バーバリー綿コートクリーニング(2020年10月現在・税抜)
綿コートクリーニング 3800円~
(高額インポート製品等は+50%~100%が目安)
カビ菌の洗い流し、臭い・汗取りなど水洗いは+100%~が目安。
全体カビの色素シミ 復元洗い 12000円~
(後ろBOXスリットがある場合は15000円~)
ボタン、革巻きバックルなど取り外し、取り付けが必要な場合は別途代金がかかります。
綿製品の特徴として、食べこぼしのシミでも付いて乾いた時点でクリーニングしても落ちませんので取る場合はシミ抜き代金がかかります。
衿、袖口の皮脂は洗いながらのシミ抜きで落としていきますが蓄積している場合、シミ抜き後に黄ばみなど変色が出ている場合は別途シミ抜き代金がかかります。
付いてすぐのシミ、汚れから、クリーニングしても落ちない30年、40年前のシミと色々なご相談がありますのでまずはご相談ください。
おしゃれ工房You友(ゆうゆう) 大友 眞吾です。
「となりのスターさん」が無事放映されました(笑)
なんだかんだでTVに出演させて頂いたのは10回目かな。ありがとうございます^^
県外の方、見損なった方は
「となりのスターさん」 HPで動画が貼られていましたので御覧ください^^
洋服のシミに立ち向かうスターさん 21分位からとして紹介されたり・・・(滝汗)
編集もバラエティー寄りなので面白おかしくされている・・・(汗)
切り取られて放映された部分も・・・ここを流すのかぁって(笑)
鼻水も取れます・・・って下りはスミス春子さんとジュンナちゃんと話をしていた流れで出てきた鼻水です。
息子の健也は戦っていますねぇ・・・ドラクエの音楽使って大丈夫なのか・・・?って疑問は置いといて・・・
面白かったってお客様からも言われましたので、良かったんじゃないでしょうか!(面白さ求められても無理なんですけど・・・)
という事で、今回はTVの感想と動画のリンク紹介と、TVで流れたバーバリーコート復元洗いのご紹介です^^
何度もこのブログで紹介している、綿コートに出る独特のカビシミです。
一度目のロケが終わったあとにこのバーバリーコートのご相談があり、次のロケ時にこんなコートの依頼があったよぉって見せたら即、このコートお願いします!って初回に予定したシミ抜きからいきなりこのコートに変更され、メインに撮りたいと(笑)
かなり酷かったシャネルジャケットの復元洗いと色補正もあったし、また出なかったけどブランドバックの色修復から染め直しもあったしクリーニングで風合いが変化してしまったマックスマーラの風合い直しなど色々とあったけど・・・
TV局が選んだのはバーバリーコートのカビでした。
一言でカビと言ってもいろんな状態があるし、色も違います。
服の場合だと多くは白カビになりますね。
白カビなら色も残らず取れてくれるものが多いのですが、こうした赤茶系のカビ、黒カビの色は染色と同じように定着しているため洗っても落ちてくれないんです。
黒カビは台所付近に吊るしてあるカーテンに多いんじゃないかな。
赤茶系のカビの色素はバーバリーに限らず綿製品にとても多い独特のカビだと思います。
いつかブログで書こうと思っている、バーバリーのこの色素シミ取りを一番最初に手掛けたコートが毎年クリーニングに依頼されているんです。
当時、40年くらい前に購入したっておっしゃっていたコートだからもう50年愛用されているって事になります。
インポートバーバリーですが、この一着を綺麗にするために試行錯誤したことが、今の当店の復元洗い技術になっています。
この時からさらにいろいろな工夫を重ね、できる限り風合いや質感を変化させないような方法を独自で作っていきました。
使う洗剤や薬剤、コートの色を落とさないよう考慮して色素シミの色合い、濃さ、、その他のクリーニングしても落ちなかったであろう汚れやシミ、変色具合をみて、できる限り落とす方法を考えながら復元洗いをしていきます。
何事にも最初がありますが、一着のバーバリーコートを諦めずにやり遂げられてことが当店にとってのターニングポイントになっています。
という事で、バーバリーコートのカビ色素分解です。
TVでも紹介されましたが、一つ残らず取れています^^
まずは仕上がり全体画像です。
