

おしゃれ工房You友(ゆうゆう) 大友眞吾です。
BS「一滴の向こう側」を見ました、ってお客様、ご相談を頂けるお客様が時間とともに増えており、
今時だからリアルタイムで見るのではなく録画を見る方が多いのかな?
そこで一つお願いがあります。またHPとブログトップに固定で出しておきますが、
電話を頂き、お送り頂く場合、電話で相談しましたとだけ書かれている依頼書、あるいは電話をしたからと依頼書もなく現品のみをお送りされるお客様もいらっしゃいますが・・・
毎日たくさんのご相談をお電話でお受けしており、宅配も毎日届いていますので・・・
どのお洋服にどんなご説明をしたのかわかりません・・・
必ずお客様の
ご住所、お名前、お電話番号、ご依頼内容を記載した
依頼書を中に入れてお送りくださるようお願いします。
メールでのご相談も多く全ての拝読、お返事ができない状態です。
画像も何も見ないでのお答えは難しい、小さい画像だとシミの状態などよく見えませんので、メールでのご相談は大きめの画像を添付してお送り頂き、お返事が届かない場合はお電話頂いたほうが確実ですので、よろしくお願いします。

このブログで何度か書いていますが、ここ最近似たようなご相談をお受けしていますので家庭洗いについての注意点を少々書いてみたいと思います。
あ、その前に、汗をになったから急いでクリーニング店へ・・・ドライクリーニングでは汗は取れません。
濡れるほど汗をかいた場合、汗取りドライなどでは取りきれず変色が出てしまいます。
洗濯機についているドライコースやソフト洗いコースでも汗が取りきれず変色が出てしまうケースが増えています。
特に昔ながらの縦置きの普通の洗濯機。
あと、使われる洗剤も・・・
洗濯機は入れてスイッチ押せば全て綺麗になる魔法の箱ではありません!
服の素材や汚れ具合に合った洗剤を使って洗い、部分的なシミ抜き(ブラシ掛け等)もする必要があります。
洗剤では取れないシミは漂白も必要だけど、浸け置き漂白などしたことがないって方も多いですね。
という事で、ここ最近続けてお客様からご相談を受けた事、それは洗濯機に付いている、
ドライコース、手洗いコース、ウール洗いコース等、ソフト洗いについてです。
夏場は汗になるため、家庭で洗う服が多いと思いますので、興味のある方は参考にして下さい^^


まず、ドライコースとは、ドライコースと名前をつけた水洗いです。
ドライ用洗剤も、ドライ用と名前をつけた水洗い用洗剤ですので、特殊な洗いではなく普通の水洗いと同じです。
水につけただけで色が流れるもの、縮むものはダメになってしまいます。
そして水洗いなら汗が残留して出てしまう黄変など出ないはずなのに出てしまう・・・
この理由は、いつも洗っているようにドライコースで洗濯機を回したら、服がどんな状態で洗われているか自分の目で確かめるのが一番です。
ほとんど服が動いていないのがわかると思います。
早い話が、洗われていないんです。
繊維には水分を吸収しやすい親水性(しんすいせい)の繊維、(綿、麻、レーヨン等)と、
疎水性(そすいせい・水分を吸収しにくい)の化学繊維(ポリエステル、アクリルなど)があります。
ウールは少し特殊で疎水性と言われたりもしますが、両性の繊維。
顕微鏡で見ると人の髪の毛のようにうろこ状(キューティクル)があり、この部分が疎水性、
その内側はコルテックスと言う親水性のモノで構成されているため両性繊維。
表面のうろこ状のモノが水を弾くため、洗濯の際はなかなか水分が浸透しないんです。
洗濯機のソフト洗いだと、ずっと浮いたままになることも・・・
ただし、この疎水性は水洗いを繰り返すことで壊れ、疎水性はなくなり水分を良く吸収するようになります。
ドライクリーニングの場合は壊れにくいため、ウールの持つ特性や風合いを長く保つことが出来ます。
ウール製品は表面の疎水効果により、シミが付いても取れやすく、あまり時間が経っていないシミであれば比較的簡単に取れます。疎水効果がなくなると繊維に即シミが染みこむようになるため、シミが取れにくくなります。
家庭で手洗いをしている着ているウール製品は、取れないシミをクリーニング店で取ってもらおうと思っても取れない場合、表面が壊れシミ等が浸透している可能性が出てきますね。
何でもかんでも水洗いが一番!ではないんです。ドライと水洗いのバランスが大事。
親水性の綿、麻などでも、最近ではいろいろな加工がされており、簡単に水が染み込まないものもあります。
これらは製品により違うため自分で洗う際、目で見て、洗って確かめてみるしかありません。
特に昔ながらの縦置き浴槽の洗濯機はヘタすると服が浮いたままになっていることも。
洗濯機の性能は使われる洗濯機により違いますので、自分の洗濯機はどんな洗い方をしているのか一度ご確認を。
浮いているからといってダメなわけではありません。
水がたまり、洗剤をよく溶かしたら、服を自分でふぐい洗い(揺らし洗い)や押し洗いなどして、洗剤成分をよく浸透させれば大丈夫。
一度浸透させたら、中性洗剤使用の場合は洗濯機に任せてOKです。
一手間掛けられる方は全て手洗い推奨。、洗った後、溜めすすぎなら2~3回が目安。
丁寧に押し洗いし、2~3回のためすすぎをしてから柔軟剤とやっていけば洗剤も綺麗にすすげます^^

