【洗い指定以外の工程に伴う保証について】

復元洗い等、洗い指定以外の工程を含む処理についてはクリーニングの保証対象外となります。
生地が耐え切れず溶けてしまったり、直せないほど変形してしまう等、
想定外の不具合が出てしまった場合は代金は頂かずご返品にはさせて頂いていますが、
弁償等の保証は一切できません。 それぞれ詳しく説明させて頂きますのでご了承願います。

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エルメス・バックのシミ抜き~取れないと返品されたワインのシミ~

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おしゃれ工房You友(ゆうゆう) 大友 眞吾です。

先週は私自身のセミナー受講、息子である健也が家庭洗いとシミ抜きについて講義依頼を受け初、講師^^
土曜日は初めてご来店というお客様が20名、ご相談に来てくださり、電話も鳴りっぱなしの一日となり・・・
接客とお電話対応だけで終わってしまった週末となりましたぁ・・・

健也が講師としてお受けしたセミナーは受講された方全員が「受けてよかった」と言う評価を頂きとても喜んでいました。
そして一般の方が一番知りたいこと、間違っている認識がいずれも洗剤、漂白剤(酸化剤)の使い方ということも改めて実感。
家庭では難しいシミ抜き方法とかではなく、もっともっと洗うことの基本を知ってもらうべきなんだなぁって思いました。

セミナー講師記事は、息子自身が投稿すると思いますのでまたご紹介させていただきます^^
嬉しさ盛りだくさんの1週間でしたが仕事がぁ・・・お待たせしているお客様、申し訳ありませんm(__)m

さて、シルク・レーヨン素材についたワインのシミ抜きをご紹介しました。

ブログでのご紹介を見ると簡単そうに見えるけど、実際は部分的に色抜け、シミの取れ具合を探りながら濃度や温度、復元洗い後に縮み変形が出た場合修復できるかどうかなど、色々と考えてやっています。

状態と素材的にテストもされることがない事例だろうなぁ、って思います。
シルク、レーヨン素材はワイン以外のシミでも付くとほとんど取れることがない、と考えたほうが良い素材となりますのでご注意を^^

で・・・ワインのシミが取れないためかご依頼が多いので続けてご紹介。
今度はエルメスバックについてしまったワインのシミです。

ご覧のとおり、革ではなく生地のバック。
革はシミが取れなければ塗装して隠していくという方法がありますが、繊維の場合そうは行きませんので・・・

シミは洗ったり染み抜きしたりして綺麗に出来る分しか取れないんです。
だから、繊維についた場合、バック専門専門店へ依頼しても取れないことも多いはず・・・

繊維についたシミや汚れを取る専門はクリーニング店なんですよね^^

今回は先にネットで検索したバック専門?のお店へ依頼したけど取れないと返品されたと言うバックです。
前回のブログでもワインのシミの変化、についてご紹介しましたが、お電話でまだワインのシミの色がそのまま残っている、とのことでしたのでおそらく取れると思います、とお返事をさせていただきました。

画像も何も見ない状態でのお答えなのでおそらくとか多分、としか言いようはないのですが、実際にはバックのデザイン、シミのついた状態、シミが取れるかどうかのテストをシてみないとお答えは難しい・・・

特にこのエルメスバック、最後の画像を見て頂くとわかりますが、前のお店で小さくシミ抜きされたあと、取れないと返却されています。
こうなると・・・この部分に何を使ったのか、シミ抜き剤を付けた後、ちゃんと洗い流しているのか?など当店ではわからない・・・

画像では見えにくいですが赤紫のような色は消えうっすらと黄茶っぽく色が変わっています。

お客様へのご説明も同じような内容になるのですが、お客様が心配され前のお店へ電話し、そのお店から当店へお電話があった、と言うあまりないエピソードもあります^^

という事で、エルメスバック、ワインのシミ抜きです。

前回のブログでワインのシミの色の変化について書きましたが、今回はシミ抜きによるシミが変化していく途中画像も撮りました^^
一目でわかると思いますので合わせて御覧ください^^





エルメス・バックのシミ抜き~取れないと返品されたワインのシミ~エルメス・バックのシミ抜き~取れないと返品されたワインのシミ~

こちらはシミ抜き途中過程の画像です。
シミは一気に取れる物もありますが、取れやすい部分から、色系は壊れて見えなくなりやすい部分から取れていきます。

ワインのシミは油性、水性とシミ抜きをしたあと、酸化剤を使いさらにシミ抜きをしていきます。
なぜ油性、水性かというと、植物でも植物性オイルがあるように油分を持っていますから、両方処理していきます。

それだけで取れてくれればいいのですがさすがにそうは行きませんので・・・
ここから酸化剤などを使いさらにシミ抜きをしていきます。

画像のシミ、最初と比べると青っぽい色が取れていますので薄くなっていますね。
シミの一部のみが取れた状態なので取れたといえば取れたのですが・・・ここからが取れにくいシミとなります。

シミ抜き、加熱処理(仕上げ時の蒸気など)をすると一気に酸化が進みます。
この状態が前回ブログでご説明した、シミが薄くなったと勘違いされる取れにくくなってしまった色の変化となります。

青み、赤みなど目に見えている色素が空気中の酸素により時間を掛けて酸化したり、
クリーニング等で熱処理されるとこんな色目に変わるということです。

この状態で取れないと放置してしまうと・・・とても取れにくいシミとなり、バックなどの場合だと取れなくなってしまいます。


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シミ抜き後の最後の画像がテストらしき事をされた部分です。

お客様には何もされていない部分はほぼ取りきれると思いますが、もし残ってしまうとしたらこの部分、とご説明。
お客様はエルメスのバックですので心配になり・・・

前に依頼したお店へ問い合わせ、そのお店からどんな作業をしたかのご連絡が入りました。
でも・・・その説明は・・・と言う感じ・・・

お電話は作業されたご本人ではなく、工場から聞いたとのことでしたが、処理は水のみで軽く叩いただけとの事。
ワインのシミ、どんな作業をしたらどうなっていくか・・・何千とワインのシミ抜きをしていますので・・・
水だけでこんな変化は・・・出ることはないです・・・

ワインのシミに限らずですが、中途半端にシミ抜き、染み抜きされず熱処理(仕上げ時)されてしまうととても取れにくくなってしまいます。

代表的なものがこのワイン、似たような成分を含むお茶、コーヒーなども同じ。
シミ抜きをされないまま熱処理をされると大変になるのは髪を染めるカラー剤・・・

これらは服に付いても取れないことが多く・・・
これがバックに付くと取ってくれるお店は探しても見つからないくらい少なくなりますのでご注意を^^



今回のエルメスバック ワインのシミ抜き 参考価格(税抜き) 20000円

バックの形状、シミの範囲などにより金額は変わりますので現物を見てお見積りとなります。



      紹介している画像は、同じような状態でお悩みの方の  
      参考になります様に独断で掲載させて頂いております  

      掲載に関して不都合な事がございましたら         
      お手数ですが youyuu@or.tv までご連絡願います 



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