"> ダウンクリーニング~羽毛の品質の見分け方・参考になる数値とは?~│シミの除去率95%以上!しみ抜き専門店 おしゃれ工房You友


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復元洗い等、洗い指定以外の工程を含む処理についてはクリーニングの保証対象外となります。
生地が耐え切れず溶けてしまったり、直せないほど変形してしまう等、
想定外の不具合が出てしまった場合は代金は頂かずご返品にはさせて頂いていますが、
弁償等の保証は一切できません。 それぞれ詳しく説明させて頂きますのでご了承願います。

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ダウンクリーニング~羽毛の品質の見分け方・参考になる数値とは?~

ダウンクリーニング~羽毛の品質の見分け方・参考になる数値とは?~

おしゃれ工房You友(ゆうゆう) 大友 眞吾です。

なかなかブログ更新が出来ず・・・
次回に引き続き洗剤の使い方、中性洗剤 について書こうかと思っていましたが・・・

その前に羽毛についてのご質問、ご相談が多くありましたので、羽毛製品について、です。
11月頃から毎年急激に増えるご相談が羽毛独特の獣臭のようなニオイです。

購入する時って広い売り場でニオイも拡散されていくため、あまり感じなくても、家の中、タンスなど狭い空間に持ってくると拡散されきれないため室内が獣臭で充満したりします(滝汗)

ネットでの購入もニオイについて書かれている物はありませんので手元に届かないとわからない・・・
当店でも、箱を開けたら店中獣臭が充満したって事もありますのでニオイに敏感な方はこの辺りも踏まえても購入を^^

最近では羽毛製品も安くなり誰でも購入できるようになりましたが、一昔前まではかなりの高級品。
この独特のニオイは昔もしていたんですよね。ただ、着る方は圧倒的に少なかったこと、このニオイは羽毛の証と言うか、素材のニオイだからして当たり前って着られていましたね。

ニオイの問題って当時は出たことはないんです。誰もが購入できるようになり、着られる方が多くなった分、問題でないことが問題になってきたって感じだと思います。

羽毛のニオイ取りについては過去記事で何回か書いていますので、

http://yuuyuu.hamazo.tv/e5698393.html

こちらを参考にしてください^^(画像も同じものを賑やかしに使っています(汗))


ダウンクリーニング~羽毛の品質の見分け方・参考になる数値とは?~ダウンクリーニング~羽毛の品質の見分け方・参考になる数値とは?~

羽毛はドライクリーニングすると傷んでしまうって事をご存じの方も増えてきましたね。
羽毛協会でも、羽毛が傷む原因はドライクリーニングで1~2回が限度、それ以降は傷んで膨らまなくなるとも言われました。

じゃぁ、画像のような、表生地がウールが使われている物、ウールや皮革などのダウン製品は・・・
水洗いだと風合いに変化が一度で出たり縮んだりしてしまう可能性があるものは??
羽毛が傷んで広がらなくなるのを覚悟で洗いますか?

当店では、ドライクリーニングでなぜ傷む?と言う原因を調べ、
ドライクリーニングでも羽毛を傷めること無く洗う新しいドライクリーニング方法を独自で確立しています^^

どこも取り組んでいない新しい方法として経営革新にも認められた方法です^^

っと・・・当店の宣伝を少し入れた所で・・・羽毛の品質について簡単にご説明を^^
どんなものが高級なの?表示で時折見かける「DP」「FP」「光電子ダウン」などなど・・・

ネットで調べれば詳しく出てきますが、お客様からよく聞かれ、ブログで説明しろ!!っとご意見もありましたので(汗)
興味のある方は続きをどうぞ^^

ダウンクリーニング~羽毛の品質の見分け方・参考になる数値とは?~

ダウンと言えばこの「Moncler / モンクレール」 が一番人気だと思います。
販売価格も8万円~25万円位までとかなり高額ですね。

「DUVETICA / デュベティカ」 も人気商品ですね。
少し調べた所によると、元モンクレールの社長が作ったブランドとの事。

当店でよく見るブランドはまだまだあります。

「CANADA GOOSE / カナダグース」 、「STONE ISLAND / ストーンアイランド」 、「TATRAS / タトラス」

「HERNO / ヘルノ」 「AI RIDERS ON THE STORM / エーアイ ライダース 」

私自信がダウン製品が好き!とかではなく、お客様の服をお預かりする際によく見るブランドです。
日本製だと「水沢ダウン」と言うブランドがハイスペックダウンで有名かな。

