
色移り・色滲み取り参考価格(2016年9月現在・税抜き)
シャツ、ブラウス類 3000円~
セーターなどニット類 4000円~
ワンピース、浴衣など 8000円~
高額ブランド品、色柄、素材、色の定着状態より金額がかなり変わってきますので基本お見積りとなります。
素材により取れないモノ、付いた染料によっても取れるもの取れないものとあります。
浴衣など和物の場合、ソーピング、アク抜きなどされていないものもあり、
色止め、ソーピング、アク抜きなど必要な工程により手間のかかり方も変わりますので
金額も変わってきます。
移ったり、滲んだりした染料を分解する薬剤を使っい取っていきますが、
本体の染料が抜けたるのが先か、移ったり滲んだりした部分が先に取れるかのどちらかになります。
一番最悪は滲みや移りが取れなくて、服の色だけが抜けてしまう状態です。
染料により移り、滲み取りの場合、保証等はできませんので、ご理解頂けた場合のみのお受けとなります。

おしゃれ工房You友(ゆうゆう) 大友眞吾です。
家庭洗いで失敗してしまったと、色移りや色滲みのご相談がとても多いです。
この浴衣も同じく、家庭で洗い失敗してしまったと言うご相談ですが・・・
はたして、家庭で失敗してしまったのしょうか・・・
これはクリーニング店にとってもかなりの大問題の事例です。
お客様はエマールを使い手洗いしたとのこと。
洗剤に入れた瞬間に色が出て洗剤が染まり、同時に花柄部分も赤茶色っぽく染まってしまったとのこと。
表示を見ると、ドライクリーニングが不可、30℃以下の水温で中性洗剤を使い手洗い、となっています。
指定通り中性洗剤のエマールを使い手洗いをして色が出ていますので、法律的にはメーカー元の責任となります。
クリーニング店が指定通り洗って同じ状態になってしまうとお客様からはクリーニング店の責任と言われてしまう、そんな事例ですが、これは作ったメーカー元による不具合なんですね。
でも、浴衣の場合、販売店が浴衣を作っていると言うお店は少なく、
自分のお店で売っているモノの品質までは知らないのが現状だと思います。
以前、お客様からご依頼頂いた際、あまりにひどかったので購入先へ電話した際、お店の方が驚いて、すぐに送って下さいと言う流れになり、お客様にはお店が保証してくれた、ということもありました。
お店にとっては信用問題になりますから、こちらも大問題です。
さて、なんというか、元の状態を知らなければ白抜き部分はいい感じで色付いているのでこのまま着られそう・・・
でも元は白い花だったから、お客様からするとやっぱり白がいい・・・ですよね。・
という事で、染まってしまった花柄が白にできるか!
色止めから始めましたが、色止めが効かない・・・ってところから画像を撮りましたのでご覧下さい^^

まずはどの程度色が出るのかテストしてみましたが、水だけでもかなり色が出てきました。
おそらく、雨に濡れただけで花柄は染まってしまったでしょう。
左側画像は色の定着が弱い服(色が水洗いすると出る服)を色止め加工した液。
色止め加工剤の中でも色は止まらず染まっているのがわかりますね。
染色方法は色々とあるのですが、どの染め方、染料を使ったとしても、着用時や雨など水に濡れた程度では着ている服等に色移りしないよう、定着していない染料を必ず洗い流す(ソーピング)工程をして行きます。
色は濃くすればするほど定着させることも難しくなり、手間とコストも掛かる作業になりますので、中には洗い流さなければいけない染料を残すことで色濃くしているものもあります。
藍染めのハッピを作られたことがある方ならわかりますね。触るだけで手が染まってしまいます。
ハッピにしても、浴衣にしても、和物の場合は作る業者に品質を任されているので服のように品質表示がついていないものもあります。

服の色にしても、浴衣、ハッピ、バックなど皮革にしても、簡単に色が褪せたり滲んだり移ったりするモノって最近かなり多く見かけていますが、私達クリーニング店はメーカーと違い、この辺りを服の品質としてみています。
高温多湿の日本は汗になるし置いておくだけでも湿気により濡れたような状態になりますので、洗うことを前提にふくを着られますね。突然の雨に濡れることだってあります。
例えば同じスーツでも、雨に濡れても乾かしたらそのまま着られるモノもあれば、よれてボコボコした浮きのようなものが出てしまい着られなくなってしまうものもあります。中には丸染めによる染め直しをしても縮み変形が全く出ないほどしっかり作られているスーツを何着も見ています。
高額品でも、デザイン重視はわかりますが、素材や作る工程で使う材質など、金額に全く見合っていないって思うような服もあります。

クリーニング店は、洗うという工程に対して耐えられないものはどうしようもないんです。できることしか出来ないんです。
この浴衣も、また来年も着たいから、水洗いして汗を洗い流してからしまいたいですよね。
汗になる季節に着る服なんだから、水洗いできるように作ってよって思いませんか?
クリーニング店は置いておいて、ここがアパレルメーカーとお客様との一番の温度差だと思います。
日本のドライクリーニングの90%は石油系ドライクリーニングです。
この石油系ドライは使い方によりますが、和服も洗えるクリーニング。
とてもソフトな洗い方もできて、昔は風合い良い服や洗うことに何かしらリスクがある服は石油系ドライで洗うって言うのが常識でしたが、最近はそのソフトドライでも着られなくなるほどの不具合が出てしまうモノもあります。
貼り付けなどの加工に使われる接着剤がドライ溶剤で簡単に溶け出したりするのですが、一昔前まではほとんどなかったことが当たり前に起きるようになってしまったんです。
染め方も長く使えるような服の作り方も、メーカーの使う材料と作られ方次第なんです。
良い素材を使い良いデザインで作っても、3年程度で寿命が来ますって材料を使ってしまったら長年愛用することはできなくなるんです。
最近の新しい技術?なのかメーカーが出してきた加工の中には70℃程度の熱をかけると消失してしまうというものがあります。私はまだ暑かったことはありませんが、その程度で消失するということはクリーニング店の仕上げ工程で取れてしまうって事になります。
もちろん、家庭で洗うだけならいいですが、アイロンなど掛けたら取れてしまいます。
アイロンの温度が70℃以下ってないですからね。
プリーツなども同じく、プリーツを維持できない素材を使ったプリーツ製品もありますね。
湿気だけでもプリーツが開いたり消えたりしてしまったり・・・
ドレスなど、表生地に使ったら無理でしょう、って素材のものもあり、お客様が1度で着られなくなったって服も何着か見ています。
自分が買った服長持ちするのか、綺麗に何年着られるのかって言うのは、お客様ご自身の着方、お手入れのされ方でも変わってきますが。
買った時点である程度決まってくると思います。