おしゃれ工房You友(ゆうゆう) 大友 眞吾です。
NHK お家で極上!洗濯術の2回目の講座 講座 ステップ4・・・見逃しましたぁ・・・(汗)
仕事終わってから録画で見てるんだけど録画されていない・・・
って事で・・・テキストみながらこんなこと言ってたんだろうなぁって予想し
テキストに沿ってワンポイントアドバイスを。
ステップ4は「手洗いをマスターする」です。
テキスト的には
◇ウールのセーターの洗い方
◇手洗い表示のついた服の洗い方
5分の説明ではとてもできない内容だからポイントはテキストに書かれています。
ウールセーターの洗い方って実はお客様からもよく聞かれるんです。
ユニクロのウールセーターが人気あるからじゃないかな。
自分で洗えるウールとして売られていますからね。
私からのアドバイスは、
ウールの特徴を知るという事です。
注意点を踏まえると自然と不具合が出ないような洗い方になります。
ウールの表面はスケールと呼ばれる蛇のうろこのようなもので覆われています。
この部分は表面からの水分を弾く疎水性と呼ばれる特徴があり、水が浸透しにくくなっています。
水に入れるとセーターが沈まないのもスケールがあるからです。
うろこの内側は柔らかい部分で、こちらは水分を吸収する親水性なんです。
この両方の特性を持っているのがウールの最大の特徴です。
着て暖かく、乾燥もしにくい、そんな素材です。
これを水洗いするとどうなるか・・・
化繊以外の繊維全てに言えることだけど、繊維は水分を含むと膨張するんです。
お風呂に入ると手の皮がふやけるのを想像してください。
水分を吸収して膨張すると柔らかくなります、柔らかい状態で揉んだりすると表面のうろこが深く重なり合うんです。
水分は消えてなくなるけど朝なったうろこは重なったままに。
重なり合った分、繊維は縮み、硬いうろこが重なることで厚く硬くなった状態、「フエルト化」するんです。
これが硬くなりながら縮む理由です。
繊維が水分を吸って膨張するにはそれなりに時間がかかります。
お風呂に入ってもすぐに出れば手がふやけないのと同じ。
じゃぁ、ふやける前に(膨張しきる前に)出れば(洗え終えれば)いいんじゃない?
理由がわかれば縮ませないようにするには手早く洗おう!ってなりますよね^^
それともう一つ、水分を含んだ柔らかくなっている状態で強く洗うと表面のスケールが壊れていきます。
これが壊れるとウールの持つ特性の一つ、疎水性がなくなってしまいます。
ソフトに洗う理由は縮ませないだけではなくウールの特性を壊さないように洗うため、でもあります。
ウールの特徴、水洗いするとウール素材がどうなるかなど知ると自然と縮まない、硬くならない洗い方をするようになりますのでまた一つ極上の洗濯術に近づけます^^
テキストには洗い方法が具体的に回数で載せられています。
もう一つ、手洗い表示の洗い方もテキストで取り上げています。
ポイントは繊維って水分含むと膨張することでいろんな変化が起きるって事。
水につかっている時間(洗いとすすぎ時間)が長ければ毛羽立など風合い変化、色にじみや色移りも出てくる確率が高くなります。
洗濯機のソフト洗いと手洗い一番の違いはこの時間にあると私は考えています。
洗濯機任せだと30分程度かかるけど手早く手洗いなら3~4分もあれば洗いあがりますからね。