クリーニングで落ちないコーヒーのシミ~ご相談に来られたお店にお願いしている事~
おしゃれ工房You友(ゆうゆう)店主 大友眞吾です。
飲食店、美容室、クリーニング店から等、業者からのご相談って結構多くあります。
当店へ一度でも依頼された業者様に必ずお伝えしているというか、お願いしていることがあります。
それは、お店で事故が起きた場合、お客様ご自身にクリーニングに依頼してもらい代金を払うのではなく、そのままの状態でお預かりをし持って来て欲しい、という事。
ほとんどの方がチェーン店を利用しており、シミ抜きで依頼してもほぼ取れることなく帰ってきてしまうからです。
今回もお客様がいつも利用しているクリーニング店へへ出したけど取れなかったとクレームとなり・・・。
市外から相談に持ってこられました。。
このパターン、多いんです。
お客様が何件もしみ抜きに依頼しても落ちなく、当店へ来られるまでに1万円以上クリ-ニング代金を払っていたってケースもありました。
お客様も金額がどんどんかさみ、でもシミが取れずでとても困惑していました。
事故品の場合、お客様の確認する目が厳しくなります。
付いていた場所がわかっていていろんな角度から確認して観察するように見られます。
だからできる限り100%の状態でシミ抜きをしたいんです。
当店で取れないシミの場合、地元ではどこへ依頼しても取れることはないシミになります。
そのレベルでの仕事は出来ていますので何も手付けない状態で預かって持って来て頂きたいんです。
クリーニングに出して落ちなくても代金は発生します。
当店のシミ抜き代金の両方の代金が発生することになります。
当店の場合はシミが落とせなければ代金は頂かない成功報酬制ですが地元では当店だけになります。
誠意のある対応をしてくれるかどうかはお店次第ですが、ちゃんとしたしみ抜きができるお店を知らないとお客様に自分でクリーニングに出してくれと言った形の丸投げをされてしまう可能性が高くなります。
かなりたくさんのご相談をお受けしてきていますので、事故品であればトラブルにならないようまずは見積額をお店側に伝えOKを貰ってからのお預かりとさせて頂いています。
トラブルにならないように対処するには順番が大切。
今は景気も悪く経費削減するために保険に入っていないお店もあります。
この場合はお店側が自腹負担となりますから例えばユニクロ、GUなど同じ服が手に入る場合など弁償したほうが安くみお客様ご自身もそれでOKとされるケースもあったりします。
大手の場合だと現状復帰が大原則となるため3000円お服に1万円以上の代金になったとしても修復をしていく事になりますが、この辺りも含め、まずはお店側に確認をしてからやっていく事がトラブルにならない順番となります。
今回のこのセーター、付いたものがわかっていてドライでは落ちないシミですがドライクリーニングされています。
シミ抜きで依頼しているためタグに付いていた価格も2000円超えた金額。
熱処理されているため酸化漂白までしないと落ちないシミとなっていますが、今回のセーターには金属繊維(ラメ)が使われています。
酸化漂白しなければ落ちないシミだけど、酸化剤使うと金属が一気に腐食してしまうためラメの光沢が消失してしまうんです。
酸化剤には家庭では手に入らない色んな種類があります。
今回は金属を腐食させない酸化剤を使いコーヒーの色素をシミを除去しています。
クリーニングで落ちないコーヒーのシミ~ご相談に来られたお店にお願いしている事~
ブログ記事内容 目次
◆飲食店、美容室など業者様へお願いしている事とは
◆ラメ(金属繊維)は酸素系漂白ができない素材
-品質表示からわかる事
◆金属を腐食させない酸化分解(漂白)
◆ラメ入り、ウール混紡ニットを復元洗い
◆クリーニングで落ちないコーヒーのシミ~ご相談に来られたお店にお願いしている事~ まとめ