靴クリーニング参考価格(令和元年 12月現在・税抜き)
革・革付き靴・スニーカークリーニング 4000円~
スエード・ヌバック・ヌメ革・ムートン 4500円~
ブランド品は+ 50%~
高額品・プレミア品は+100%~を目安としてください。
古いプレミア商品のクリーニングは状態を見てお受けできない場合があります。
シミ抜き、部分、部分色入れ、全体染め直しなどは別途お見積もりとなります。
今回のスニーカー参考価格 クリーニング、シミ抜き 7000円
おしゃれ工房You友(ゆうゆう) 大友 眞吾です。
実は最近クリーニング業界で話題沸騰中!?なのがスニーカークリーニングなんです。
地元浜松ではまだ扱いがないかな?
スニーカー1足500円!!で大手クリーニング会社が始めているんです。
あ、その前に、今回はスエードに顔料染めされた生地、そこに蛇革があしらわれたスニーカーです!
機械油が付いてしまった除去のご依頼。
洗って取れる分しか取れない事、生地部分は無理すると簡単に色が剥がれるので洗いながら取れる範囲で、という事でお受けしました。
私は2年前だったかな、まだ業界でほとんど始まっていない時、500円スニーカークリーニングを見学に行ったんです。
実は韓国のクリーニング業者が作り始めたシステムを日本に持ってきたんです。
でも、観てすぐに思ったのは、
これはありだな・・・
私はおしゃれ工房You友を開業した時から革靴も洗ったり染色したりしてきたのですが、13年前の当時はほとんどのクリーニング業者ではできなかった事。
靴をクリーニング店が当たり前に洗うどころか、500円で洗う時代がやって来るなんて業界では誰も予想していなかったでしょう!
という事で、今回は靴クリーニングについて、です。
500円スニーカークリーニングの方法も簡単に解説していきますね^^
先に、これはありだな、って思ったのは当店で取り入れる、ではなく大手が手掛けるとしたらってことです。
私自身は薄利多売方式は好まず、10足洗って5000円なら、1足に5000円分の手間と価値を掛けた仕事をしたいんです。
この辺りはそのお店が何をしたいか、で変わりますから、同じ金額でも良い仕事をしてもらいたいって思うのであればそのお店が一番得意としている仕事を依頼するとより良い仕事をしてもらえると思います。
500円スニーカークリーニングのメリットはとにかく安価!普段履きしているスニーカーでも500円なら依頼できます。
丸ごと洗って行きますので足のニオイも取れるしとてもきれいになる!!
デメリットというか、洗いに耐えられないほど劣化が進んでいるとそのままダメになる・・・
靴は接着剤などで底部分とか貼り付けられているため、接着剤の劣化がすすでいると剥がれたりバラバラになったりします。
受付時、洗いに耐えられないとバラバラになったり剥がれたりする、保証は一切できない、と説明が必ず入ります。
洗い方法はスニーカークリーニング用に開発された専用洗剤を使って洗います。
革が付いていても固くならない専用洗剤なのでかなり高額・・・
洗濯機の中に、10センチ四方くらいの大きさのシリコンキューブをたくさん入れ、スニーカーを入れ、温度を掛けて洗って行きます。
このシリコンキューブがクッションになり洗い時の負荷を吸収、軽減し、表面はシリコンで擦られるようにして洗われるのでとても綺麗になります。
このシステムを見て、白いスニーカーなど手洗いだと乾きながら出てくる黄ばみなども出すことなく洗えるな、って思いました。
白いスニーカーの浮き出てくる黄ばみがでると手間がかかるんです。
普通の洗濯にも言える事ですが、洗浄力を上げる=負荷がかかるんです。
さっと漬け込み洗うだけで綺麗になればいいけど、表面をブラシ掛けしたり揉んだりしなければ取れないと、その分傷みが出るし負荷もかかってくるんです。
500円という金額で綺麗にしようと思うと、1足ずつ手洗いなど手間かけていたらでき兄の出、まとめて機械洗いをしていく事になります。
合成皮革の靴などは劣化しているとシリコンスポンジで擦られることで表面が剥がれます。
それでも、500円で清潔に使う事ができるメリットは大きいですよね!
服でも靴でも、洗いながら清潔に使って行って、ダメになったら買い替える。
形あるものはいつか壊れますし、普段使いしたら何十年と使い続けることはできませんから。
だから、大切に長く使いたい、取っておきの時に使いたいってスニーカーは一点手洗いをしていくれるお店へ依頼するか一点ずつ手洗いしてくれるコースで依頼したほうがいいでしょう。
さて、画像のスニーカーですが仕上がりはご覧の通りです。
落とせる部分は落とせましたが、中までめり込むようにして付いた部分は落ちずに残ってしまいました。
私が息子と二人で皮革業界のセミナーに参加した時、革に染み込んだ油は取れないというのが皮革業界では常識のようでした。
でも、クリーニング業界が皮革に取り組むと、革に染み込んだ油はほとんど取れるようになったんです。
古い油分を取り新しい油分を補給することもできるようになった、これもイノベーション(革新)の一つですね!
今回は一番気にされていたのはつま先のオイル汚れ。
ほとんど取ることができたので喜んで頂けました^^