2020年6月現在税抜き
革製品の基本お手入れ
クリーニング・古いオイルを取り新しいオイルと入れ替え抗菌防カビ加工
ブルゾン 8500円(税込み9350円)~
ハーフコート 10000円(税込み11000円)~
ロングコート 12000円(税込み13200円)~
カビ臭、たばこ臭など水洗いする場合は通所お手入れ+50%~100%
30万円以上する高額品は受付時に告知をお願いします。
通常価格の+50%~100%となります。
今回の仕事内容・参考価格
革ブルゾン・カビ取り殺菌消臭クリーニング
毛皮えりカビ取り殺菌消臭クリーニング
袖色抜け修復・全体補色
今回のブルゾン参考価格
革コートクリーニング 10000円(税込み11000円)
カビ取り殺菌消臭 水洗い 5000円(税込み5500円)
毛皮えりカビ取り殺菌消臭水洗い 8000円(税込み8800円)
8800円)
袖色抜け修復全体補色 12000円(税込み13200円)
このブルゾンはお客様とどこまでやって行くかご相談をしてご希望に沿ったクリーニング、修復方法を選択して頂いております。
同じカビでも服により状態は異なり同じ工程と方法ですべてが改善できるわけではありません。
ご紹介は一例としてご紹介しています。基本現物を確認した後にお見積もりとなります。
おしゃれ工房You友(ゆうゆう) 大友眞吾です。
今回はお父さんが愛用していた、今となっては形見となった革ブルゾンです。
ずっとしまわれていた革ブルゾンを見つけ出してみたところ、カビだらけの状態に・・・
全てがカビに覆われていたため、大きなビニール袋に入れご相談に来られました。
カビだらけになった服とか革製品を持って来られた時、お客様も申し訳なさそうにご相談されます。
でも、こんな状態でもご相談に来られるって事は、破棄できない大切な思い出や思い入れがあるんだなって。
私がこんな事例を紹介しているのも、ほとんとのお客様は諦めていらっしゃるけど、当店のブログを見つけて同じような事例を見つけ、もしかしたらお客様からご相談をお受けしているからです。
まだ私が皮革製品を手掛けるずっと前の事。父にプレゼントしてもらい、妻がとても気に入っていた革コートがありました。
一度カビが生えてしまい、皮革専門店へ依頼しカビを除去してもらいましたがニオイは取れず。
でも着ているうちに臭いも取れ、ワンシーズンは愛用していたのですが、翌年、とてもひどい状態にカビが繁殖・・・
状態的には、今回ご紹介のカビと同じ位だったかな。
で、当時の担当の方と話したところ、一度カビが生えると根っこが残るのでまたすぐ生えてしまうとの事。この状態だと臭いも取れないからもう諦めた方がいいと思うよ、と。
そして、破棄・・・もう20年くらい前かなぁ・・・今でも妻は取っておけばよかった、取っておけばよかったとカビコートを見るたびにつぶやいているんです(笑)20年経った今でもつぶやくって・・・
皮革は手探りで始め、色んな情報や皮革の常識は作る側の皮革業界セミナーに参加して教わったりしてきました。
元々手探りで始め、自分で皮革を洗う、染色するというマニュアルを作っていきましたので、私には皮革業界で言われる昔からの常識は全くありませんでした。
だから、当時、皮革業界ではタブーと言われていた爬虫類の洗いも、色褪せや剥げの直しも当たり前にやってきたんです。
クリーニング業界でも常識というかしがらみというか・・・どの業界でも似たような事はあります。
色作りとか服の色修正も、高度な技術とするようにとにかく難しいと思わせているような部分もあるんじゃないかなって。
このお客様も半分以上は諦めている感じでしたが、カビの侵食具合にもよりますがまた使えるレベルにはできます。
妻もこのブルゾン見て、私のコートも綺麗になったのに!!っと。
カビ以外にも袖の色抜けが酷かったのですが、今回は状態が結構酷いので、まずは洗いカビとニオイを除去した後、袖の色入れなど色直しはどうするか考えて頂ければいいですよ、っとご説明。
色入れと洗いは全く別工程なので、状態が状態なのでお客様もその方が安心でだと思います。
多少マシになっても着られるレベルまで回復しなければ意味ないですから。
という事で、画像を複数撮りましたので、仕上がりは続きを読むからどうぞ^^
洗い上がりです^^
カビが生えると革を栄養素とし表面を喰うように侵食していくため、侵食跡が傷のようになり凹凸が残ります。
スエードとかヌバックは表面の毛足が喰われて無くなり、ダメになってしまうケースも数多くありますし、アニリン染め皮革(染料染め皮革)や薄い顔料を使ったセミアニリン染め皮革の場合、洗うと表面にカビが浮き出てきて悪化してしまうケースもあります。
