シャネルスーツ全体変色、カビシミ取り～諦めきれないシャネルスーツ～
おしゃれ工房You友（ゆうゆう） 大友 眞吾です。
「年代物で30年以上前のシャネルスーツですが、関東では有名なクリーニング会社に店に相談した所、取り切れないかもしれないとは言われたけど少しは良くなるかな？って思いだしてみましたが、笑っちゃうくらい全く落ちずに帰ってきました」
お客様も無理だろうなと思いながら出してみたとの事でしたが、全く変わらずで思わず笑っちゃった！との事です。
でもやっぱり諦めることができないから可能性があるなら、とご相談を頂きました。
シャネルって裏地にとてもデリケートなシルクが使われているので扱いがとても難しくなります。
シャネルは受けてくれるお店がとても少ないため、ご相談がとても多くあるんです。
おかげ様でというか・・・シャネルの作られ方とか特徴を理解できてきました。
この辺りが限界かな、がわからず突破してしまうとアウト・・・ダメになってしまいます。
限界値がわかるようになるとよほどのことまでできるようになってきます。
そしてそれはブランドにより違うし色々と特徴があるんです。
このブランドはかなりの変化が出る、縮む、色落ちしやすいなどなど・・・
こういった実戦で作る技術、知り得る情報がお金では買うことができない当店独自の技術となります。
私自身、白はどうして黄ばんでいくのだろ？ドライクリーニングでは白さは維持できない？
黄ばみが早く出るものと出ないモノの違いは？？と若かったころは色んな疑問をセミナーなどに参加した際に質問したりしていましたがあいまいな返答しか返ってこない・・・
最終的にはウザがられる・・・
だから私が書くこのブログの内容は教えてもらったことではなく私自身調べ経験から導き出した答えです。
100年以上の歴史を受け継ぎ、３８年間毎日服を見て触り洗い染み抜きして仕上げています。
ほとんどの事は教わることなく独学でやってきたことが私自身の技術でもあり今のゆうゆうの技術となっています。
想い出修復、というタイトルのTV取材を受けたこともありますが・・・
30年以上前の思い出と一緒にシャネルスーツを復元です＾＾
今回は着られるレベルまでできなければ代金は頂かないという成功報酬としてお受けしています。
状態を見て明らかに無理と判断する場合はその旨をお伝えします。
でも、どうしても試してほしいと依頼されることもありますが、この場合は成功報酬ではお受けできなくなります。
現物を見た瞬間にできるできないのある程度の判断ができます。
リスクが高いものほど手間がかかり、でも仕上がりがあまり・・・って事が多くなるんです。
今回も途中、宅配で一度お送りし、お客様ご自身にシミの取れ具合を見て頂き、判断をお聞きしてから仕上げへと進めています。
シャネルスーツ全体変色、カビシミ取り～諦めきれないシャネルスーツ～
目次
◆綺麗に維持することが難しいシャネルスーツ 説明
◆シャネルスーツ綺麗にするための手順
-洗いの中では落ちない汚れ
◆縮み、型崩れ修復仕上げ・仕上げは裏地から
-メンテナンス＆型崩れ修復仕上げ
-シャネルスーツ黄ばみ取り、カビ取り 仕上がり
◆シャネルスーツ黄ばみ、カビ取り まとめ
