プラダバッククリーニング・復元洗い(令和元年 12月現在・税抜き)
今回のプラダバック復元洗い 13000円
全体の汚れ、黄ばみ除去
大きさ、状態、直す箇所、により金額は変わります。
復元洗いはできる限りシミと汚れを除去していく洗い方法になりますが、取れないシミ、汚れもあります。
基本、状態確認、とお客様のご要望をお聞きしてからお見積もりとなります。
おしゃれ工房You友(ゆうゆう) 大友 眞吾です。
最近、当店へ持ち込まれてのご相談が多くなってきた、プラダのバックです。
少し前までは定番のナイロンバックが多かった、というよりナイロンバックばかりだったのですが、最近はこのバックがとても多いかな。
大き目のバックから小さいバックまで、色も様々なものがありますね。
実は今回紹介するプラダバックの「復元洗い」ができるのはこのグレー色のバックだけなんです。
このプラダバックの正面ロゴ、白い文字がプリントされています。
このロゴはプリントと同じなんですが白色の粒子を接着剤で貼り付けています。
マニキュアと同じような感じ。
だから、汚れを落とそうと強くこすったりごしごしブラシ掛けしたりするとロゴが薄くなったり、取れたりしてしまうんです。
赤や青のバックの場合、全体の色をこのロゴと同じように、全体に色の粒子を貼り付けているんです。
だから、洗って綺麗にするのではなく、色を入れ直さないと(染色する)直らないんです。
という事で、プラダバック復元洗いです。
グレー系とか白って画像で撮っても汚れ具合とか補正がかかってしまうと見えないんですよね・・・
だから、今まではあまり載せてこなかったのですが、薄汚れた感じとか、黄ばみが強くなったとかって肉眼で見るとはっきりわかるものたくさんありますよね。
このグレー色も黄ばみが混じるとなんとなく薄汚れた感が出てくるので使いたくなくなるって感じる人多いと思うんです。
だから、うんうん、あるある!って読みながら思われた方は、続きをどうぞ!(笑)
今回、一番気になるのは持ち手の黄ばみと、内側上部のん淵周りの汚れと黄ばみとの事。
全体的にも薄汚れた感は出ていますがそれほどでもないかな。
でも、この状態ではもう使わない(使いたくない)からという事でリスクをご説明させて頂き、復元洗いをしていきました。
実はこのバックも、おそらく全体顔料で色を入れられてるんじゃないかな。
このタイプのバック、ある程度やって行くうちにあることに気が付いたんです。
で、復元洗い方法もこうすれば・・・って思いつくこともあり・・・
復元洗いって洗い方の方法でこの作業自体の名前を呼んでるわけじゃないんです。
方法はやるモノによってすべて違うのですが、共通していることは綺麗な状態に復元していく事だから、復元洗いって当店は呼んでいます。
服もバックも靴も和服も、同じ方法ですべてできるわけがないですからね!
この色の場合、例えば服だと焼けや黄ばみ、と同時に紫外線や光による色分解(色退色)が出て黄ばんでいることって結構あるんです。
なんとなく薄汚れた感が出る色は、薄いピンク系やグレー、薄い水色系がよくわかるかな。
これらの色目はお客様からご相談を受けることが多い色になります。もちろん白も多いのですが、白は色が入っていませんので除外です。
ピンクは赤に黄色が、水色は青に黄色がほんのり入っている色になるので、黄ばみによる黄色みが強くなると薄汚れた感じに見えるんです。
グレー色は、赤、青、黄色、がそれぞれ1対1対1 と何色にも偏らない色(無彩色)、同じ割合でどんどん濃くすると黒になるんです。
どこにも偏らない色、中間の色なので曖昧な感じ、微妙な感じの時にグレー色とかグレーゾーンとか呼んだりするわけです。
疑わしい奴がいるとあいつは黒に近いグレーだなとか、どんどん疑わしくなる(濃くなる)から!(笑)
逆にどんどん疑いが晴れていくと白に近くなり完全に晴れると潔白!真白になるんです(笑)
何の話してんだろ・・・
実はグレー色のバックの復元洗い方法を思いついて試したのもこの話が深くかかわっているんです。
シミ抜きと色作りのコラボ!人の目で見る色の面白い所です。
お客様にグレー色の話とか、色の見え方とかのお話をするとすごく納得してくださるのも面白いんですよ^^
という事で、プラダグレー色のバック復元洗い!!
黄ばみはかなり取れ、とてもきれいにできました^^