
今回は和服のシミ抜き!
20年以上しまいっぱなしで出してみたらぁ・・・
と言う事で・・・20年前のシミをシミ抜きです^^
まずはお預かりして当店でできるシミ抜きをテストしてみます。
一番の心配は時間がかなり経っているので、
地色が抜けているかどうか・・・
抜けているとシミが取れるのと一緒に地色も剥げてしまいます。
それも確かめるようにまずはテスト!
実は、最初の写真はテストした後です。
見えるシミの上の部分の一部、シミ抜きした後なんです。
このシミは油が酸化して変色した物でした。
画像ではよくわからないかもしれませんが、地色が少し剥げてます。
とりあえずこの段階でお客さまに一度お見せしました。
地色が剥げたところを色補正して直すとなるとかなり金額がかかってしまいます。
お客さまにお見せしたところ、着ちゃえばわからないでしょうと言う事で、
色補正はしないでシミ抜きのみする事になりました。

シミ抜き後です。
シミが残ったままだと着れませんでしたが、
この状態なら着てればわからないのでは?
和服のシミ抜きは専門の職人がいます。
その職人はどうしてもシミが取れない場合、
柄ごとシミを消して柄を復元したりもできます。
当然金額もかなりかかってしまいますが、
当店では取れないシミも綺麗に取る事ができます。
どの職業もそうですが、専門の職人の技術ってすごいです。
シミ抜きというのは和服でも服でもそうですが段階があります。
通常、油性、水性のシミ抜きで取れるものならシミ抜き設備のあるお店なら問題なく取れます。
この段階で取れないシミが、ほとんど取れないシミとなって返ってきてしまいます。
シミは完全に取れるもの、取れないものとあります。
少し残るかも知れませんとお受けする時もあります。
シミを取る際、地色も抜けてしまうものは色補正をしなければいけないものもあります。
色補正とは部分染色の事です。
色補正までするシミ抜きになると、補正だけでも一箇所3000円~くらいはかかってしまいます。
難しいシミの場合、どこまでシミ抜きをするかで金額もかなり変わってきます。
今回のシミ抜きは2500円。
古く大きなシミですが、油の変色だったため比較的簡単に取れたのでこの金額です。
シミ抜きは、目立たなくなればいい場合、多少地色が薄く抜けてもシミを取る場合、
地色が抜けたら色補正して綺麗に直す場合とあります。
お客さまに自身はどうしたらいいかわからないと思います。
とりあえず相談していただき、シミと素材を見て説明させていただきます。
和服の場合、無酸素保存パックしておけば、
今、目に見えないシミが発色して目に見えるようにはなりません。
酸素がないため、変色もしませんし、カビも生えません。
※ 光、紫外線、酸化以外の変化は出ることがあります。
※ 保証はメーカー保証となります。
とにかく和服は高価な物ですから、保存パックをお勧めします。
和服一枚パックで2500円、着物、襦袢、帯の3点セットパックで3500円です。
保存パックと言ってもこの金額ですので、和服丸洗い金額よりかなり安価な金額です。
使いかもしれないと言う物なら使うときに出し、また保存パックしておけばいいのです。
一度着ただけで丸洗いはもったいないと思われる方はとにかく保存パックお勧めです。
和服のお手入れをされてる方はほとんどいらっしゃいません。
数回着ただけでダメにしてしまわないようにしてくださいね^^