"> 水洗いで型崩れしたスーツ~クリーニング店からのご相談~│シミの除去率95%以上!しみ抜き専門店 おしゃれ工房You友


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【洗い指定以外の工程に伴う保証について】

復元洗い等、洗い指定以外の工程を含む処理についてはクリーニングの保証対象外となります。
生地が耐え切れず溶けてしまったり、直せないほど変形してしまう等、
想定外の不具合が出てしまった場合は代金は頂かずご返品にはさせて頂いていますが、
弁償等の保証は一切できません。 それぞれ詳しく説明させて頂きますのでご了承願います。

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水洗いで型崩れしたスーツ~クリーニング店からのご相談~

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おしゃれ工房You友(ゆうゆう) 大友 眞吾です。

今回は遠方のクリーニング店から宅配で届いたご相談です。
お客様からワインをこぼしてしまったと受けしたモノとの事ですが、ちゃんと水洗いしているため縮み、型崩れが酷い・・

クリーニング店の限らずですが、カラー剤の付着事故、飲食店でつけてしまったシミなどの事故品をご相談頂く場合、必ず事前にその旨を伝えて頂くようお願いします。

この仕事をしていて、仕上げってあまり重要視されていない?って事をよく思います。
とてもいいスーツなのに、デザインを売るブランドの服なのに形が崩れていたり壊れていたり・・・

でも着られないわけではないから気が付かないのかな・・・?
でも、高いブランド品ってデザイナーのデザインを購入されているはず。

風合いはもちろんですが、人が着た時のシルエットなど立体的に考えデザインされています。
衿がふっくらとした丸衿だったり、スーツなら夏物の薄い生地でも衿が膨らみ厚みがあるスーツに見えるようになどなど。

こうした立体的な服って機械仕上げではデザイン通りの仕上げができませんので・・・
スーツにしてもほとんどの服は型崩れを起こしています。

という事で、仕上げについて少し触れてみたいと思います。

水洗いで型崩れしたスーツ~クリーニング店からのご相談~水洗いで型崩れしたスーツ~クリーニング店からのご相談~

このスーツは遠方の業者様からご相談をお受けしたもので、ワインをまともにこぼされてしまったとのこと。
お客様ご自身がクリーニング店へ依頼したけど、まだ残っているから・・・と言うご相談です。

届いた服を見てみると・・・ワインのシミらしきものはほぼわからない・・・Yシャツは広範囲にワインのシミが残っていました。
しかし・・・シミよりも仕上げがちょっと・・・ちゃんと水洗いされているからウールのスーツのシミは取れたのでしょう。

Yシャツは綿なので、綿の特徴としてワイン・しょうゆなど水溶性のシミが付き乾いてしまうと・・・
洗うだけでは取れないシミとなってしまいます。ウールは疎水性と言って水を弾く性質があるため付いてすぐなら結構取れるんです。

このスーツをトルソーに着せてみると・・・パット見た目何ら問題もなく着られそうな感じ。ちょっと驚き(汗)
でも、角度を変えてみたり、部分的に見てみると画像の通り。

中に入れられている芯が縮んでいるため表裏ともダブつきが出ていますし、衿は縮みによるシワがあり波打っています。
生地のたるみは人が着ると生地が引っ張られて伸びるためトルソーの着せるとあまり目立たなくなった感じ。

このスーツを見て、シミが取れていないからクレームではなくこんな状態になってしまったからじゃないかな・・・?

水洗いすることで風合いの変化が出る、と説明をされ了解したらクリーニング店へクレームかけにくくなりますし、事前説明を受け了解しているとクレームは受け付けてくれなくなります。

洗いではなく染変えですが、酷く縮みが出てしまったスーツの事例は下をクリック!
http://yuuyuu.hamazo.tv/e5504130.html


今回はもう一度シミ抜きからやり直して欲しいと言うことでしたので、全体復元洗いをして縮みなど修復をして仕上げていきました。

以前お客様からお聞きした、他のお店の方から当店はスーツを水洗いなんてしていない、騙されてる!
と言われた面白いエピソードを思い出しました(笑)

洗っている作業風景も撮りましたのでスーツの水洗いと仕上げでこんなに違うんです!って一目でわかってもらえるよう仕上がり画像も撮りましたので合わせてご覧ください^^





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まずは洗い工程から。
もう一度ワインのシミを取る洗いをして欲しいとご依頼されましたので、復元洗いです。
果実の色って結構取れにくく目に見えている色(色素)を分解させるよう洗う復元洗いです。

汗取りだろうとなんだろうと、水洗いをしていく場合、たとえウールのスーツでもこうして丸ごと水洗いします。
左画像はシミを取るために50℃以上まで水温を上げて復元洗いしていますので・・・てで押し洗いができない!画像です。

20分~30分、つきっきりの作業で復元洗いをしたあと、真ん中画像、一点のみですすぎ、中和、すすぎとやっている画像。
右画像はシャキッと張りを出すためのサイジング加工剤、洗いで取れらる元々ウールが持っている油分を入れていくための油分補給+肌触りや風合い、光沢が出るようにドレッシングした加工剤を入れ・・・

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5分程度漬け込みよく加工剤を繊維に入れ込みます。
この間、30分~40分、1点だけで洗っています。