デサントとコラボで開発した服だから高品質高機能なんだろうなぁって(笑)
見た目のデザインも水沢ダウンはカッコいい!シームレス(縫い目のない)ダウンですね^^

とても人気のあるモンクレールなど海外ブランド品と日本製品の一番大きな違いだと思うことは・・・
日本は服につけられている法律で定められた品質表示義務、その基準は世界で一番厳しいと思います。

そして使われている材料の違い。日本の高温多湿と言う気候に合わない材料を使われていると、
溶け出したり、剥がれたり、染み出したりなどの変化や劣化が3~5年程度もすると起きたりします。

3~5年って、長いようで・・・大切にしてあまり着用されていない服の場合、
買ったばかりの新品同様って感覚だと思います。

服だけではなくバックやお財布なども同じです。
例えばヴィトンベルニの光沢面が黄ばんできたとか、ヴィトンやグッチなどバックの内張りが溶け出してベトベトになって使えなくなってしまったなどなど・・・高温多湿の日本の気候に合わないための変化、劣化(加水分解)なんです。

長くなる&世界中の方が見られるネットなのでこの辺にしておきますが(汗)
直接お客様からご相談をお受けした場合はできる限り詳しくご説明しますが、
かなりショックを受けられるお客様も少なくないです。

メーカー元(輸入元や取り扱い店)へ問い合わせても素材の寿命と言われてしまいます。何十万するものでも、です。
販売店など、一生モノとか言っているお店もあるらしいけど、寿命が来る素材をメーカーが使って服を作っていたら一生なんて着られる訳ありませんよね。

目に見えない部分に使われているから気がつかない、
洗いに耐えられない寿命が来てしまっていても見えないから気が付かずにクリーニング店が洗うから・・・
シミが出てきたり、剥がれたりなど・・・事故が起きてしまうんです。

エベレスト登山など、命をかけて行く場所へ着ていくダウンと、おしゃれ着(タウン着)とは違います。
色々と調べてい行った時、おしゃれ着(タウン着)は3~5年程度持てば十分と考えている作っているメーカーがほとんど、
そんな回答さえもらっていますから・・・

当店でするご説明はメーカーを批判するためではなく、
当店の仕事、洗ったり染み抜きしたりする際に起きる可能性のあるリスクをご説明するため、です。

服の品質って色々な考え方があると思いますが、洗って綺麗にしながら着ていくことに対する品質を一番良く理解し、お客様に説明ができるのは実際に洗って仕上げているクリーニング店だけなんです。


ダウンクリーニング~羽毛の品質の見分け方・参考になる数値とは?~

さて、色々書いていくと本一冊書くくらいの長さになってしまいますので(滝汗)
表素材の違い等いろいろとありますが、さらに長くなるのでダウン品質についてです。

画像は羽毛布団に添付される品質を表すラベルです。
左から高品質、右へ行くに従って品質がダウンしていきます。(DP)

ダウンは少ない量でどれだけ膨らむか(嵩高(かさだか)、が品質の目安となります。
3年ほど前に測定基準が変わったようですが、考え方的には同じです。

円柱のメスシリンダーのようなものに同じ量の羽毛を入れ、どこまで膨らむかを図るのですが、
ダウンパワー(DP)とフィルパワー(FP)で示されます。

ダウンクリーニング~羽毛の品質の見分け方・参考になる数値とは?~

違いはダウンパワー(DP)は1g辺り、
フィルパワーはinch³/30g の膨らみ(嵩高・かさだか)を示しています。
内径288mm筒に30gの羽毛を入れ94.3gのおもりを乗せ体積を図った数値がフィルパワーです。
測定方法など覚える必要は何もないです(笑)

