【洗い指定以外の工程に伴う保証について】

復元洗い等、洗い指定以外の工程を含む処理についてはクリーニングの保証対象外となります。
生地が耐え切れず溶けてしまったり、直せないほど変形してしまう等、
想定外の不具合が出てしまった場合は代金は頂かずご返品にはさせて頂いていますが、
弁償等の保証は一切できません。 それぞれ詳しく説明させて頂きますのでご了承願います。

   平均使用年数表はこちら   保証割合表はこちら

シャネルバックリメイク ~シャネルキャビアスキンバック染め直し~

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※シャネルから、色直しまでした場合は正規品ではなくなる、と言われています。正規品として直したい場合はメーカーへご相談ください。

おしゃれ工房You友(ゆうゆう) 店主 大友 眞吾です。

まず最初に、ブランド品バック クリーニング&同色での染め直しは25000円(税抜き)~、
お財布などは12000円(税抜き)~になります。

染め変えなど色を変える場合、当店では革そのものに染料を浸透させる染め、顔料での染めという2度染をしていきます。
同色染めと比べ手間が2~3倍以上かかるため金額は+50%~が目安となります。

参考事例  ボッテガ白お財布染め変え http://yuuyuu.hamazo.tv/e3028772.html
        ヴィトン エピ染め変え修復 http://yuuyuu.hamazo.tv/e3344918.html


さて、シャネルキャビアスキンバックです。
お客様からお礼メールを頂けましたので先にご紹介させていただきますね^^

シャネル白キャビアスキンバッグのお直しを依頼したHです。
新品みたいになって帰ってきたので感動しました♪
梱包も丁寧にしてくださってありがとうございます。
You友さんの所にお願いしてほんとよかったです♪
またお願いすることがありましたらその時もよろしくお願いします。
この度は本当にありがとうございました♪


革の傷みが激しかったり色褪せやクリーニング、シミ抜きと処理しても革の場合は取りきれず残ってしまうことがよくあります。
その場合、シミを染色して隠していくのですが、綺麗にできないもの、風合いに著しい変化が出てしまうものがあります。

このブログで何度か同じようなご説明をさせて頂いていますが、シャネルキャビアスキンバックのご相談をお受けする際、
お客様からよく聞かれることがありますので仕上がり画像とともにご紹介、ご説明をさせて頂きます^^



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今回は白いシャネルバックですが、白と言っても例えば「絵の具の白」のように真っ白ではありません。
白い皮革製品は塗装も何もされていない「なめし上げ」の物は白、服の場合は青みがかった白になります。
なので必ず赤青黄色が微量に入っており、色は合わせて作っていきます。

伸び縮みして弾力のある青みがかった白で、革の質感がそのまま残っているものはクローム鞣し(なめし)というなめし入れをされているもので柔らかくて肌触りもよく伸縮するため風合いの良い服によく入れられるなめしとなります。

このクローム鞣しに革の質感がそのまま残るよう染色されているものがクロームなめしの染料染め、顔料で仕上げた物は顔染料仕上げ、となりますが、水がついてもすっと吸い込んでしまう程度の薄い染めになっていることが多いためシミになりやすい仕上げとなります。

しっかりとしたバックや靴などに使われる型くずれしにくいなめし入れされたものをタンニンなめし皮革といいます。
染色も何もされていないタンニンなめし皮革をヌメ革といいヴィトンによく使われている革ですね^^

クローム鞣しでも染められていない革や染料染されている革も「ヌメ」と言われる方もいらっしゃいますが・・・
正確にはタンニンなめしされた皮革のみ「ヌメ」といいます。

アニリンとは透明な植物性染料のことで、革の表面を綺麗に発色良く見せるために塗られるもの。
一般的に染料とは化学染料が使われますがヌメのアニリン染めと言うのは植物性の染料で仕上げられている皮革のことです。

セミアニリンとはアニリン染めされている皮革に少量の顔料も使い仕上げた皮革の事です。
なめし時にPH調節で発色させているものと同じ色目の染料で染められている物っておそらく見分けはつかないと思います。

なめし入れとは皮って食肉用の肉を思い浮かべてもらうとわかると思いますが乾くとパリパリカサカサになりますよね。
そうならないよう加工することを「なめし入れ」と言います。

私達が使っている皮革製品全て、それぞれの用途に合わせてなめし入れされているんです。

っと、話がいつものごとくそれていますが・・・

シャネルキャビアスキンの場合、革の表面に文字通りキャビア状に型押しがされています。
ちなみにピグメントレザーと呼ばれる顔料染め仕上げとなっています。

今回は色が白いのですが、取りきれない汚れや黒ずみなどがある場合、黒を白で隠すってなかなか隠れないというか消えないんです。
数カ所ならその部分のみ部分的に染色で消して、ってやっていきますが広範囲の場合はそうは行かない・・・

無理して白に戻そうとするとペンキを塗ったようなべったりとした風合いに変わってしまったりキャビア状の型押しが塗料で埋まり消失してしまったり、中には乾いた後の塗料がどうなるかあまり考えずに厚塗されてひび割れたりバリバリに硬くなったりなど・・・

こうしたご相談もあるのですが、申し訳ありませんが他店で一度塗装されたもののやり直しはとても手間がかかってしまうため今現在はお受けしておりません・・・

他店で染められたバック修復事例  http://yuuyuu.hamazo.tv/e3215281.html

色々な状態のバックをお受けしているのですが、使われて傷みが出ていたりシミや汚れがかなり染み込んでいる場合、無理して白に戻すより黒に染め変えてしまったほうが革の質感を残し綺麗に仕上げる事ができるものもあります。

今回は画像ではよくわからないかもしれませんが白がなんとなく黒ずんだって感じの状態で、特別ひどい傷みもなくシミもない状態。
クリーニング後に元の色と同じ色を作り染め直すことで風合いに変化を出すこと無く綺麗に染められました。

新品時は傷みも汚れもない、綺麗な一枚の革の状態で染色していくため何色でも綺麗に染めることができますが、
製品化され傷みや汚れがあるもの、一度染色された上にもう一度染色をしていきますので、新品に戻すわけではありません。

できる限り新品の状態に近づくように、と修復させていただくのが当店の仕事です。








 
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