さて、もう一点は使う洗剤。
お客様からご相談をお受けしなるほどなぁ・・・って思ったことを。
ご相談内容は、家庭で洗っても取れなかったからクリーニングに依頼してみたけどやはり取れなかったと言った内容でした。
よくお話を聞いてみると、しまう前に自分で洗ったけど、脇など汗による黄ばみが出てきてしまったとのこと。素材はレーヨンと綿の混紡、水洗い不可表示。
で、クリーニング店へ依頼したけど取れなかったんだけど、今あらためて見たら全体が黄ばんできている感じがする・・・
さて・・・どうしてこうなったと思いますか・・・??
私は現物も何も見ていません。
お電話でのお話だけの判断になりますが・・・
ここまでの話を聞いて、まずは洗濯機のウール洗いコース任せの洗いで汗が取りきれなかったんだなと。
素材、洗い指定で、汗シミ取りだけど、ドライクリーニングされただけで汗はそのまま残っている。
そして全体が黄ばんできている・・・ドライクリーニングしかされていないこと確定。
そして、ご自身で洗った際の洗剤・・・
普通のアルカリ洗剤を使ってしまったかな・・・と。
そしてお聞きしてみると普通のアルカリ洗濯洗剤を使い、洗濯機のウール洗いコースで洗っていたとのことでした。
これはおそらくアルカリ焼けと言って、アルカリ成分が服に残留してしまうと黄ばんでしまうんです。
アルカリ洗剤、粉末ワイドハイター(酸素系漂白剤・過炭酸)は成分が残留しないようしっかりとしたすすぎが必要なんです。
手洗いですすぐ場合、3~4回は押し洗いなどしながら水を変えてすすげばOKです。
柔軟剤を付ける前にクエン酸などで中和すすぎを入れればより安心。
エマールなど中性洗剤に比べ、普通の洗濯用アルカリ洗剤は汚れ落ちもよく、浸透力も高いので疎水性の繊維でも洗剤は浸透しやすくなりますが、ソフト洗いの場合はすすぎもシフトになりすぎるため、アルカリ成分が残留してしまうんです。
なので、洗濯機のソフト洗いコースで洗う場合、エマールやウール洗よう洗剤など、中性洗剤以外は使用しないほうが無難です。
中性洗剤は残留しても黄変など出にくいのが特徴。ソフト洗いコースで使える洗剤は中性洗剤のみ、と思ったほうが無難。
そして、洗濯機任せのウール洗いコースと、バケツや桶などで丁寧にふぐい洗い(揺らし洗い)や押し洗いをするのとでは、同じ洗いでも別物の洗いとなります。
洗う際、脇は濡れるほど汗かいっちゃったって思ったらその場でワキ部分を軽く揉み洗いも出来ますし、洗いながらエリの黒ずみが気になったらちょっと歯ブラシなどでブラシ掛けもできます。この一手間が綺麗に洗うためのコツですね。
綺麗に洗ってくれるクリーニング店って優れた機械や高性能な洗剤を使っているから綺麗になるわけではなく、ここで書いているように1点ずつ一手間、二手間とかけて洗っているから綺麗に出来るんです。
ソフト洗いで洗うだけではクリーニング店も綺麗には出来ないんです。
最後に一つ・・・素材ですが、レーヨン素材は着心地も吸水性抜群の素材。
ただし、水分はよく吸収してくれるけど、吸収した水分は水洗いしないかぎり落とす事ができないんです。
スパンデックス(ストレッチレーヨン)、混紡など、いろいろと使われるレーヨンですが、
透けるほど糸が細くて薄く、風合いが良い物ほど水により風合いの喪失、縮み変形が出やすい物が多く、水洗いを得意としているクリーニング店でも水洗いを受けられない服もあります。
水洗いが簡単にできないモノって高額品も多く、特にインポートブランド品に好んで使われたりします。
当店は、できることしか出来ないので・・・その都度ご説明させて頂きますが、
汗によるシミ、変色は水処理をしない限り取れることはありません。
色柄物の服の場合、脇など汗で湿った状態で着ていると、歩きながら腕を振る度に擦れ、簡単に色抜け(白化)してしまいます。
シルクは一度の着用でも出てしまいます。
この場合、色抜けとなり洗いで直る事はありません。そしてたとえ同じ色を作り染色をしてもスレにより表面が毛羽立ったり、表面が削れていたりなど質感の変化が出ていると元通りに直す事もできなくなります。
夏場に着るレーヨン、シルク素材は1度の着用で着られなくなるものもあります。
当店だけではなくどのお店でも傷みまで新品同様に戻すことはできませんのでご注意を・・・
◆◇◆◇◆◇ 紹介している画像は、同じような状態でお悩みの方の
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◇◆◇◆◇◆ 参考になります様に独断で掲載させて頂いております
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youyuu@or.tv までご連絡願います
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