



↑ 拡大します♪
こんな感じ

バックでもお財布でも
表皮で作られているものはかなり綺麗に仕上がります。
(お財布はバックと比べて小さな物ですが、手間はあまり変わらないのです)
このシャネルの財布もお渡しした時、すごく喜んでもらえました^^
「この感動は本人でなければわからないよねぇ!

」と言ってくださいました♪
こういう手作業の仕事はほとんどが技術料と手間代。
特にクリーニングという仕事は物を仕入れて売るという物ではないのです。
どんな仕事もどこまでできる技術があるか、どこまで手を入れてあげられるか・・・
すべてがそこにかかっています。
手間をかけなければ単価は下げる事ができます。
一点あたりにかかるコストなんてたいした金額ではないからです。
まずは仕事を見てもらう・・・
でもそのためにはクリーニングに出してもらわなければ・・・これが難しいんですけどね
お金では買うことができない物・・・
この仕事をしていると、そういう服を依頼される機会もたくさんあります。
子供が最初にもらった給料で買ってくれた服、結婚記念日にプレゼントしてもらった服、
彼との初めてのデートに着ていった服、彼氏がお誕生日に買ってくれた服、
旦那様が海外で買ってきてくれたブランド品などなど・・・
そういえば、こんな思い出もあります・・・
数年前のある時、店を閉めてる最中にお客様が来ました。
ぼろぼろになった、皮と生地が縫い合わされたブルゾンを持って・・・。
お父さんが亡くなってその形見のブルゾン。
裾と袖口がゴム編みになってる部分も伸びて破れ、生地の部分は色が変色・・・
見た瞬間にダメでしょう状態・・・
その日何件もクリーニング店を回ってすべて断られてしまったと。
金額はいくらかかってもいいから何とかならないでしょうか・・・と。
これがおそらく一番最初に手がけたいろいろな職人さんとのコラボレーション♪
なんて言うとかっこいい!(笑)
まぁ・・・「ちょっと協力してよぉ~^^;」って言ってやってもらったわけです^^
まずは服を解かなければいけません。
でもその前にばらした部分を綺麗にできるかどうか、皮職人、リフォーム職人に服を見てもらいに。
「なんとかできるでしょう♪」という事でお客様に連絡をいれ一大プロジェクトの始まりです!(笑)
まずはリフォーム店で解いてもらい各パーツごとに職人さんのところへ。
皮部分は皮職人のところへ、生地部分は自分のところへ、
裏地、ゴム編み部分の取り寄せと修理をリフォーム店へ。
およそ一ヶ月後にそれぞれの仕事が終わりまとめてリフォーム店へもって行き縫製。
出来上がりは・・・ほとんど別物になっていて・・・最初の面影がない・・・
いいのか・・・?これで・・・??と焦ったのを覚えています・・・
お客様が取りにこられ、一目見て(ドキドキの瞬間・・・)「ありがとう!!!!」と。
かなり感動してくださって・・・目も潤んでいて・・・
見ていて思わずもらい泣きしてしまうところでした(ホントかぁ?)
金額は5万円くらいだったと記憶しています。
でも・・・職人さんに支払った金額を差し引いた残りは3000円程度だったという記憶が・・・
いろいろな職人さんにお願いする事で今までできなかったことほとんどできるじゃん!
そう思えた最初の仕事でした。
何より・・・どこでも断られた事ができたという満足感を味わえた仕事の思い出です^^