【洗い指定以外の工程に伴う保証について】

復元洗い等、洗い指定以外の工程を含む処理についてはクリーニングの保証対象外となります。
生地が耐え切れず溶けてしまったり、直せないほど変形してしまう等、
想定外の不具合が出てしまった場合は代金は頂かずご返品にはさせて頂いていますが、
弁償等の保証は一切できません。 それぞれ詳しく説明させて頂きますのでご了承願います。

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クリーニング・シミ抜き~ティッシュより難しいシミ抜き~

クリーニング・シミ抜き~ティッシュより難しいシミ抜き~おしゃれ工房you友(ゆうゆう) 大友眞吾です。

今回の「まるごと」出演は地元の地上波放送だったということで放映時間中にもTV見てるとお電話でのご相談があり、放映直後からお電話でのご相談が続けてありましたので、改めてTVはスゴイなぁ・・・って実感・・・

ただ、何故かTVでやったようなシミ抜きではなく、和服、日傘、レザージャケットやお財布、靴などなど・・・

そして翌日土曜日にはクリーニングもしてもらえるの?っと数名のお客様から聞かれました(汗)

土曜日はTVの影響なのか、終日お電話と持ち込みのお客様のご相談が続き店内に3~4人お客様がお待ちになることもしばしば。

お電話に出られない状態も続き・・・申し訳ありませんでした。

金曜日には、もう一つ、正しい洗い方やシミ抜きなどを教えてほしいということでセミナー講師依頼もあり、大友健也が家庭洗いについて、2度目の講師依頼をお受けしました^^


クリーニング・シミ抜き~ティッシュより難しいシミ抜き~さて、今回はTVで放映されていた、ティッシュに付けたシミ抜き、についてです。

以前TVに私が出たときも同じような事をやり、BSドキュメンタリーの中でもやっています。

そして健也もやりましたね。見て頂いた方はまた同じことをって思われるかもしれませんがとても大切なんです。

当たり前ですが、見ていらっしゃらない方が大多数で、今回もティッシュが破れないことにびっくりされていたお客様もご来店いただいています。

クリーニングのイメージとして、生地が傷む、風合いが変わるなど・・・あまり良い事を聞きません。


特にシミ抜きは傷むって思われている方ってかなり多いのでは?

実際、同業者からよく言われたのが、色補正(部分染色)できるからどんなシミでも取る事ができるって言われたりしていますが、シミ抜きの際に色が抜けてもいい、なんてシミ抜きはしていません。

これは当店だけではなく、色修正までできるお店ならどこでも同じ。
だから、色修正ができるお店のほうが、色まで抜かない、シミ抜き技術が高くなるんです。

上の画像はシミを取ろうとすると地色まで抜けてしまうため、仕方なく色も一緒に抜き、染色して直しています。
この場合でも、染色して直すことを前提に、生地を傷めないようにシミ抜きをしていきます。

生地を傷めてしまうと染色しても傷みとして残り綺麗には直せなくなるんです。
だから、色補正ができないお店が取れないからと無理をしたモノって直りが悪いため、当店ではこの手の事故品は今現在お断りしています。

そして実際のシミ抜きとなると、ティッシュのシミ抜きより難しいモノって当然のようにあるんです。

2番めの画像は裏側ですが、白っぽく見えているのはかなり汗をかいたため塩分が結晶化している状態。
水洗いが難しいものはティッシュのときと同じようにシミ抜きで汗を洗い流していきます。

TVと似たような画像ですが、シミ抜きで汗を除去していく工程と、
以前にも紹介していますが色が抜けた和服の部分染色とともにご説明です^^

クリーニング・シミ抜き~ティッシュより難しいシミ抜き~汗は簡単に落とせると思われているお客様がとても多いのですが、落とせますがやってもらえていません。

水洗すれば汗染みの心配はほぼなくなりますが、洗濯機の手洗いコースやウール洗いコースでは洗が弱すぎてと言うか水に浸からない状態で洗われたりしていることもあるので、実際に家庭で洗った服の汗染みが出ていますね。

