
今回は英国屋さんからのご依頼です。
「お客様から汚れやシミを取って欲しいとご相談をお受けした」との事でご相談に来られました。
このブルゾンは
ZILLI(ジリー)と言うブランドでかなりの高額品。
120万円くらいのブルゾンとの事です。
英国屋さんも数年前までは同様なご相談をお客様からお受けすると東京や京都の有名店へ
送っていたそうですが、今では当店へご相談を下さいます。
同業の洋服を扱う知り合いにもご紹介して頂いたりと、とてもお世話になっています
今回、ご相談頂いたお洋服は本体がシルク100%、袖口、衿に革、肩付近、前ジッパー部分には
黒い革の上に白い革が巻かれた皮革が取り付けられています。
▼汚れ、シミ部分をアップで見ると・・・


シルク素材、またシルクでなくても今回のように皮革と生地両方が使われている服の場合、
「クリーニングに依頼してもシミどころか汚れすら落ちていない!!」という経験ある方も多いと思います。
シルク素材はとてもデリケートなためシミ抜きをしないお店も多く、困っている方も多いでしょう。
今回のブルゾンは汚れもかなり酷くシミも多数あります

シルク素材だけでもかなり大変なのに皮革まで付けらています
ほとんどのクリーニング店は皮革が付けられている場合、専門店へ依頼することになります。
ただ、皮革専門店では皮革洗いをしていくため、私の経験上、生地部分はほとんど綺麗になりません。
今回も完全に取り切ることはできないかもしれないとお伝えし、
「出来る限りで良いのでお願いします」と言うお返事を頂き、お受けさせていただきました。
物すごく手間がかかる作業となりましたが、とても綺麗にできました
▼仕上がりです。


一番厄介だったのは皮革部分。
黒い革が巻かれている上からもう一枚白い革が巻かれています。
この少し見えている黒い部分は上から下まで黒い革が縫いつけられているんです。
その上に反対色の白い革が同じように上から下まで縫いつけられていますので、黒い色が白い革、
もしくは本体のシルクに色滲みしないかどうかが一番問題となります。
少し見えている黒い皮革部分に色滲みしないかどうかのテストを念入りに10箇所以上テストをし、
長い時間水や溶剤に漬け込まないよう出来る限り短時間で洗い綺麗になる方法で洗っていきました。
なので今回の場合、洗いではほとんど汚れもシミも落とす事ができません。
強めの機械洗いならある程度の汚れを落とす事もできますがリスクが高すぎとても危険です。
では、どうやってきれいにして行ったかと言うと・・・
洋服一枚ほぼ全部をシミ抜きで取っていきました。
シミ、汚れを取れる限り全てシミ抜きで取りきった後、全体を短時間で洗い仕上げていきました。
今回の場合、もし皮革部分の色落ちテストで色が簡単に移ってしまう場合、綺麗にする事ができなくなります。
特殊品専門店へ依頼すれば洗ってはくれますが・・・
まだ、今現在のように皮革の洗いができなかった頃、専門店へお願いしていたのですが、
服でもバックでも革と生地がコンビになっている物は綺麗になった事がなく・・・
生地部分の衿や袖口の汚れ、シミなどはクリーニングから帰ってきた後、シミ抜きで取っていました。
皮革と生地コンビの服は汚しすぎてしまうと綺麗にする事が難しくなります!!
当店でもテストをしたにも関わらず、テストした部分以外のところから色滲みが出てしまった物もあります。
エルメスの革付きブルゾンで色が滲んでしまった物がありました

特殊な服の依頼をお受けすればするほど上手くできない物も増えてきます。
綺麗にできたものだけではなく、上手く行かなかった事例もまたご紹介させて頂きたいと思います。
◆◇◆◇◆◇ 紹介している画像は、同じような状態でお悩みの方の
◇◆◇◆◇◆
◇◆◇◆◇◆ 参考になります様に独断で掲載させて頂いております
◆◇◆◇◆◇
◆◇◆◇◆◇ 掲載に関して不都合な事がございましたら
◆◇◆◇◆◇
◇◆◇◆◇◆ お手数ですが
youyuu@or.tv までご連絡願います
◇◆◇◆◇◆

↑
おしゃれ工房You友ブログが気に入っていただけたら
クリックお願いしまぁ~す ヽ(^◇^*)/
ご相談・見積もりは無料です
*****************************************
おしゃれ工房You友
053-439-0050
〒433-8114
静岡県浜松市中区葵東 1-8-11
便利なメールフォームはこちら
メールアドレス: youyuu@or.tv (24時間受付中)
※集配サービスあり
※遠方の方には
宅配サービスも大好評

**************
お気軽にど~ぞ♪ (
*^▽^
*)ノ ********************