法被の色移りです。
今回は法被本体の色が滲み出たのではなく、
裏地に付けられている生地の色が滲み出て白い部分が染まってしまったと言う物です。
中央画像の白い部分は色がわかるよう白い紙を挟んで写しています。
言われなければこういう色目の法被だと思ってしまうほど白い部分が青く綺麗に染まってしまっています。
なんと言うか・・・裏地からここまで色が出てしまうって・・・どうでしょう・・・?
法被を含め、和服類は洋服と違い色の堅牢度など法律で定められた基準はないため、
和服などの場合雨に濡れただけでも色が流れてしまう物もあります。
この法被は町内でまとめて注文をして作った法被と言う事なので、
おそらく同じように色が滲んでしまった方が多数いらっしゃるのでは?と思います。
今回は洗剤を使い洗ってしまったと言うことなので、水のみで洗えば色は出なかった可能性もあります。
水のみなら色は出なくても、洗剤を入れると色が滲み出てしまう事があります。
基本、法被を家庭洗いする場合は真水で洗い、もし洗剤を入れるとしたら中性洗剤を少量入れて洗う程度が無難です。
ただ、今回の場合、裏に付けられている生地が原因なので・・・
法律上問題はないにしても・・・メーカーの信頼がなくなってしまうような事例だと思いますが・・・
法被はここ数年、色々と問題が起きています。
前回、ジーンズの染め変えで藍染め、インディゴ染めなどの話をしましたが、
今回のこの法被は顔料染めです。
服にも顔料染めされている物がありますが、顔料染めとは色の付いた粒子を生地の表面にバインダー(接着剤のような物)を使い貼り付けて色を付ける物です。
顔料染かどうかを見分ける簡単な方法は・・・
裏側を見て色が付いていない物、所々色が浸透して滲んでいる物は顔料染め、顔料プリントされている物です。
ちょっと見難いのですが、左画像の裏生地の下側は法被の裏側です。
表は濃い紺色に染まっていますが裏は真っ白です。
法被に多く見られる染めですが白い部分と紺色の部分の境目がかなりシャープに分かれていますので、
これは機械で顔料プリントされた物だと思います。
法被の場合、本藍染め、合成藍染め、科学染料による染め、顔料染めと色々あります。
安価な物は顔料プリントされていると思いますが、下手に染められるより顔料プリントされていた方が色にじみの心配も少なく安心して着たり洗ったりできるのでは、と思います。
服でも同じように顔料染めされている物は数多くあります。
表と裏の色が違う物は顔料染めされている物ですが、本体は染料で染めてあり柄はプリントと言う物もあります。
顔料染めは色の粒子がバインダーで固着されているだけなので、
固着弱いバインダーを使われているとすぐに色の粒子が脱落してしまいます。
顔料染めされている服のシミ抜きで色抜け事故も多いのですが、
バインダーを溶かすような溶剤やシミ抜き剤を使ってしまうと色は簡単に剥がれ落ちてしまいます。
溶解力の強いシミ抜き剤を使うとシミ抜き剤が付いた形どおりすっぽり色が抜けてしまうこともあり・・・
実は何度か経験し・・・数時間かけて色入れをし、直していきました(泣)
今回、表の顔料染めはしっかり固着されていましたので濃い色を退色させる事なく白い部分は真っ白に戻りました^^
これが顔料ではなく藍染め、染料染めされている物だと、
色の変化を出す事無く色移りのみ取るという事ができなくなる場合もあります。
いずれにしても家庭で法被を洗う場合、洗濯機や洗剤は使わず真水で手洗いをしたほうが良いと思います。
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