【洗い指定以外の工程に伴う保証について】

復元洗い等、洗い指定以外の工程を含む処理についてはクリーニングの保証対象外となります。
生地が耐え切れず溶けてしまったり、直せないほど変形してしまう等、
想定外の不具合が出てしまった場合は代金は頂かずご返品にはさせて頂いていますが、
弁償等の保証は一切できません。 それぞれ詳しく説明させて頂きますのでご了承願います。

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靴リメイク・明るい色ほど難しくなります~クリーニングから帰って来た時のしまい方~

靴リメイク・明るい色ほど難しくなります~クリーニングから帰って来た時のしまい方~靴リメイク・明るい色ほど難しくなります~クリーニングから帰って来た時のしまい方~

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靴クリーニング・リメイク参考価格(2017年8月現在 税抜き)

今回の靴カビシミ抜き、クリーニング、染め直し  10000円

靴クリーニング              4000円~
スエード、ヌバック、ムートンなど   4500円~

ショート、ロング、ニーハイなど長さ、素材、ブランド、デザインにより金額が変わります。

ブランド品は+50%~
全体染め直しをする場合の目安はクリーニング代金+100%

補修箇所がある場合、シミ抜きが必要な場合は別途料金がかかります。    
     



靴リメイク・明るい色ほど難しくなります~クリーニングから帰って来た時のしまい方~おしゃれ工房you友 大友眞吾です。

着ていないのに服が黄ばんでしまったとか、肩や袖の色が変わってしまったとか経験ある方多いと思います。

シャネルやエルメス、ヴィトンなど憧れていたバックを購入して、使い終わったら袋に入れて箱に入れてしまっておいたらカビてしまったとか内側がべとべと溶け出して使えなくなったとか・・・

空気中に酸素があるし、水分(湿気)もあるから、どんなものでも置いておくだけでどんどんと変化していくし劣化していきます。

空気中の酸素によりどんなものでもゆっくりと酸化されているんです。私は酸化=腐食と考えています。

だからワイドハイターとか酸素系漂白剤は、酸化(腐食)を急激に進める状態を科学的に作っているモノです。

っと・・・色々と書いていくと大作になってしまう(汗)

画像はまだほとんど使っていない新品同様の靴です。


よく見ると斑点状のシミが見えますが、これはカビシミです。
例え新品の靴でも、空気中に湿気(水分)があり、カビ菌は目に見えない状態で空気中を浮遊しているためカビが生えてしまうんです。

特に革製品は、革そのものがカビの栄養素となるため、暖かい湿気の多い時期になるとすぐに繁殖してしまいます。

酸素同様、この湿気も常に空気中にあるので、置いておくだけでも生えてしまいます。
もちろん、除湿した部屋とか、換気の良い場所で保管すればカビは防ぐことできます。

という事で、まだまだ湿気の多い時期も続きますし、夏物衣料をしまう時期にも入ります。

「どうしてクリーニングに依頼して包装までしてもらったのを自分で外したり干しなおしたりしないといけないの??」

お客様から聞けば当たり前だけど気が付かなかった、目からうろこ・・・と喜ばれましたので、カビないようにしまう時の工夫とか、湿気とカビ、クリーニングから帰ってきた後の服のしまい方などに付いて説明させて頂こうと思います。

あ、靴はクリーニング、シミ抜き、染め直しして仕上げていきました。
白系の靴は同業者からの依頼も多い色。取れないシミを白の場合だと綺麗に隠すのが難しいからです。

この靴はステッチが入っているので全体染め直しの難度が上がりますので簡単にご説明を^^

靴リメイク・明るい色ほど難しくなります~クリーニングから帰って来た時のしまい方~靴リメイク・明るい色ほど難しくなります~クリーニングから帰って来た時のしまい方~

革製品のカビシミは表面から奥に浸透していくもの、内側から表面へ染み出すようにして出てくるものとあります。
最終的にシミは取り切れない事も多く、その場合は染色してシミを隠していきます。

シミを隠す場合、本体の色より濃い色のシミは簡単には隠れてくれず、特に白系に黒いシミがある場合、白で黒を隠そうと思ってもなかなかかくれてくれません。シミ部分のみの小さな範囲なら厚塗りしても質感は変化するにしても目立たなくはなります。

でも、周りとピッタリの色が作れないと色の違いがシミのようになるため正確な色合わせ技術が必要となりできるお店はとても少なくなります。

小さなシミでも全体を染色して隠すって説明を受けたというお話をよくお聞きしますが、小さなシミを隠すために全体を厚塗りされるとペンキを塗ったような質感に変わったパリパリと硬くなったり靴の場合だとつま先部分の折れ曲がり部分がひび割れてきたりしてしまうんです。

そしてこの靴にはステッチがあります。画像ではよく見えないけど、全体的にうっすらとカビが出ています。
全体を染色する場合、ステッチの間は色が入れられません。ステッチに色が入ってしまうと取る事ができなくなります。

ステッチに色が付かないようマスキングテープをしてして染色する場合、ステッチ部分と本体の色がぴったり合っていないと真っすぐ線状に色の差がそのままぐるっと出てまいます。

