ドレスクリーニング ~汗取り1点手洗い~

You友 大友 眞吾

2014年11月04日 12:57



ドレスクリーニング参考価格(税抜き) 2014年11月現在
ドレスクリーニング
(シンプルな(ワンピースタイプ)      3800円~

シルクドレスクリーニング
(シンプルなワンピースタイプ)        6800円~ 

ウェディングタイプドレスクリーニング
(汗取り水洗い)                 12000円~

シルクドレス                   12000円~
シルクウェディングタイプドレス        18000円~

※デザイン、宝飾品により金額が変わりますので目安としてください。
 シルクドレスは汗部分を染み抜きにて落として行きます。 

おしゃれ工房You友(ゆうゆう) 大友眞吾です。

何故かご相談が多いドレスクリーニング。
ブログでも5回載せただけなのですが、このドレスは汗になったということで水洗いをして汗取りをしていったのですが、
ポリエステルも色が出るよ、色が出たらすぐに洗剤を洗い流す、と言うことがとても良くわかる事例でしたのでご紹介。

今回はカラードレスですが作りは引きスソがないウェディングドレスとほぼ同じでインポート製品。
実は、何軒ものクリーニング店で断られてしまったとのことでかなりお困りの様子で、ネットで検索して当店へお電話を頂きました。

飾りが付いていたり、品質表示が付けられていなかったり(オーダー品は付いていません)などがあるため、扱いが難しいといえば難しい物で、装飾品が付けられている場合は機械洗いも乾燥機も使えませんので自家処理できるお店は少ないと思います。

お客様と一緒にドレスを検品しながら、お客様が心配されている事をお聞きして、と見ているうちに糸切れを発見。
この飾り、糸で縫い付けられているのですが、一本の糸で縫い込まれています。

糸切れすると飾りを通してる糸が抜け飾りが取れてしまうんです。
切れた糸を留めてから糸切れが出ないよう1点手洗いで洗っていきました。先に気がついてよかった・・・

という事でドレス水洗いですが、洗うと色が出て、洗剤を洗い流すと色が止めると言う画像も撮りました。
ポリエステルだから大丈夫!って思われている方も多いようですが最近のポリエステルは色が出るものもあるんです。

画像を見るとほんとだぁ・・・って一目でわかると思いますので、ご覧ください^^



左上は押し洗いをしているのですが、洗剤には色止め加工剤、防縮加工剤も入っている簡単に水洗いができない服を洗うための中性高級複合洗剤です。

右画像が押し洗いしているうちに色が少しずつ出てきてたのであまり長い時間洗剤に浸けおかずにすすぎ水の中に入れたところ。

左画像、左側の浴槽がドレスを濯いだあとの水。洗剤をすすぐと色の出が止まり水に色が付かなくなります。

洗った際に色が滲んだり移ったりする原因の一つがこの洗剤なんです。
洗剤は汚れや染みに浸透して分解、除去としていきます。

どのメーカーも汚れを分解除去するためにどうやって浸透させるか、を考え作っています。
浸透力が高ければ高いほど汚れの除去率も良くなるのですが、この洗剤の浸透により汚れと一緒に色も落ちてしまうんです。

このドレスの素材はポリエステルなのですが、例えばこのポリエステルを使いシンプルなブラウスやスカートが作られていて、ポリエステルだから大丈夫と白い服などと一緒に洗ってしまうとエンジ色が白い服へ移ってしまうんです。

特に洗濯機で洗うと、途中脱水が何回か入り色が絞り出されるようになるため・・・
どんな素材でも色の濃い服は同色の色同士で洗うか、1点ずつ手洗いをしていったほうが無難なんです。

1点手洗いをすれば色が出ると水が染まりますのですすぐに分かります。
すぐに洗剤をすすいで取る事で色褪せも抑えることが出来ます。

ポリエステルはウールなど獣毛製品、綿麻など植物性繊維を染める染料とは少し違う分散染料と言う物で染められています。
染料は水に歌謡するのですがポリエステルに使われる染料は水には溶けない色の粒子を水に分散させて色づけて行く少し変わった染料なんです。

色の粒子をポリエステル繊維の目の中に押し込み色を付けていくという染料。
ただ、この色の粒子は顔料と言われる色の粒子とは異なり、薬品で分解することが出来るため染料の一つなんです。

顔料は何を使っても溶解、分解することができないため、繊維の目の中に入り込んでしまうと取る事ができなくなってしまうんです。
色々な色が使われているポリエステルの場合、色滲みが出て繊維の目の中に染料が入り込むと取る事が難しくなります。




そして仕上がりです。
一番最初の全体画像を見て頂くとわかりますが、一通り全てアイロンて仕上げしています。

機械仕上げでは最初の画像に見えるスソのシワ等は伸ばすことが出来ないんです。
広げるとかなり大きな生地ですが・・・手間がかかっても全て手アイロンで仕上げていきます。

刺繍や縫製糸って水洗いすると縮み周りにシワが出来ます。
防縮剤で縮が出ないよう加工をし、生地の揉まれが少なくなるよう手洗いしていくことで縮みを最小限に抑えることが出来ます。

今回も飾りを留めてある糸に縮が出ませんでしたので飾りも元のまま仕上がっています^^




      紹介している画像は、同じような状態でお悩みの方の  
      参考になります様に独断で掲載させて頂いております  

      掲載に関して不都合な事がございましたら         
      お手数ですが youyuu@or.tv までご連絡願います 




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