エルメスカシミヤシルクショール黄ばみ変色取り~漂白すると色が鮮やかになる事例~

You友 大友 眞吾

2025年02月05日 12:44


エルメスシルクカシミヤ大判ショール~漂白で色が鮮やかになる事例~

おしゃれ工房You友(ゆうゆう) 店主 大友眞吾です。

高額品になるほどシミ抜きなどリスクがかかる作業はされなくなる・・・
エルメスはその筆頭ともいえるブランドになと思います。

無難にソフトに洗うだけなら難しくはないのですがソフトに洗う=汚れ落ちは悪くなるため、全体の汚れもほぼ落ちない・・・
例えばモンクレールダウンなどもエリとか袖口の黒ずみが見える程度汚れているとおt切らずん帰ってくることが多いのも洗うだけでは落ち切らない汚れになるからです。

今回はドライでも水洗いでも洗う工程で綺麗にできる状態ではないので復元洗いをしています。
一般的には色を抜かないように漂白する、と説明されるかと思いますが、、漂白の意味を理解していない同業者がとても多かったことに驚いたことがあります。

これがわかっていないと色を抜かずにシミの色だけ落す事の説明できないんです。

方法を教えてもらいそのままをやっていけばできるかもしれませんが応用が利かないためもしもの時のリカバリーもできない。
だから一歩踏み込んだことができない。

このブログは同業の方も見ている方が多いようなので、今一度どうして自分はこんなことをやっているのかを確認してみるのも良い勉強になるかと思います。

私自身も色んな情報をみて確認したり自分の仕事にどう落し込めるかを日々探し続けています。

一般の方も最近はオキシ浸けなど酸素系漂白剤を使ったつけ置き漂白が綺麗になるとされている方も多いのですが、漂白する事よりそのあとのすすぎが大事という事に意識が言っていない方がかなり多く見受けられます。

この辺りも踏まえ、少し詳しく説明を書いていますので興味のある方は一読して頂くと漂白の意味が分かって頂けるかと思います。

お客様とお話をしていると注意点などもっと詳しくお伝えしたほうがいいんじゃないかな?って思っていますので、またこの辺りもブログで書いて説明をさせて頂こうかと思っています。

今回はエルメス、カシミヤとシルク混紡の大判ショール。
畳んでしまう際、折れ曲がる部分のみ線状に黄ばむ、色柄物だと色が抜けるってよく起こる現象です。

今回も畳んだ部分が線状に濃く黄ばみ、ところどころ黄ばみ変色とシミが出ています。

お客様からのご相談はこの色を変えたいというわけではなく、黒に染め変えれば使えるようになるかも?でした。

今回は結構難度が高い工程で復元洗いをしていますが、元の色のまま、というより漂白することで新品時に近い綺麗な色に戻っていますのでご覧ください^^
エルメスシルクカシミヤ大判ショール~漂白で色が鮮やかになる事例~

ブログ内容

◆どうしたら良いかわからなかったらご相談ください!
-染めればシミは見えなくなる?
-服の色を抜かずに漂白ができるのはなぜ?

◆エルメスシルクカシミヤショール 復元洗い
-色が鮮やかに蘇る!

◆エルメスシルクカシミヤショール・まとめ






関連記事