汗でゴワついたスーツを水洗いすると柔らかくなる!って宣伝していたり、お店側も柔らかくしなければと柔軟剤仕上げしているとかよくお聞きしますが、逆にお客様からコシが無くなった、よれた感じになったなど仕上がりに満足行かないといった声をお聞きしますが・・・

ソフト感、ハリ、光沢などは加工剤により色々な風合いを作ることが出来ます。

真ん中画像は、人体形成プレス機と言う機械仕上げ機です。
主にスーツの形を形成できる事に特化したプレス機と言う事で、この機械を入れることで水洗いをするお店も増えた、とも聞いています。

人が着た時と同じ状態で仕上げていくため立体感が出ます。
前、後ろが押さえられ裾部分が固定され大量の蒸気で蒸したあと、乾かす瞬間に機械が少し伸び縮みが出ても伸ばすよう修復。

この工程により水洗いで多少出た縮み、表生地が少し縮み裏地が見えてしまった状態でも機械が修復してくれるというわけです。
ただし・・・右画像、ポケットの裏側部分・・・機械により修復をするとこの部分は縫われていないため引っ張られて湾曲します。

裾部分も着せ方が悪いとまっすぐのラインが湾曲し、横から見るとまっすぐのラインではなく逆山のような形に崩れてしまう・・・
この辺りは機械では対応できないため手仕上げで直していくしか無いんですね。

少しRの付いた(湾曲した)仕上げ台を使い織りをまっすぐに揃えながら丸みを帯びるよう仕上げていきますので、
着ている時のシルエットがかなり変わります。


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そして仕上がりです^^ご覧のとおりです。
仕上げ風景は・・・あまりに時間がかかりすぎるため今回は撮っていません(汗)

画像を取りながら作業をしていくと撮影と仕上げ2人がかりとなりメチャクチャ手間がかかってしまうんです(大汗)

仕上げは、内側に入れられている縮んだ芯を表と裏側を確認しながらバランスよく伸ばして元通りの形に直していきます。
芯は見えませんので・・・手探りで修復していきますので、こういう仕上げはシミ抜きなんかよりはるかに難しいです。

仕上げると一言で言っても繊維により色々と方法が違います。
アイロンは右手で持ちますが綺麗に仕上げるために最も重要なのが左手。

左手でアイロンをかけやすいように生地の目を揃え、内ポケットやボタン、縫い合わせ部分など厚みのある部分を手の感触で確かめ縫い目やボタンのアタリ(テカリ)を出さないようアイロンを掛けていきますので、アイロンは左手のナビにしたがう感じで追いかけるようにして掛けていきます。

蒸気も家庭アイロンとは違い微妙な量を調節できますので、繊維に少量含ませる、大量に含ませてよく蒸す、アイロン台はバキュームが付いており、含ませた蒸気を吸い出し抜いて服を冷ます、抜かずに仕上げるなど・・・

まぁ、30年やっていますので身体が勝手に動き考えたり意識しているわけではないのですが・・・
膨らみのある柔らかい素材にバキュームを引きながら掛ければぺちゃんこになる、繊維によく蒸気を含ませないとふんわり仕上がらない、薄紙一枚程度浮かせアイロンの表面を繊維に軽く触れる程度にし押さえないようにして細かなシワと取る、光沢を出すなど・・・

仕上げ一つでも繊維により方法が全て違うんですね。
一定量の圧力、蒸気量ではできない、手仕上げのみできる仕上げ方法だからシミ抜きなんかよりずっと難しい、と言うより経験と言うか体で覚えるような積み重ねが必要な技術になると思います。

さて、面白エピソードとは・・・
スーツの汗、臭い取りでご来店くださったお客様のお話。

ちょっと遠方の方で、普段は近くで昔からお世話になっているクリーニング店へ出されている方。
クリーニング店のご利用は、利便性が一番なのでこうしたご依頼のお客様は多く当店は気にしません。

で、当店で汗取り、臭い取りをしたスーツをいつものお店で水洗いができるか?などのお話をされたとのこと。
そしてとても言い難そうな感じで、

「ウールのスーツなんか水洗いしたらダメになるし水洗いをしていたら見ればわかる。このスーツは水洗いなんてされていない!」

と言われたけど・・・と。

私は、、、それは嬉しい事ですね!っと即答したらお客様はビックリ(笑)

私からすると、水洗いを確実にしていますので、していないと言われたってことは、プロが見ても水洗いしていないように見えるくらい綺麗に仕上がっている、と思ったんですね。

もし、水洗いをしていなかったら・・・見透かされた、見破られたって焦るかも知れない。
そのクリーニング店の一言で始まった短いエピソードですが、そのお店、お客様、当店の考え方とか技量、信用や信頼など・・・

いろいろな意味でとても印象に残るエピソードとなりました。

水洗いは風合いの変化が少なからずかならず出るものと私はお客様にご説明します。
どの程度変化が出るかって、服の作られ方次第です。

雨に濡れただけで縮や色落ち、色流れする服の場合は変化するというより水洗いすることが出来ません。
お店によりできる出来ないというラインは大きく違います。

変化が出る、というのも同じく、お店により仕上がりの品質は違うんです。

あ、、、ちなみに型くずれしているスーツを通常クリーニング内で全て直しているわけではありません(汗)
ジャケット一着、型崩れを直しながら仕上げていくと最低20分~30分はかかる作業になりますので・・・


   




 
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