お客様からこんな良い状態にできるとは思わなかったって喜びの言葉を頂きます。
今回TVに出ていたこのコートのお客様も新品みたい・・・って見た瞬間に驚かれていました^^
色合いはTV画面で見ると色が抜けたように見えていましたが、全体が黄ばんでくすみが出ていたので、新品時の色が出てきていると思います。
お客様もTVの中で、色が綺麗になったみたいっておっしゃっていましたが、間違いなくきれいになっていて、30年前の色合いに近い状態に復元できていると思います。
とは言っても、すべてのコートが同じようにできるわけではなく・・・同じ綿製品でも糸の太さ、織りにより縮みやすい、風合い変化が出やすいなどがあり、染められ方の違いにより色が抜けるなど変化が出てしまうものもあります。
ライセンス物(日本製)のバーバリー、アクアスキュータムなどは丈夫に作られていて、色落ちもほぼしないため、長年愛用しているとは思えないほど綺麗にできるものもたくさんあります。
傷みが出ている場合は直りませんのでリフォームが必要ですが・・・
袖口の革巻きバックル、腰ベルトの革巻きバックル、衿裏に付けられている革巻きバックルはすべて取り外して復元洗いしたあと、取り付けていきますが別途代金がかかります。
ボタンはメーカーロゴが刻印されたボタンもありますし、天然の角からの削り出し、貝ボタンや装飾品など、壊れると変えがないものは全て取り外します。
ボタンに関しては、バーバリーの場合だと15個くらい付いているコートもあり取り付け取り外しだけでかなりの金額になってしまう場合もあります。
壊れたら似たようなボタンでOKと言われる場合、そのまま洗っていきます。殆どの場合は何事もなく洗えていますが、保証できるものではないので・・・お客様のご希望により外すかそのまま洗っていくのか判断していただくことになります。
割れた場合はそのボタンのみ付け替えていきますが実費がかかります。
こちらは背中の上部分、生地をかぶせるように2重になっています。
肩付近は汚れが溜まりやすいのか、焼けた出ていたりカビが生えてしまう事が多いですね。
実物はカビではないだろう変色も出ていましたが復元洗いでキレイに除去できています。
この画像は一番最初のトップ画像の仕上がりです。
現物は画像以上に濃く見えているし身の回りも黒ずみと黄ばみがあった状態です。
例えばこの部分をシミ抜きのみで取っていくと、新品時に近い色になってしまいます。
色抜けしたようにきれいな色が出てくるので、シミ以外の周りの色とか全体の色合いを見てどうしていくか考えるのが大事。
確かに色修正という染色技術を持っていれば、色でぼかしたり隠したりすることもできますが・・・
色補正技術の中に、色が綺麗になった場合の補正色というのがあり、汚れた色合いに治すことで汚し液って呼んだりもします。
当店のように全部の汚れとシミを取っていきましょう、ってお店に依頼すると、色を入れた部分のみ今度は色濃くシミのように残ってしまいます。
部分的にシミ抜きをして色が綺麗になったのを染色して馴染ませるのも技術の一つだと思うけど・・・実際にやっていたときもありますが今はこの方法はやりません。取れるものは取っていこうってスタンスでやっています。
こちらは裾部分。ぐるっとカビシミが出ていました。
裾の折り返し部分は汚れと黄ばみも出ており、洗う際に黒ずみはシミ抜きで除去。残った黄ばみは復元洗いの中できれいに落とすことができています。
ある程度年月が経っている服は必ず黄ばんでいたりくすんでいたりします。
白い服などなんとなく黄ばんだ?とかくすんできたなぁって感じた場合、必ず変化していきますね。
全体復元洗いできれいになると、全体の色合いもワントーンは明るい感じの色になります。
復元洗いの中でキレイにシミも除去できるときれいになった部分と汚れが落ちていない部分との色の濃淡が出ないのでとってもキレイになります。
一番初めに手掛けたコート・・・このコートがこのことを教えてくれたんです。
小手先でごまかすよりシミも汚れも除去できるものは除去していこう・・・
当店はバーバリーコートのご依頼がとても多く数千・・・はないけど数百枚は復元洗いしています。
今は店主一人ではなく、健也、妻からの意見も出てくるので、これからも当店独自のクリーニング方法を作っていけると思います^^