【洗い指定以外の工程に伴う保証について】

復元洗い等、洗い指定以外の工程を含む処理についてはクリーニングの保証対象外となります。
生地が耐え切れず溶けてしまったり、直せないほど変形してしまう等、
想定外の不具合が出てしまった場合は代金は頂かずご返品にはさせて頂いていますが、
弁償等の保証は一切できません。 それぞれ詳しく説明させて頂きますのでご了承願います。

   平均使用年数表はこちら   保証割合表はこちら

和服(着物)のクリーニング~留袖のカビ取り~

和服(着物)のクリーニング~留袖のカビ取り~

和服クリーニング参考価格(2020年10月現在・税抜き)

無地、小紋、喪服 7800円~
訪問着 8800円~

留袖 9800円~
振袖 12000円~

襦袢 4000円~
振袖襦袢 5000円~

名古屋帯 4500円~
袋帯 5000円~

衿拭き 3000円~
(襟のファンデーションなどシミ抜きのみ)

畳み線、しまいシワ伸ばしなど
仕上げのみ 5000円~


カビ取りは状態により金額が変わります。(クリーニング代金の+50%~が目安)

シミ抜きは要お見積り。和服でもついてすぐの食べこぼし程度のシミなら簡単に落とせます。

古いシミは1か所3000円~、シミ抜きと同時に地色も抜ける場合、染色補正をするため染み抜き代金+100%~となります。

クリーニングにしてもシミ抜きにしても、どうしたらよいかわからない場合、まずはご相談ください。


和服(着物)のクリーニング~留袖のカビ取り~

おしゃれ工房You友(ゆうゆう) 大友眞吾です。

今回は和服クリーニングです。ずっとしまい込まれたままになっていることが多い和服。

もう何十年も広げたことがなく怖くて広げられない・・・なんて方、いらっしゃるんじゃないかな・・・

今回もずっとしまいっぱなしになっていた留袖ですが、娘さんの結婚式に着たいと出してみたところ、カビだらけ・・・

この状態でもクリーニングを受けてもらえるのか、カビが取れるのかなって・・・とっても不安だったとお客様。

ネットで調べ当店を見つけ、TV出演の動画などもすべて見て相談に来られたそうです^^

さて、2枚目の画像ですが、これは着物をまだ洗う前段階です。

おしゃれ工房You友の和服クリーニングは洗う前段階から始まっているんです。

和服(着物)のクリーニング~留袖のカビ取り~

店主は大正時代からクリーニング業を営む家系に生まれ、祖父から父、そして私と家業を3代に渡り受け継いでいるんです。

かれこれ100年弱の歴史があり、昔ながらの1点手作業でやる仕事を受け継ぎながら、今の新しい技術と組み合わせ新しいクリーニング方法を独自でいろいろと作っています。

健也が4代目なので確実に100年以上の歴史へ受け継がれていきます。

でも私自身、和服クリーニングもシミ抜きも、教えてもらったことはないんです。なぜなら、技術は見て盗むもの・・・これが父の口癖でしたから。

和服は天気の良い日に必ずこうして干され、数日後に洗うってことをしていました。

なぜだろ?って思いながら見ていると、父が「和服は湿気を嫌うからな」と一言。

仕上げも必ず晴れた日に仕上げ、必ず一日開けてからたとう紙で包む。

なるほどねって、和服のクリーニング方法というより和服に対する考え方が理解できた一言でした。

和服(着物)のクリーニング~留袖のカビ取り~

私はこの洗う前の乾燥工程を「空干し」と言っています。

和服は正絹(しょうけん・シルクの事)だから湿気を多く含んでる状態で洗うと縮みが出たり色が滲んだりするんです。

だから、洗う前段階から準備としてまずは空干し。

この和服クリーニングが、色滲みが出やすい、色褪せが起きやすいインポートブランド品を洗う基本となっています。

カビは水溶性の汚れと同じで、綺麗に洗い流すためには水洗いするなど水分が必要になります。

湿気を嫌う和服を綺麗にするために水分を使い落していきます。

ということで、和服クリーニング、カビ取りです^^

和服(着物)のクリーニング~留袖のカビ取り~

一言でカビと言ってもいろいろな状態があります。

今回は白カビで落としやすいとはいえ、最初の画像を見た通り、完全にしみ込んだ状態。

手で払っても落ちない状態になっていると通常の和服クリーニングでは落ちないんです。

上の画像は、クリーニングして乾燥後、仕上げ前段階で確認した時。

画像ではよく見えなかったので載せませんが、うっすらと残っている部分が肉眼だと確認できる状態だったので、もう一度洗いながらカビ取りを。

広範囲にカビが生えていたので、シミ抜きがあたなかった場所、深く浸潤していた場所が残っていた状態でした。

和服(着物)のクリーニング~留袖のカビ取り~

そして仕上がりです^^

和服クリーニングは当店のオリジナルというか代々受け継がれてきたクリーニングが基本となっています。

だから、京洗いとか・・・〇〇流とかそういった看板は何もないんです(汗)

空干しから始まる和服クリーニング方法も、私自身がやっていることを理解し腑に落ちたからこそ受け継いでいることの一つです。

昔ながらの方法だけが一番良い方法、とは思っていませんから・・・

和服(着物)のクリーニング~留袖のカビ取り~

和服の仕上げ方法も、縮みが出ている和服の修復方法も、父の仕事を見て盗んだ(覚えた)事。

でも、今はこの技術とはまた違う方法も取り入れ組み合わせて仕上げています。

縫い合わせ部分や縫い目など、アイロンでアタリ(テカリ)を出さずにどう仕上げていくか・・・

仕立て上がりそのままの仕上がりを目指して。

シミ抜きも父の代までは色修正技術ってなかったんです。色が抜けた部分の染色直しのことです。

和服業界ではもっと昔から色修正という技術があったのですが、クリーニング業界にはなかった時代です。

和服は基本シルクという一つの素材だけど服はもっといろんな素材、しかも混紡されたりもしています。

染料は素材によって染まる染料も変わるから服の色修正って教える講師のような人がいなかったんです。

だから、私はほとんどが独学なんです。

和服(着物)のクリーニング~留袖のカビ取り~

私には昔からのしがらみもなく教えてもらっていないのでどこかに所属とか派閥とかもありません。

自分で良いと確信したことを取り入れてやっています。

和服も当店では防虫抗菌、防カビ加工まで入れて仕上げているのもその一つ。

和服クリーニングもコロナ不活性化できる洗い方法になっています。

お客様も本当にカビが落ちるのか不安だったようですが、綺麗に落ちていてとても喜んでいただけました^^

お姉さんも和服を着たい、ということになり、訪問着をもう一枚、シミ抜きでお預かり。

こちらは画像撮ってあったかな・・・数十年前のシミでしたが綺麗に落とすことができています。

お客様には、訪問着も、この留袖も、記念写真を撮ったら、着物の画像も撮っておくといいですよ、とアドバイス。

特に訪問着は下から肩、袖にかけて柄がつながっていますから、手を広げて画像を撮らないと全体の図柄がよく見えないんです。

で、どんな柄なのか自分はよくわかっていないって方も多いから・・・

両手を広げて撮ってあげてください!!




 
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