これは、予測して先に説明できないとクレームになってしまうんです。
カビ取り殺菌消臭までしていく場合、たとえノロでもコロナでも不活性化できる殺菌剤で殺菌処理を行い、カビの根っこをできる限り取り除くよう、服一枚、全部を手作業でブラシ掛けなどして除去していきます。
当店オリジナルの方法です。
より良い方法をと考えながら改善していった、今現時点では一番良いと思う殺菌、クリーニング方法だと思っています。
エリ毛皮は取り外しが可能なタイプだったのでこちらもカビ取り消臭殺菌洗いしていますが・・・
本体と同じような洗い方すると、毛皮の根元に付いている皮膚が硬化したり縮んだりしてしまうため別工程です。
これ、取り外しができないと縫製解いて外し、洗った後に取り付けていく事になります。
衿の裏側です。
折り返しの内側もカビだらけになっているため、カビ取りの場合はすごい技術が必要とかではなく、丁寧な仕事をすることが一番になります。
隅々まで丁寧にカビの根っこをかき出すようにして洗っていきます。
消臭殺菌、水洗いが終了です^^
洗いあがった後の質感は油分が足りていなかったので、乾燥後に皮革洗いをして油分を全体に薄く芯まで入れていきました。
水洗いの仕上げ剤として入れる油分と皮革ドライで入れて逝く油分とでは浸透力も違うし入り方も全く異なります。
油性系溶剤の粒子は水の10分の1以下でとても小さく、その芯までしっかり浸透させることができます。
これも皮革を観察しながらいろんな方法で洗い気が付いた事。
毎年革ブルゾンやコートをクリーニングされるお客様いらっしゃいます7が、当店が考える皮革ドライは、古い油分を取り除き新しい油分を入れる、この入れ替え希望してクリーニングされています。
革は水洗いできるから水洗いが一番、って言われる方もいますが、この辺りはバランスです。
お手入れが行き届いていない、油切れを起こしかけている皮革には油分を芯まで入れていかなければならないし、入れていくと水洗いでは絶対にできない風合いと質感が蘇ってきます。
カビ取り後、お客様に確認して頂いたところ、見た瞬間に驚かれ、こんな良い状態になるとは思ってもいませんでしたと。
この状態になら色直しもそのままお願いします!って事で、片袖のみ色修復です。
全体染色までしたほうがいいか?とお客様からご相談を受けましたが、私的には多少のエイジング(使用感等)がとてもいい感じだと思いましたので思ったままをお話させて頂きました。
お客様も悩んでおられたので、パッと見て色褪せが見える部分は少し補色して仕上げる事と、色が濃くなるワックスを全体に入れ仕上げていきましょうか?とご提案したところ、それでお願いしますという事で再度お預かりです。
そして仕上がり、完成です^^
色が抜けた右袖のみ、色補正と同色染めで修復。
色が抜ける場合、色って赤、青、黄色(マゼンタ・シアン・イエロー)の3色を混ぜ合わせて作られていて、抜けやすい色から順に抜けて行くんです。
今回のこげ茶色の場合だと、全体的に色が抜ければ明るめの茶系に。青系の色が主に抜けて行くとオレンジ系など赤みが強く出てくるようになるんです。
色抜け部分は入りの変化を伴いながら抜けて行くため、抜けた色を入れ出来るだけ色を均一な状態にしてから本体と同じ色をいれ直していきます。
元の色を作りそのまま色を入れていくと塗装が厚くなってしまうんです。
厚くなると革のシボ(シワ)が埋まったり光沢がペンキを塗ったような質感に変わったりしてしまうんです。
バックの染色をやってもらったらペンキを塗ったような質感になってしまったってご相談はかなり多くあるのですが、質感や風合いをあまり考えずに厚塗りされてしまうためです。
色を修復後、全体に色が濃くなる油分を入れ仕上げていきましたので洗い上がり時より色が濃くなっています。
洗い上がりの状態でも油分は芯まで十分に入れているので全く問題はないのですが、さらに色が濃くなる油分を入れたのは、色上げしたほうがいいなって色修復をしてから全体を見て、改めて思ったからです。
うっすらと染料など色素が入ると、油分を入れることで色がグッと上がる(濃くなる)んです。
今回はお客様とのご相談で、このブルゾンにとって一番良い状態に修復までやって行きました。
革製品のカビのご相談はとても多いのですが、革ブルゾンの皮革洗いは7000円~です。
カビ等水洗いをする場合は+50%の10500円~です。
丁寧にカビ除去、殺菌消臭は+3000円~、すべて手作業になるためです。
色直しは別工程で、例えば袖口のみなど部分的な修復から全体を染め直しまでできます。
どこまでやって行くかにより手間も肯定も変わっていきます。
一律の金額でやるお店もあるかと思いますが、当店の場合はこんな感じです。