ダウンジャケットです。
今回は汚れ取りでも臭い取りでもなく、
脇の脱色直しです。
左右両方とも脇の下部分の色が
変わっています。
ダウンジャケットが汗で
脱色した・・・?????
でも脱色の仕方からして、やはり汗による
脱色のようです。
どんなに寒い日でも建物の中に入ればどこも暖かくなっています。
冬物でも汗による変色や脱色の相談は少なくありません。
特に女性の方はセーターなど肌に直接着られる方も多く、
脇の変色や脱色は数多く見られます。
夏物衣料は綿製品などが基本的に水洗いが簡単に出来るものが多く、
汗シミ取りも比較的簡単に水洗いしながら出来たりするのですが、
冬に着るウール、カシミヤ、アンゴラなど獣毛製品は簡単に水洗いできないものが多くなります。
獣毛製品は変色がひどく出てしまうと完全には取りきれなくなります。
生地も汗を吸い脇の下などこすれる部分は脱色もしますし、
生地の目が詰まり固くなり風合いも変わります。
汗をかいたと思ったら
変色が出る前に夏物同様汗取りをして
変色を予防
することが大切です。
さて、今回は脇部分の染色です。 一部の色が抜けて色が変わっていますので、
抜けた色を補色して元の色に補正します。(これを
色補正と言います)
完全に元通りに戻すことは難しいのですが、
着ていれば分からない程度には補正できたと思います
修正後です^^
広げて平らにし近くで見れば補正したのが分かります。
完全に元通りと言うのは難しく、
70センチ程度離れて見れば
わからないレベルを基準にさせていただいています。
比較的綺麗に直せる物と直せないものがあります。
すっぽりと真っ白に抜けてしまっているような場合は
直すのがかなり大変な作業になります・・・
今回のように多少色が変わってしまった程度なら
比較的綺麗に直すことが出来ると思います。
脱色の度合いがひどくなればなるほど手間もかかり、金額もかかってしまいます。
今回は、お渡しするときにお見せしたところ、「綺麗に直った!
」と、
とても喜んでいただけました
このダウンジャケットも、しまう前に水洗いしておけば脱色も出なかったと思います。
羽毛は基本的に水洗いをしていかないとダメになってしまうものです。
今着るシーズンの羽毛製品が毎日のように
当店へ届いています。
汚れがひどくて着られなかったジャケット、
新品だけど臭いがきつくて着られないコート、
膨らまなくなって暖かくなくなってしまったコートなど・・・
しまう前にはきちんとした洗いをしてくれるお店に
依頼してくださいね
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