おしゃれ工房You友(ゆ~ゆう) 大友 眞吾です
浜松祭りも終わり地元としては少し時期はずれになってしまいましたが、
法被の色落としです。
地元浜松の浜松祭りはかなり盛大に行われるお祭りなので毎年5月になると新しい法被がたくさん作られます。
でも考えてみると当たり前ですが祭りがあるのは浜松だけではないので今の時期でもご相談があります。
「藍染め クリーニング」「藍染め 色止め」「藍染め 色落とし」「藍染め 色滲み」
藍染めのご相談が増えてきているのでこれらのキーワードで検索をしてみると当店がトップページに出てきます。
扱うお店が少ないということもあると思いますが通常、クリーニング以外のキーワードは取り扱い範囲外になると思います。
藍染めの法被の場合、多くは色止め、もしくは使用感を出してほしいといった色抜きになりますが、クリーニング店の仕事としてはお預かりしたモノをできる限り色、風合いに変化させることなく洗うことなので色抜きなんて行為をすることがないんです。
実際、洗ったりシミ抜きをしたりは薬品を業者が開発したり教えたりしている講師がいるのですが、色を抜くという行為はクリーニングの仕事にはないためやるとしたら自分でいろいろと試しながら方法を探していくしかないんです。
特にこの「藍」やジーパンなどを染色している「インディゴ」は科学染料を抜くような薬品では色は抜けないため服などへ色移りした時、とても取れにくいものとなり、方法を知らないと取る事ができなくなります。
ということで・・・法被の色抜きです^^
色抜きのご相談は、まっさらな状態では粋ではない!このままでは着たくない!と言われる方ばかり。
でも、色々と問題もありますので色抜き後の画像、参考料金とともにご説明、ご紹介させて頂きます。
まず・・・藍染め=藍100%と思われている方がとても多いのですが・・・
たとえば藍染めには「本藍染め」と「藍染め」があります。
何が違うかと言うと・・・
「藍染め」と記されている物は植物の藍100%で染めているものではなく「インディゴ」の中にほんの数%藍が混ぜられ染められたもの。
藍と言うよりインディゴ染めとなるわけです。
このインディゴも天然のインディゴなら藍と同じく植物性の物なのですが、このインディゴは科学的に作ることができます。
天然成分100%で染められたものはインディゴでも高価なものが多くなりますが科学的にインディゴが作れるようになり安価な商品でもインディゴ染めができるようになったわけです。
頭に「本」と付く「本藍染め」は天然藍100%で染められたものでこれ以外は「本藍い染め」と記してはいけない、とのこと。
ローカルなルールがあるとのことで、人工藍(インディゴ)に5%程度本藍が入っていれば「藍染め」と記しても良いとのこと。
ほとんどの藍染め製品はほぼインディゴ(人工藍)で染められているということになります。
この科学的に作られるインディゴを人工藍、科学藍とか呼ばれるのですが、天然のものと成分的にはほとんど同じできちんとした工程で染められたものは見分けるのは難しいです。
藍染めは通常の染と違い酸化発色と言う特殊な染めとなります。
通常は染めたい色の染料に漬け込み染めていくのですが、酸化発色させるこの染めはたとえば紺に染める場合、黄色っぽい溶液に漬け込み浸透させたら取り出し空気(酸素)に触れさせると薄い水色に色が変化します。
酸素に触れさせる(酸化)させることで色が変わり発色するので酸化発色と呼んでいます。
こう言った説明をお客様にできるクリーニング店ってほとんどないと思います。
当店では服の染め変え染め直しもやっおり、インディゴ染めもやってきています。
天然成分100%の場合、色は紺系になりますが、インディゴ成分が科学的に作られるようになり赤青黄色と色々な色が作れるようになり、黒も作られています。
本藍染めの場合だと、一度の酸化発色では薄い水色のような色にしか発色せず、この酸化発色を手作業で繰り返し色を重ねていくことで色が濃くなり、20回程度繰り返すとこれ以上濃くならない所まで染まり、これを「紺止め」と言います。
人工藍は色々な色が作られ、一度の機械染めでも濃い色に染めることができるようになっています。
人工藍、藍、インディゴってネット調べても簡単に答えは見つからなかったので調べるのにとても苦労しました。
実際、藍染めに関してはネットで職人を探し電話して色々と教えて頂いたりしながら覚えていきました。
ただ、染めに関しては染からアク抜きまで教えて頂けましたが洗ったり色を抜いたりなんてことまではわからないため色々と試しながら方法探し、息子と二人でマニュアルを作っていきました。
最近問題なのは・・・
インディゴでも本藍でも科学染料でもきちんとした工程で染められているものは良いのですが、そうでないものが数多く出回っているということです。
色を濃く染める、濃い色が色移りしないようにしっかり定着、アク抜き(染料を洗い流すこと)をするって手間とコストがかかります。
実際に染めてみるとすごく良くわかります。
一般的に藍染は色落ちするもの、色移りするものと思われているようですが、きちんと染められた藍染めは堅牢度は高く一般的に思われているほど激しい色落ちもしないものです。
一度の水洗いで色が褪せた、ムラになったり色が滲んだりすることってないんです。
私が色々と教えて頂いた藍染めの職人さん曰く
「藍は法被だけではなくTシャツや浴衣などにも染めている。それを家庭で洗ったら色落ちした、色が滲んだなんて物を作って売ったら商売にならないだろ!」
とのこと。
当たり前なことなんですけどね・・・。
藍にしてもインディゴにしても、染めと言う工程で染められて濃い色になっている物は使用感を出したり色を抜くことができます。
問題なのはそれ以外で濃い色にしている物・・・
色抜きをすると全体ムラになる物、白く線状に色が抜けてしまう物、濃い色と薄い水色が全体に出てしまう物などがあります。
これは染め以外の工程で何かの色を乗せ濃くしているもの。
厄介なのは藍染は色落ちする物と思われているため、簡単に色落ちするように色が乗せられているものです。
昔の藍染は作った後、家庭で何度も洗ったりしながら着ていく物でしたが・・・
色抜きや使用感を出すという作業をお受けする場合、染と言う工程できちんと染められていない物はひどくムラになったりものすごくしらけたりなど出てしまう、と言うご説明をさせていただき、弁償等はできないということをご了解頂けた場合のみお受けさせて頂いております。
色移りをなるべくしないように、と言うご相談の場合、職人に教えて頂いた「アク抜き」と言う方法で色移りする部分を洗い流す作業になります。
この方法が一番無難ですが、色が乗せられているものは色にあまり変化が出ない物、色がとまらないものもあります。
白抜きの文字ですが、白い部分をより鮮明にするためか、抜きが甘く滲みが出たのを隠すためか、白い部分の上に白い塗料(顔料)が乗せられているものが多くあります。
色抜き、アク抜きをするとこの塗料が落ち滲みがはっきりと見えるようになる物もあります。
これは今年特に多く画像に撮ってありますのでまたご紹介させて頂きます。
このアク抜きや色抜きをすると・・・藍染めなのかその他の物なのか一目でわかります。
平成25年8月現在参考価格(税抜き)
藍染め法被
色抜き、色止め 6000円~
アク抜き 5000円~
クリーニング(1点手洗い) 3000円~
和洗い 1500円~
◆◇◆◇◆◇ 紹介している画像は、同じような状態でお悩みの方の
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◇◆◇◆◇◆ 参考になります様に独断で掲載させて頂いております
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youyuu@or.tv までご連絡願います
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