
古着や服のリサイクル、ネットオークションなどなど、流行ってますね^^
自分も今時の人間なのでそれに漏れず服のリサイクルとか結構好きです(笑)
最近ではネットオークションに出すために服を買うって人も多いそうで。
今回の和服はリサイクルで購入したとのことです。
色柄が気に入って購入されたと思うのですが、襟汚れがかなり残ってます。
胸元したからぐるっと一回りかなり長い距離で半分変色した感じで汚れが付着しています。
えり汚れを見た時、お客さん曰く”YOU友さんに出せば取れる!”っと思って買われたそうです^^
和服の場合、丸洗いをするのを嫌う方も多く、シミが付くとシミ抜きのみ、
襟が汚れると襟拭き(生洗い)だけで済まされる方もいらっしゃいます。
襟拭きと言っても、昔は本当に拭いてましたが、今ではシミ抜き機でシミ抜きして取ります^^
汚れを生地から抜き取る事ができるので、昔のふき取るよりかなり綺麗になります!
購入したお店ではリフォームで直せば見えなくなるって言われたそうですが、
素材が化繊なのでこれはほとんど取れます。
お客さん、そこまでわかって購入してたとしたら・・・只者じゃぁありませんねぇ・・・(笑)

和服の場合、前立ての合わさるところって着崩れしないようたえず手で直しながら着ますから、
帯上から汚れが付着し、山になってる部分は指でつまむところなので特に汚れます。
和服の場合、習い事で着る以外はほとんどシルクなのでかなり高価でデリケート。
クリーニングで縮んで裾が袋状態になってしまったり、シミや汚れがまったく落ちてない・・・
そんな経験してる方が多いようです。
自分の家系は明治時代からクリーニング屋でおそらく浜松では一番の老舗です。
親は和服洗いを数年かけて東京まで勉強しに通い、
県内では2~3人しか卒業していない学校を卒業し、自分はその技術を体で覚えてきました。
言われた仕事は深夜2時3時までかかってもやり、失敗した時のみ怒りながらフォローする・・・
修行か丁稚奉公か・・・?給料ではなくずっと小遣いで仕事してましたからねぇ・・・
だからよく親と怒鳴りあって喧嘩もしてました。
そのおかげで仕事は頭ではなく体で覚える事ができたんですけどね^^
っと・・・身の上話はこの辺にしといて・・・
和服の場合、湿気を含んだまま洗うと縮みが出たりするので、
洗う前にカラ干しして湿気をしっかり取ってから洗っています。
汚れが付着する部分は汚れてなくても一回りササラ掛け(ブラシがけのような物)し、
汚れは洗って取るのではなく、そのササラがけで取り、
本洗いはササラがけした溶剤をすすぐって感じで短時間でしか洗いません。
汚れやシミは先にシミ抜きで全部取ってからすすぐ。
自分の目で見て機械任せにすることなく洗うことで縮へ変形も出すことなく洗えるのです^^
和服のクリーニング代ってかなり高額になります。
きちんと仕事してるところはおそらく同じくらいの金額だと思います。
技術は目に見えません。
クリーニングと言う仕事はシミ抜き以外は目には見えないものばかりです。
目に見えないからなかなか理解してもらえないところなのですが・・・
きちんとした手入れをして欲しいって方は和服でも洋服でもお任せください^^