参考価格 ウールセーター染め 8500円(税抜き)~、ブランド品・インポートブランド品は+50%~100%が目安
おしゃれ工房You友(ゆうゆう) 店主 大友 眞吾です
さて、今回はご相談の多い混紡製品の染め変えです。
染めは繊維のより染まる染料が違うため、合っていない染料では染まらないんです。
染めを依頼される繊維の多くは綿麻など植物性繊維とウール、カシミヤなど獣毛繊維。
それぞれ染まる染料が違うため、例えば綿麻とウールなどが混紡されている場合、どちらか片方しか染まらないんです。
植物性繊維を染める染料なら動物性繊維は染まらない、ということになるわけです。
両方染めるには植物性繊維を染めたら動物性線を染めるといった感じで2度染をしていくことになります。
市販品の染料でどんな繊維も染まるというものは、植物性繊維と動物性繊維を染める染料の両方が入っており、染める手順でどちらの繊維も染まるように作られているんです。ポリエステルも染まる染料はさらにもう一種類混ざっているわけです。
で、今回のセーターはウールにアクリルが混紡されています。
赤色の中に白っぽくキラキラ光るモノが見える・・・
この部分がおそらくアクリルで、このキラキラ感を出るようデザインされているのでしょう。
このアクリルは染めることが出来ない繊維の一つです。
今回は染まる繊維と染まらない繊維の混紡というわけです。
この組み合わせはよくありますが、じゃぁ染めるとどうなる??
色々なパターンがありますが、今回はこんな感じになりました!と言う事で黒へ染め変えです^^
服には品質表示が付けられており、洗い方もメーカーでテストされ指定されています。
これは日本の法律により表示を義務付けられ付けられています。
品質表示に書かれている、例えばウール50%、アクリル50%ってちょうど半分ずつって思われるのですが、
これは全体の面積の比率ではなく比重なんです。重さってことです。
これ、染めには結構重要で、繊維により染まる染料が違うため混紡製品の場合は染まる部分、染まらない部分が出てしまいます。
例えばウール50%、アクリル50%の白いセーター。
素材は違えど視覚的には白ですが、例えば黒に染め変えウール部分しか染まらないと白と黒が入り混じり黒ではなくグレーに見えます。
良くあるグレーチェックの服ってよく見ると白と黒が格子状になっています。離れてみればグレーに見えますよね。
で・・・面積に対してではなく重さによる表示なので、同じ%でも比重が軽いと全体の面積を占める割合が多くなるんです。
染め変えは色が変わり染まらない部分が目にはっきりと見えますからとても重要な事なんです。
だから比重の軽い繊維が10%程度混紡されていてわずか10%だから黒なら真っ黒になると思って染めると・・・
真っ黒にはならずグレーがかった黒になったりするわけです。
今回のセーターも黒へ染め変えてみると染まらない繊維が白のまま残っているため黒の中にキラキラ見える感じで白が残っています。
あと、もう一つ大切なことがありました。
法律が改正され5%未満の物は表示しなくても良いされたと記憶しています。
ドリンクなんかでもカロリー表示5%?7%?以下のものはゼロカロリーと表示して良いだったかな?
見かけますよね、そんな表示されている0カロリードリンク。
でも、服の場合、これ結構重要な事で、例え3%程度のことでも服がダメになる可能性あるんです。
よくあるのがポリウレタン、PU、EL、TPU,などと表示に書かれているもの。
ELとはエラストマーの略ですが、ゴム状に弾力のあるモノすべてを指します。
これら全てエラストマーということです。輪ゴムもエラストマー。パンツのゴムもエラストマー(笑)
これらは伸縮しない繊維に伸縮性を出すために、細い芯に使われています。
例えば輪ゴムに糸をぐるぐる横巻きに巻いて引っ張ると伸びますよね。
糸が伸びるわけではなく撒かれた糸がずれるようにして伸びるわけです。
ゴムの芯にレーヨンを巻いたりポリエステルや綿を巻いたりして色々なストレッチ素材が作られています。
だから基本、伸縮して着やすい服は3~5%程度ポリウレタンなどが使われているわけです。
メチャクチャたくさんの商品が出ていて皆さん当たり前に着たり使ったりしているのに、知っている方ってほとんどいらっしゃらない・・・
素材は作る会社により色々な呼び名がありますが有名なのはスパンデックスかな。
輪ゴムって古くなると弾力が無くなりブチブチ切れるようになります。
同じようにゴムとして使われているこのウレタンも古くなると切れるようになり、弾力がなくなったり切れたりするとその部分だけブク付いた感じで記事が伸びた状態になり戻らなくなります。
どんな高額な服でも、このゴム(ポリウレタン)は3~5年程度で寿命が来ると言われています。
使っていてもいなくても時間とともに寿命が来ます。これを経時劣化と言います。
なのでメーカーも3~5年て素材の寿命といいますし、バーゲン品などで数年経っているものを購入してしまうとすぐに使えなくなってしまう可能性もあるわけです。
弾力がなくなり切れる、表面がカサカサになり剥がれる、ベトベト溶け出す、などの状態になったら素材の寿命ということになります。
染める場合、高温で煮込むためこの劣化するゴム状のものが使われていると、
染めることがキッカケで一気に寿命が来てしまうこともあります。
今のところ本当にダメになってしまったものはないのですがストレッチ素材の場合はこのご説明を必ずさせてもらっています。
簡単ご紹介と思って書き始めたのですが知って頂こうと説明始めるとやはり長くなる・・・(汗)
という事で、染まらない部分はそのまま、黒く染めても黒の中にキラキラ光る繊維が残りました!と言う事例です。
この白い部分のアクリルが赤の場合、黒の中に赤い繊維が残ります。
◆◇◆◇◆◇ 紹介している画像は、同じような状態でお悩みの方の
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