どっちが正確だとかはわかりませんが、この数値が書かれていても実際には違っていることも多い様子。

画像のラベルは左側から

プレミアムゴールドラベル 440DP以上(440cm³/g以上) =約805FP
ロイヤルゴールドラベル  400DP以上(400cm³/g以上) =約732FP 
エクセルゴールドラベル  350DP以上(350cm³/g以上) =約640FP
ニューゴールドラベル    300DP以上(300cm³/g以上) =約549FP


ダウンジャケットなどの羽毛自体の品質は?って事なら上記の数値を参考にしてください。
ちなみにユニクロのプレミヤウルトラライトダウンは640FPと宣伝していますね。

数値は高いほど高品質となっていき、最近だと1000FPとかもあるようです。
品質表示に記されてはいないかな?各サイト、購入時はお店の方に聞いてみてください。
お店の方に聞いてもわからない場合・・・自社商品のことも知らずに売っている事になります・・・(汗)

ダウンとは水鳥の羽根が入れられているわけですが、グース(がちょう)とダック(アヒル)の羽根です。
グースのほうが良質とされていますね。

品質表示を見るとダウンとフェザーが%で記されています。
フェザー比率が少ないほど良質なダウンとされています。
温かい空気の層を作るためには羽根の広がり(嵩高)が必要なわけですが、羽軸のあるフェザーを入れることで嵩高を作っているんです。高級ダウンでも5~10%程度入っています。

ダウンとは水鳥の胸部分で羽軸がなく綿毛のような感じ、
フェザーは羽軸があり羽根の形をしていて、小さいほど高品質。時折触ると太い棒状のものがってありますよね・・・

ダウンは産地により品質も変わり、寒い地域で取れるものほど高品質。
アイスランドが最高級と言われています。

中でもお目にかかったことはない、アイダーグースが超最高級。
極寒地に生息するこのカモは保護鳥なので鳥から直接取る事が出来ないんですね。
で、卵を保護する時に作る巣は保温性の高い自分の羽で作り、この巣から取っているので希少で最高級と言われています。

ホワイトグースなど産地により色々と品質の差がありますが、
高品質=数値の高いダウンパワー(DP),フィルパワー(FP)となります。

次に光電子ダウン・・・
これはダウンって言って良いのか・・・?

レーヨンにセラミックを練り込んだりコーティングしたりした小さなセラミックボールを作り、
羽毛に混ぜて入れられているダウンのことですね。

出始めた当初に調べた記憶なので・・・今はもっといろいろ進化しているかもしれないです。
セラミックの遠赤外線効果により暖かいと言う製品ですが、どうなんでしょう?

当時は洗い指定は水洗いのみ、ドライクリーニングするとセラミックボールが壊れてしまうと言われており、品質表示もドライ不可、水洗い、となっていましたね。私は違うモノが40%程度混入されているのにダウンと記すのは疑問に感じます。

合成皮革や人工皮革も◯◯◯レザーとかって名前つけて販売されているもの見かけますが・・・

本革と勘違いしてしまいますよね。3~5年程度で寿命が来る素材です。
本革はお手入れさえしっかりしていけば一生モノですから・・・

最後に、羽毛の品質が良い=服は高品質 ではないと思っています。
羽毛を包んでいるモノ、裏生地や表生地の質、保温力を作る加工技術、染色の耐久力など、総合してみるべきだと思います。
でも・・・新品時には見えない、わからないことばかりですね・・・

この仕事を31年続けてきた経験から、色々な加工などされていない、天然の素材のみで作られている服が一番良いって思っています。天然素材の特徴を活かし、しっかりとした下地処理、裁断縫製され作られた服。

どんな高品質な素材を使っても、どんなハイレベルな技術を駆使して作られても、加工する際に置いておくだけで寿命(経時劣化)が来てしまう素材や材料を使ってしまったら、一生なんてとても着られない、短い時間に寿命が来てしまいます。

目に見えない部分に使われているから、どれくらいの寿命を想定して作っているかは作っている人しかわかりません。
5年、10年と愛用して初めて、品質は見えてきます。

ただ・・・同じブランドでもどんどん作り方や方針など変わっていって・・・
見えない部分の品質はどんどん変わって行きますので・・・難しいです。





 
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