【洗い指定以外の工程に伴う保証について】

復元洗い等、洗い指定以外の工程を含む処理についてはクリーニングの保証対象外となります。
生地が耐え切れず溶けてしまったり、直せないほど変形してしまう等、
想定外の不具合が出てしまった場合は代金は頂かずご返品にはさせて頂いていますが、
弁償等の保証は一切できません。 それぞれ詳しく説明させて頂きますのでご了承願います。

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ワインのシミ抜き~取れやすい、取れにくいは色を見るとわかるんです~

ワインのシミ抜き~取れやすい、取れにくいは色を見るとわかるんです~

ワインのシミ抜き復元洗い参考価格(2020年7月現在・税抜き)

今回 素材 綿のパンツ      4000円
※ ブランド品  +50%~ 
ハイブランド品 +100%~

付いた素材、ついてからどれくらい経っているかにより金額が変わります。

シルク、レーヨン、特殊なデザインなど水洗いができないと判断するお洋服の場合、復元洗いができないモノもあります。

ワインのシミ抜き~取れやすい、取れにくいは色を見るとわかるんです~

おしゃれ工房You友(ゆうゆう) 大友眞吾です。

前回の懐かしいシナカバトレーナーのワインのシミ抜きと並んでワインのシミ画像がありましたので続けてワインのシミ抜きです!(笑)

小さな範囲ならシミ抜きで取れるけど広範囲になるとシミ抜きで取ることが難しくなるんです。

というのは、当店に持ち込みでご利用された方なら見ていると思いますが、シミ抜き台って直径10センチ程度の大きさのバキューム台を使ってシミ抜きをしていくんです。

↓↓↓はヴィトンワンピースクリーニングの記事ですが脇の汗シミ抜き画像がシミ抜き台です。


ルイ・ヴィトンワンピース汗取り!

強力なバキューム(吸引)でシミ抜き剤と洗い流される汗を吸いとりながら除去していくんです。

服を動かさずこの範囲内で出来るシミの大きさは2~3㎝位までかな。

ワインのシミ抜き~取れやすい、取れにくいは色を見るとわかるんです~

水で濯ぐ際、浸透圧で広がるため大きなシミ抜きをするとシミ抜き剤が綺麗にすすぎきれなくなったり輪シミになったりするんです。

時々あるのが、染み抜き依頼した服を次シーズンに着ようと思ったらシミ抜きした周りが黄ばんでいたり輪シミが出来ていたってご相談。

シミ抜きした個所のすすぎが悪く時間とともに変色が出てしまった状態。

シミが少し大きいと作業範囲が広がりバキューム台からはみ出してしまうんです。
その場合は服を動かしてシミ抜きをしていくのですが、シミ抜き剤は乾くと見えなくなってしまうため綺麗にすすぐのってかなり難しいんです。

これはお客様からのご相談にもあることで、シミ部分に洗剤とか漂白剤付けてシミ抜きしたらシミは取れたけど後で黄ばんだなど。

付けた洗剤や漂白剤を水で綺麗にすすいだつもりでも、水を付けると繊維が水分を吸い込み広がりますよね。

広がっていく中にも洗剤や漂白剤成分が溶け込み広がるため、付けた個所のみをよくすすいでもその周りが変色してしまうんです。

シミ抜きのみで出来るのは小さな範囲のみで、1ヶ所ずつシミ抜きをしていくため数が多いとその分金額がかかってしまいます。

なので今回のように広範囲で複数個所になるとシミ抜き代金的にかなりかかってしまいます。

この場合は復元洗いが出来れば全部のシミが取れるだけではなく、今まで取れなかった他のシミも取れるし色も綺麗になります。

ただし、復元洗いができない服もあります。

その辺りも含め・・・今回はシミの状態を見て取れやすい状態だなって事が一目でわかるのでご説明していきますね^^

ワインのシミ抜き~取れやすい、取れにくいは色を見るとわかるんです~

まずはワインのシミの状態から。

赤ワインは白い服に付くと紫っぽいような赤みがかった色なんです。

これが時間が経ったり、シミ抜きされることなくそのまま洗われ、取れていない状態で乾燥で熱、仕上げで熱って処理されると赤みが無くなり茶系へと変化するんです。

シミが付いて放置すると空気中の酸素による酸化で茶色く変化しますし、熱処理されると急激に酸化が進むため茶系に変化します。

赤みが無くなるとシミが薄くなったように見えるので、お客様は「シミが薄くなった」と勘違いされる方とても多いのですが単純にシミが取れにくくなってるだけなんです。

ワインのシミ抜き~取れやすい、取れにくいは色を見るとわかるんです~

ワインの渋み成分であるポリフェノール(タンニン)が取れにくい原因で、酸化が進み繊維とポリフェノールが結合するとものすごく取れにくいシミとなり、復元洗いでは取れきれなくなるんです。

すると1か所ずつシミ抜きしないと取れないので・・・ワインのシミはとにかくちゃんとしみ抜きをしてくれるお店へ依頼すれば取ってもらえるシミです。

ただし、広範囲になるとスーツとかコート、洗い指定に水洗いが不可となっている服は取れるお店が極端に少なくなり高額品になるとほぼ断られてしまうようになります。

だからと言ってそのまま放置してしまうとシミが取れにくくなるためさらに難しくなる・・・

一言でクリーニング店と言っても大手と技術を売りにする個人店とでは全く仕事が異なります。

高価な服と普段着、シミの有無とかしまう前の洗いなど出し分けることで服はとても長持ちするようになります。

ワインのシミ抜き~取れやすい、取れにくいは色を見るとわかるんです~

出し分けるというのは技術があるとかないとかそういう事ではないんです。

そもそも安くて早くて便利なお店と当店のような1点に手間と時間をかけていく手作業の仕事をするお店と比べること自体に無理があるんです。

安くてや利便性の良いお店を作るためには高価な機械設備が必要だし、大量に集め続けなければできない仕事。

当店にはそんな設備をすることもできないし集めるためのスキルもないんです(汗)

元々大手とは異なる職種って考えているし、大手ではできない事をやってきています。

だから大手が得意としない、できない仕事を当店が、当店ではできない仕事を大手がやっているわけです。

大手で取れないシミ抜きを初めてご来店のお客様が持って来られた時、同じお話をしました。

どうしてこんな話をしたかって、その場でシミを取ってお渡ししたらどうして最初に出したお店で取れないんだ!って少々お怒りの様子だったからです。

当店がすぐにシミが取れるのは、私自身は36年も服を触りシミ抜きをしているからです。妻ももう31年。息子ももう10年、シミ抜きをやってきているからです。

お客様が見てる目の前でシミ抜きをし、色が抜けたら染色して直していきます。

大手ではできない!というより、こんな手間のかかる作業を大手は取り組まないんです。

それはなぜかって・・・手間がかかるほど利益率はどんどん低くなるからです。

大手では取り組まないと思ったから、当店は手間仕事を選び取り組み今があります^^





 
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