いながら使用していっても年季の入った藍のような水色系にはならないと思います。
年季入れを始めてからかなりかなり多くのハッピをやらせて頂いており、着るに着られないほどひどいムラになってしまうことはほぼなくなりました。
でも、スレの出方、抜け具合、色合いは作った工場や職人の方法により違いが出ています。
特に、色を抜く事より色が落ちにくくなるよう「色止め」する場合、手につく色は洗い流すしかなく、洗い流すだけで色がかなり薄くなってしまうものもあります。
色を濃く見せるために、定着していない(手につく色)色をそのまま乗せてあるため、この部分は洗い流す以外方法がないんです。
本来ならこの手に付く部分は洗い流してから納品していくものです。
当店は実際に染め物も手がけており、インディゴ染めも以前はお受けしておりました。
なのでご相談をされたお客様には、かなりしっかりとしたご説明をさせて頂き、納得して頂いたあとにお受けさせてもらっています。