買う時には気が付かない、わからない事例~直すことが出来るんです!~
購入する時にはわからない部分ってたくさんあります。
洗ったら色が滲んでしまったとか縮んだり変形してしまったり・・・。
私達クリーニング店でも色が出やすい、
変形しやすい等予想は付きますが
実際にはどの程度の変形や縮み、色滲みがでるか、
やってみないとわからない物はたくさんあります。
左の画像はYシャツの袖口です。
他のYシャツも首元、袖口がきつくなったと相談された物です。
これは生地の内側に使われてる芯地が縮んだ物です。
原因としては縮み易い芯地が使われていたか、洗う時の温度が高すぎたか?だと思います。
お客様にしてみるとこうなった原因より直るかどうかが一番重要な事。
そして今後どうしたら良いかのアドバイスを求められていると思います。
このシャツに関しては、洗い温度が原因。
その後当店で洗わせて頂いてますが縮み変形は出ていません。
このカーディガンは家庭洗いで変形してしまった物です。
表示は手洗い可になっている無印良品です。
これはTシャツなどでもよくある斜行(しゃこう)と呼ばれる生地の歪みです。
綿カーディガンなので水洗いしても生地的に問題は出ないのですが、
ここまで歪みが出てしまうと着るに着られません・・・。
こう言った縮み変形も直す事ができます。
アイロンで修復できれば水洗い可にしても問題がないのか、
水洗いで変形する事自体が問題なのか・・・?
これは結構難しい問題だと思っています。
水洗いして多少の縮や変形でも出てしまったらメーカー元の責任となってしまうと、
綿麻製品のほとんどは水洗い不可表示になってしまうでしょう。
今回はこの2例のように、通常クリーニングに依頼しても直らない物、
見た目ではわからないけど支障が出てしまうものなどを載せてみたいと思います^^
こちらはカシミヤカーディガンです。
かなり上質のカシミヤカーディガンですが変形もしてるし風合いもなくなってしまっています。
もう10年近く着てらっしゃる物という事ですがお気に入りなので綺麗にして欲しいと言う依頼です。
毛玉を取り、荒れた毛足を整え、変形を直し原型に近い形に修復しました。
ここまで手をかけるとかなりの手間がかかってしまいます。
普通にクリーニング依頼しても綺麗に直ることはないでしょう。
相談されたり依頼されたりした服は、
お客様とどこまで手をかけていくかを相談し、修復する仕事になります。
これもよくある事例です。
大き目の肩パットが付けられてる服はパット部分の生地が伸び型崩れします。
肩パットが外れない縫込みタイプだと完全には直せませんが、外せる物なら綺麗に修復できます。
着た時に首元や肩付近がなんとなくだらしない・・・
そんな感じのものは型崩れしていると思います。
これもいせ込みと言う作業で伸びた生地の目を詰めて元通りの形に修復します。
生地の目が歪まず真っ直ぐ直ってるか、ストライプを見ていただくとわかると思います。
家庭洗いで肩が伸びてしまったTシャツやブラウス等も修復できます^^
(この画像はクリックすると大きくなります。)
これは高級カシミヤジャケットです。手触りがしっとりしてとてもいい感触なのですが、
素材がデリケートで毛足があるため、着用してると表面が荒れ毛玉もできます。
どんな高級な服でもこうなってしまうと着古したボロボロのジャケットに見えてしまいます。
通常クリーニングに出してもそのまま帰ってきてしまうため、
こう言った高級品の風合い修復の依頼はかなり多いんです。
綺麗に毛玉を取り、毛足直しを綺麗に整える事で風合いは格段に良くなります。
関連記事