【洗い指定以外の工程に伴う保証について】

復元洗い等、洗い指定以外の工程を含む処理についてはクリーニングの保証対象外となります。
生地が耐え切れず溶けてしまったり、直せないほど変形してしまう等、
想定外の不具合が出てしまった場合は代金は頂かずご返品にはさせて頂いていますが、
弁償等の保証は一切できません。 それぞれ詳しく説明させて頂きますのでご了承願います。

   平均使用年数表はこちら   保証割合表はこちら

アルマーニ麻シャツ~家庭で失敗・漂白剤による黄変直し、手仕上げ~

アルマーニ麻シャツ~家庭で失敗・漂白剤による黄変直し、手仕上げ~アルマーニ麻シャツ~家庭で失敗・漂白剤による黄変直し、手仕上げ~アルマーニの麻シャツです。

初めてご来店のお客様でしたが、当店に持ってきて
くださった理由はちょっと嬉しい内容でした


IT関係の仕事をしているお友達に
「このシャツのシミが取れそうな
信頼できるクリーニング店を探して欲しい」と
頼んだところ、「おしゃれ工房You友が一番!」と、
当店の名前をあげてくださったとの事でした
ヽ(^◇^*)/ ワーイ♪


お客様も、「ネットに詳しい友達が一番だと言うのだから!」と言う事で持ってきてくださったのでした♪


今回のシミは現物を見るとかなりはっきりと黄色いシミが見えるのですがパソコン画面上だと見えにくいかも

このシミは泡状の酸素系漂白剤による黄変との事。
シミがあったので酸素系漂白剤を付けた所、そのまま忘れていて気が付いたら黄色く変色が・・・

お話を聞いて感心したのは、変色の処理としてハイドロハイターを購入し漬け込んでみたとの事。
結果的には取れなかったのですが、処理方法としては正解です

酸素系漂白剤で変色した物を還元漂白して処理するって・・・
クリーニング店でもシミ抜きをするお店でないと、意外と知らなかったりします・・・。


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酸素系漂白剤とは酸素を与えて漂白するという物で還元漂白とは酸素を奪って漂白するという、
同じ漂白でも正反対の化学反応で漂白するという物です。

家庭洗いでのトラブルのご相談は結構ありますので、
家庭でありがちなご相談がありましたらこのブログで紹介していきますので参考にしてください^^

ということで、酸素系漂白剤を使う時の注意点還元漂白剤ハイドロハイターについて載せてみたいと思います^^



アルマーニ麻シャツ~家庭で失敗・漂白剤による黄変直し、手仕上げ~まず、今回の処理方法は・・・

もう一度洗剤と一緒に酸素系漂白剤を入れて漬け置きをして
次に還元漂白をしました。


通常、シミ抜きをする場合でも順番があります。

①最初に油性のシミ抜き
②次に水溶性のシミ抜き
③それで取れない物は漂白処理  これが基本的な手順になります。

漂白処理も①酸素系 ②還元系 ③塩素系 の順番に使っていくのが基本です。

もう一つ少し特殊な酸化還元漂白と言う物もありますが、一般家庭ではまず使う事はないでしょう。


今回の変色は酸素系漂白剤を付けたまま放置してしまったために変色してしまったわけですが、
白い服の場合、漂白剤による蛍光剤の剥離が原因で黄色く見える事もあります。

今回の場合確認したところ蛍光剤も剥離していました。
ただ、蛍光増白処理(蛍光剤を生地に乗せる事)をしても黄色みは完全に消えないだろうと思われる色でしたので、
もう一度酸素系、還元系と漂白処理をし、最後に純白加工(蛍光増白処理)をしてほぼ元通りに戻りました。

蛍光剤は青っぽい色と黄色っぽい色とありますが、いずれも染めるのと同じような感じで乗せられています。
本来そんなに簡単に剥離するものではないのですが、インポート製品は簡単に剥離してしまうものもあります。

過去記事でエルメスシャツの蛍光剤剥離を載せていますので興味のある方はここをクリックしてください^^

家庭洗いで蛍光剤が剥離して黄ばんでしまったブラウスの記事はここをクリック!

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還元漂白剤であるハイドロハイターは薬局でワイドハイターなど酸素系漂白剤と同じ場所に置いてあると思います。
ハイドロハイターは色が抜けてしまうため色柄物には使えません。

ネットなどで調べてみると還元漂白剤でシミ抜きが取れ、漂白で真っ白!と宣伝しているのを見かけたりしますが・・・
基本的に通常付く食べこぼしなどのシミは還元漂白剤では取る事ができません。

家庭でシミ抜きする場合、還元漂白剤はほとんど使う事はないと思います。
もし使うのであれば酸素系漂白をして取れないシミがある場合、白い服限定ですが還元漂白です。

それでも取れない場合、塩素系漂白になりますが・・・塩素系は綿、麻素材を溶かします。
生地に少しでも残留させてしまうと生地がぼろぼろになり破れてしまったり黄色く変色したりします。

綿、麻の白い服には使えると書かれていますが、塩素系漂白はお勧めしません。
事故率がかなり高くなりますのでやらないほうが良いでしょう。

当店ではかなりの確率でシミを落としていますが、
塩素系漂白剤を使わなければ取れないシミはほとんどありません。

油シミやインクシミなどは漂白しても取れませんがその他通常良く付くシミの場合、
酸素系漂白剤を上手に使っていけばほとんどのシミは取る事ができます。

シミ抜き後水洗いができない服に洗剤や漂白剤をつけてはダメです。
このシャツと同じように必ず変色が出てしまいます。

家庭でできるシミ抜きは最後に水洗いをしてシミ抜きに使った薬剤を綺麗に洗い流す事が大前提です。

漂白剤はつまんで部分的に水洗いしても残留してしまう可能性は高く、
水で叩くだけではほぼ残留し変色してしまいます。

家庭でシミ抜き、洗濯を実践されている方も多くなってきましたが、
多くなればなるほど事故率も高くなっています。

正しい知識で上手に使っていけば事故になる確率はかなり減りますが、全てを覚えるのは大変です。

そんな時、『プロが教える わが家のシミ抜き&洗濯術』 この一冊があれば調べるだけで実践できます!

失敗して着られなくなってしまったら元も子もありませんから・・・


  




 
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この記事へのコメント
シミ抜きに目が行き過ぎて、クリーニングが出来る事を忘れてしまう事がありま~す^^
今回も染み抜きでお願いしましたが、すごく助かりました。
でもなかなかお会いできないのが残念ですう♪
Posted by トルソー at 2009年06月01日 16:41
トルソーさんへ^^
 ご利用ありがとうございます♪
 今回はシミが何だったのか不明ですが(笑)綺麗にとれて
 よかったです♪
 またどこかでお会い出来るといいですね~~~ヽ(^◇^*)/
Posted by ゆ~ゆ~ゆ~ゆ~ at 2009年06月02日 10:19

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