【洗い指定以外の工程に伴う保証について】

復元洗い等、洗い指定以外の工程を含む処理についてはクリーニングの保証対象外となります。
生地が耐え切れず溶けてしまったり、直せないほど変形してしまう等、
想定外の不具合が出てしまった場合は代金は頂かずご返品にはさせて頂いていますが、
弁償等の保証は一切できません。 それぞれ詳しく説明させて頂きますのでご了承願います。

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ジャケット型崩れ修復~ポコポコした気泡のような浮き直し~

ジャケット型崩れ修復~ポコポコした気泡のような浮き直し~おしゃれ工房You友(ゆうゆう) 大友眞吾です。

左画像はブランド物、ウールジャケットをお客様からのご要望で水洗いして全体の汗を洗い流している所。

水洗いでお受けした服はこうして水洗いをしていますが、時折想定外のことが起きてしまうことがあります。

実際、スーツの水洗いをしてもらったところ、風合いがかなり変わってしまったとか、型崩れが起きてしまったなどのご相談が多いのもジャケット類の水洗いです。

今回は汚れが酷い訳でもなく、今まで水洗いをして汗取りをしたことがないからと言う事で、全体的な汚れはドライクリーニングで落としていますので、汗取りは出来る限り風合いの変化が起きないようとてもソフトに押し洗いをしています。

防縮剤も使用しており、洗剤もウール洗い用の洗剤を使用していますのでウールでも問題なく洗えるのですが・・・

水を付けただけで縮みが出るもの、芯地など接着の劣化により想定外のことも起きてしまうことがあるという事例です。

このお客様からは同時に4着、汗取り水洗いをさせて頂いたのですが、
表素材も一番良いかな?と思ったこのジャケットだけが出てしまった不具合が下の画像です。



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画像をクリックしてみて頂けると良くわかると思いますが、縫い目付近が縮み波打ったような状態になっており、小さなポコポコとした「浮き」が見えます。

ぽこぽこした「浮き」はドライクリーニングをしていっても起きてしまう現象なのでスーツをよく着用される方は同じ状態を見たことあるのでは?

クリーニングに依頼したことがキッカケで出てしまったり、あるいは出ていたのに気が付かずクリーニング後の検品で初めて気がついたって事が多いので、ほとんどの場合はクリーニング店の責任とされてしまうのですが・・・

原因となる根本はクリーニングではないんです。
このジャケットの場合、雨にひどく濡れたら同じ状態になると思います。


とは言え・・・着られないこの状態ではいくら汗が取れたとしても、多少風合いに変化が出ると先に説明を受けていたとしても・・・お客様は納得出来ないでしょう・・・

水洗いによる縮み変形の修復関連記事は ここをクリック! 

誰もがもう無理でしょ、って思うようなこの状態でも元通り直すことが出来ます!
っていうか直せなければジャケットの水洗いなんてやってはいけない・・・

という事で、ジャケットの汗取り水洗い、縮み変形の修復です。
お客様にもご説明させて頂きましたが、仕上がりを見てもまったくわからないとのことでした^^

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仕上がり画像です。
キレイに直していきましたので、変化はわからないと思います。

こんな状態になってしまった原因は、ジャケットの内側に入っている芯地です。
これはとても良くわかる事例で、今回の芯は接着芯が入れられています。

接着芯は裏側に芯地を貼り付けてあるもの。
よくアイロンで熱をかけると貼り付くアップリケとかありますよね。
同じような感じで裏側に芯地を貼り付けてあるんです。

一枚の生地の段階で芯地を貼り付けてから裁断、縫製とされいます。

ほとんどのジャケットにはこの芯地が入れられていますが、接着で貼り付けられているため、一部の接着剤が劣化などにより剥がれてくるとその部分のみ気泡のような「浮き」が出てしまいます。ポコっと膨らんだ部分のみ剥がれているということです。

この芯地を接着せず仕立てに組み込んで入れてある物もあります。
オーダー仕立ての背広などは仕立てに組み込まれる「フラシ芯」が入れられていると思います。

こちらは表生地や裏地と同じように芯も一緒に仕立て縫製のみで入れられていますのでこうした「浮き」は出ません。
昔仕立てたスーツが15年、20年と経ってもなんの変化もなく着られるのも劣化するような樹脂などが使われていないからです。

ただ、仕立ての中に芯地を組込み縫製していくというのは芯地を貼り付けるより手間もかかり技術もいる作業となるため、市販品のスーツなどの場合、かなり高額だったとしても接着芯が使われていることって少なくはないんです。

仕立てに組み込むにしても、芯地も縮まないよう湯通しなど目詰め処理がされていないと縮みが出てしまい、芯が縮むと表生地が余ってたるみが出てしまいます。全体的にだらしないような弛みが出てシャキッとしません。

私達が思う高品質なスーツとは、表生地の素材やデザインだけではなく、こうした仕立て段階での処理もきちんとされているかどうかを見ています。この品質は実際に洗って仕上げているクリーニング店のみがわかる、目には見えていない部分です。

Yシャツなどでも衿やカフスに芯が入れられています。
時折、網状の形が表地に出ていたり、縫製されている端っこ部分に黒ずんだような、接着剤か何かが付いているような、そんな感じになっているもの、縮みがすごく出てしまっているものなど見かけますがこれも芯地の影響です。

先日、オーダーで作ったYシャツが、クリーニング店に出したら首が絞まるほど窮屈になったってご相談がありました。
これ、フラシ芯ではなく接着芯が入れられていたんですね。

ご相談をお受けしましたのでご説明しましたが・・・少なくてもこのお客様からの信用はなくなってしまったでしょう・・・
オーダー製品の品質は作るお店に任されてますから・・・


ジャケットやスーツの場合、直していくとしたらスーツの縮み変形なども綺麗に直せるお店となります。
特に水洗いをする場合、想定外の縮や今回のような接着芯の剥がれ、フラシ芯の縮など出てしまうことってあります。

特に接着芯の場合、ドライクリーニングをしているだけでも接着が劣化すると剥がれてくるため同じような「浮き」は出てきます。実際、初めてご依頼をお受けするお客様のスーツに良く見られます。

フラシ芯が縮みなんとなくシャキッとしないスーツでも、こうした「浮き」が出てしまっても直すことができます。

当店の場合、オーダ製品や高級ブランド品をお受けすることが多く、お客様とお話をすると長く愛用したいって思い奮発して購入されている方って少なくないんですが・・・

本当に末永く愛用できる服って、作る職人さんとかメーカーが長く愛用できるような素材や材料を使わない限り無理なんです。
3~5年程度で経時劣化し寿命が来ますと言われる材料や素材を使われたら大切に、あまり着ないようにしていても寿命が来てしまうんです。

目に見えない部分なので難しいところなのですが・・・
こうした部分まで予測して説明したり洗ったり、直したりできるのって作る側の人達にはできないこと。

できるのはクリーニング店だけなんですよ^^


   紹介している画像は、同じような状態でお悩みの方の  
      参考になります様に独断で掲載させて頂いております  

      掲載に関して不都合な事がございましたら         
      お手数ですが youyuu@or.tv までご連絡願います 



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