浴衣クリーニング参考価格(2017年10月現在・税抜き)
浴衣クリーニング 2500円~
洗い表示のない浴衣、注文仕立ての場合は+50%~
絞りの浴衣クリーニング 5000円~
浴衣は全て1点手洗いにての水洗いをし汗を落としていきます。
衿周り、袖口の汚れと皮脂は変色が出ないよう1点ずつシミ抜きをして落としてから洗います。
浴衣(綿・麻)は水溶性のシミが付くと洗うだけではほぼ落ちません。
シミ抜きが必要な場合は別途お見積もりさせて頂きます。
今回のしぼり浴衣はシミ抜きのみ 8000円
地色が抜ける場合、抜けずにシミ抜きのみでできる事がありますが、その辺りは染み抜きテストをしてみないとお答えができません。和服は基本染み抜きテスト後のお見積もりとなります。
おしゃれ工房you友(ゆうゆう) 大友眞吾です。
you友ブログ記事は店主がほぼ書いていますが、紹介している仕事は店主が一人でやっているわけではありません。今回のシミ抜きは妻が受け自分でシミ抜きをした事例です。店主と妻、息子3人とも国家資格であるクリーニング師の免許を取得しておりシミ抜きから色修正(部分染色)までやっています。
浴衣に限らず、綿麻製品に付いたシミって洗うだけでは落ちない事が多いんです。付いてすぐにシミ抜きすれば取れる事が多くなりますが、いったん乾いてしまうと取れなくなってしまうのが綿麻製品です。
酸化剤を使い漂白までしないと取れないシミが多くなりますが、色柄物の場合、色も一緒に抜けてしまう可能性が高いのも浴衣など和物品の特徴かな・・・色が抜けた場合、染色をしないと直りませんのでシミ抜きと染色がセットになる事も多いんです。
今回の浴衣は何年もずっとしまってあった浴衣。
洗ってしまってあっても、目に見えないシミが付着していたんでしょう。
シミが浮き出てきてしまった状態です。
目に見えない透明のシミがこうして浮き出てくることを酸化発色と呼んでいます。
という事で、総絞りの浴衣のシミ抜きと酸化発色についてご説明を^^
良く付くもので多いのが果実の汁かな。
子供のころ、みかんの汁を付けて熱掛けると浮き出てくるって授業でやりませんでしたか?
空気中の酸素に触れながら目に見えないモノが少しずつ色づいてきて目に見えるようになります。
クリーニングに出してあったのに!ってよく言われるのですが、ドライクリーニングの場合、水溶性の汚れは落ちないので目に見えないシミが時間とともに浮き出てくる事ってあるんです。
汗も同じです。
脇など汗をかいても乾いてしまうと見えなくなりますが、ちゃんと汗を取っておかないと来シーズン着用するまでにかなり時間が空くので酸化発色が進み黄ばんでしまうんです。
空気中の酸素に触れどんな服でも同じように酸化しているのですが、酸化するスピードに変化が出るんです。
シミなど酸化物が付着すると、酸化する速度が上がるため何もついていない部分より早く目に見える状態に発色してしまうんです。
夏物衣料なら脇、冬物だと衿や袖口が変色してしまう事が多いと思います。
夏物衣料でも洗い指定を見ると水洗い不可となっている服って結構多かったりします。ドライクリーニングしかできないと汗が取れないので、受け取った時にはシミになっていなくても、来シーズン着ようと思うと黄ばみが見えるように発色してしまうんです。。
冬物の場合、汗をそれほどかかないけど、コートなど衿が黒ずむ、黄ばむなどが出て着ます。これは着用中に付く皮脂が原因となる事が多いのですが、たとえ油性系の汚れが落ちるドライクリーニングでも洗うだけでは落ち切らずに少しずつ蓄積していくため変色がほかの部分より早く出てくるわけです。
一手間かけて汗と皮脂を洗いながらの簡単なシミ抜きでもしてもらえたら、衿が黒ずんできたり黄ばんだりって出てくることが無くなり長く綺麗に着られるようになります。
長年愛用しているコートとかジャケットとか、衿が綺麗な状態で使えているって方は、長年愛用できるようお店がちゃんとお手入れをしてくれているって事です^^
あ、綿麻製品などは着用中のスレ、汚れと一緒に色も落ちる素材なので、色の変化がでているとクリーニングやシミ抜きでは直りません。直す場合は染色するしかありませんので覚えておいてくださいね!