しまう前は洗濯機任せにはしないで揺らし洗いや押し洗いを刷ることが大事。

水洗いできない服は画像のように汗を洗い流してもらわないとワキガ変色してしまったり色が抜けたりします。汗取りドライでは取りきれずに残ります。変色が出てしまうとシミ抜き代金がかなり高額になる、綺麗に取り切れないモノもあるのでしまう前の汗処理はとても大切です。

この作業、全てのお店でやってもらえるわけではないから、クリーニングに依頼する際はご確認を。

この汗処理をしても変色が出てしまうモノがあります。


クリーニング・シミ抜き~ティッシュより難しいシミ抜き~それは、AGスプレーや塗るタイプの汗止め。
中に銀イオンなど中に入っている液状化した金属が発汗する穴を塞いで汗を出なくするモノ。

肌につけても大丈夫でも服につくとたとえ水洗いしても取れずに変色していきます。
学生の白いセーラー服など毎日洗っているのに変色が・・・ってほんと良くあります。

このシミ抜き、ティッシュも破れないほどソフトなシミ抜きになりますが、シルク、キュプラなど汗が付着して時間が経ち繊維がもろくなってしまうとこのソフトなシミ抜きでも穴が開いたり破れたりします。

酸化は腐食と同じなので汗を放置しておくと繊維自体に寿命が来て破れるようになります。
シミも同じく、古いシミを取ろうと水をつけたら敗れたって事もあります。

シルク、レーヨン製品など水洗いが難しい服は汗だけはご注意を。



クリーニング・シミ抜き~ティッシュより難しいシミ抜き~この和服はかなり古いシミを除去する際、色も一緒に抜けていってしまったモノ。

どんなに生地を傷めないようソフトなシミ抜きをしてもシルク製品などは簡単に色が抜けてしまうことがあります。
だから、シルク製品はシミが付くと取ってもらえない、代表的な素材ですね。

このシミを取る際、酸化剤を使っていますが、同じシミ抜きをしてもティッシュは破れないんです。

色が抜ける場合は表面を荒したり、傷めたりすると染色で綺麗に直せなくなるんです。
傷みは傷みとして残り、変化は変化として光沢が変わったり、染料が繊維に染み込まなくなったりなど不具合が出てくるんです。

TVでは画面映りの関係で、しっかりと分かり取れていく工程もわかる濃いものが選ばれます。

ティッシュについたシミも、できることを打ち合わせでお話したあと、何をやっていくか決めるのはディレクター、プロデューサーの方が決めていきますので当店で出したいものが放映されているってことではないんです。

生地を傷めないシミ抜きは例えば接着剤、油性ペンキなどでもティッシュを破ることなく取ることができます。
まぁ、当店だけではなく、本当にシミ抜きが上手なお店は同じようにできるんですけどね^^


特にシルク製品は濡れたタオルなどで軽く叩くだけで色落ちします。
擦らないよう叩いてるつもりでも、ほんの少し擦るだけで表面がスレ、生地が毛羽立ったりしただけで綺麗に治らなくなるんです。

最後にもう一つ、シミ抜きはシミが付いたその部分のみを処理していきます。
小さな範囲のシミ抜きができても、広範囲とか、このブログでよく紹介しているバーバリーコートのカビ取りとか全体処理になるととても難しくなります。

バーバリーコートクリーニング・変色、カビ取り ~思い出のコートを復元

そこで気をつけないといけないのが最近流行りの消臭・除菌スプレー。
あれ、洗っていませんのでお間違いなく・・・

シルク、レーヨン、など光沢のある服に吹き付けると濡れた状態のまましみになることが良くあります。
水シミなのですが、これ、全体水洗いしないと取ることが難しいので、クリーニングに依頼しても取れないケースがかなりあります。

綿、麻製品も同じく、多少濡れるほど吹き付けると、大きく濡れた際がしみとなります。
よくあるのが薄いベージュ系の服。茶系の水シミがくっきり出てしまいます。

なので家庭であらえない服に使う場合、上記のものはご注意を。






 
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