色の濃い靴ほど難度は下がり明るい色になるにつれ難度が上がっていきますので依頼するお店選びが大切になります。

靴リメイク・明るい色ほど難しくなります~クリーニングから帰って来た時のしまい方~長くなってしまいましたが、湿気のお話を。

目に見えない水蒸気化した状態で水分は空気中にあります。

除湿のきいた涼しい部屋から湿気の多い屋外へ出ると眼鏡が曇ったり光沢のあるバックなどは表面に細かな水滴ができたりします。

冬場、窓際に水滴が垂れていたろカーテンがかびてしまうのも同じ現象です。

湿気は気温が高いほど気化した状態の水分が多く滞在できるようになり、低くなると少なくなります。

温度により水蒸気化できる量が変わるわけですが、これを飽和水蒸気と言います。

100ccのコップには100cc入りますが50ccのコップに100cc入れると溢れますよね。

気温が下がると100cc入るコップの容量が80ccになり、さらに下がると50ccになり、あふれてしまうという事です。


わかりにくいかな・・・

空気中に滞在できなくなって溢れた蒸気は水に戻ります。
水滴となり目に見える状態(濡れた状態)に戻るというわけです。

冬場、外は気温が低く、部屋は暖房で温めています。
部屋は暖かいので加湿器を使っても水蒸気化して見えませんが、外と隣接している窓は温度が低いので暖めた部屋の水蒸気を維持できず溢れてしまうため窓には水滴が、カーテンは水で湿った状態になるわけです。

窓際のカーテンに黒カビが生えてしまうのもこの水が原因なんです。

あと、例えばマンションで、カビがひどい部屋と全く問題ない部屋があったりします。
マンションの中心に水道管などが集中している場合とか、水道管は常に水が流れるため夏場は外気温より温度が下がり、水道管に水滴ができていたりします。

この水滴となっている水が原因で、隣接している部屋は湿気やすくカビが良く繁殖してしまったりするわけです。

一軒家でも外から屋内に水道管を引き込んでいますので、壁の内側に通っていると隣接した部屋は湿気がこもりやすくなったりします。なのでかびやすい部屋とカビない部屋とでても不思議はないかな。

服の内側など見えない部分に劣化する加工がされていてもわからないのとよく似ていますね。

クリーニングから帰ってきたら袋を外す、というのも同じような事です。
外す理由は色々と書かれていますが、カビの場合は湿気がほとんどです。

服は仕上げる際、蒸気仕上げをされます。
蒸気で水分を含み仕上げ場以上に服自体の温度も高くなりますね。

スチームは水を水蒸気化したモノです。
大手のように仕上げてすぐに機械包装されると、温度が高くなり飽和水蒸気量も増えた状態で水分を与えているわけです。

そのまま外気温度と同じ程度くらいまで放置されていれば蒸気も抜け空気中に分散されるので濡れた状態にはならないのですが、包装して密閉状態になると蒸気の逃げ場がなく飽和状態となり水に戻り(水滴化)服が水分を吸収してしまうんです。

理解している個人店の場合、仕上げ後にすぐ包装せず、時間を空けたり翌朝包装したり、カビを予防しています。空気中で飽和状態にならない限り水には戻らないので、ゆっくりと温度が下がる事で少しずつ空気中に蒸気化した状態で抜けていきます。

なので、依頼するお店により包装は必ず外して、というお店とワンシーズン程度ならそのまましまって大丈夫とするお店があります。注意点は直射日光に当てない事。急激に温度が変化すると水に戻ります。蒸気化した状態なら問題が出なくても、水に戻ったものが付くと水が付いたとき同様の不具合が出てしまうんです。

水が付いてもシミになるような素材は水滴状のシミになったり、カビの原因になったり、などです。
実はこの辺りの事ってドライクリーニングする際に出る水分の影響と同じなんです。

蒸気化した水分は服に染み込んでいるんです。だからどんな服でも水分は付着しているのですが、この水の影響を受けないようにどうやってドライクリーニングをしていくか、どうやって管理をしていくかって事と考え方が同じなんですね。

早い仕上げを得意とする大手の場合だと、一度干してからしまってください、としているお店もありますね。

お店にご来店のお客様でも、お電話でのご相談でも、聞きたい疑問や教えて欲しい事ってたくさんありますね。
クリーニングから帰って着た服のしまい方ひとつにしても、お店により言う事違うしネットで調べても違います。

「どうしてクリーニングに依頼して包装までしてもらったのを自分で外したり干しなおしたりしないといけないの??」

こういう事って、どうして?って疑問が解決しないと理解できないし実行もできないですよね。
私自身、どうしてこうするのかって言う理由が自分なりに理解できないと何もできないタイプなんです(汗)

お店により仕事が違いますので、そのお店の仕事に対応しながらお客様も利用していくって事が大切なんです。

スチーム仕上げとドライアイロン仕上げの違いとか考え方、服を洗い取り込んだ時のしまい方とかも書こうと思いましたが長くなってしまった・・・(滝汗)

また機会がありましたら書いてみたいと思います^^





 
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