
昨日はたくさんの誕生祝いのコメントを頂き
ありがとうございましたぁ

これだけ多くの方からおめでとうって言われたのって
久しぶりです(笑)
さてさて・・・画像の服は
レーヨンのカーディガン。
糸がほつれてしまっています。
ほつれだから簡単に直るでしょ!って思われるかもしれませんが・・・
うすいジャージのようなこのタイプのレーヨンは結構大変・・・
実際、修理してくれた職人さんから「かなり大変でした・・・」と泣きのメモが入ってました


何が大変かって?
・・・ほつれた部分が丸かってますよね^^;
この部分を下手にアイロンとかをかけ真っ直ぐに
伸ばそうとすると生地が伸びてしまうんです。
ちょっと引っ張っただけでも生地が簡単に伸び縮み
してしまうので、生地を
変形させずに縫うのは
かなり大変だったと思います。
ほつれにしろ、しみにしろ、お客さんが思ってる以上に大変な物って結構あったりします。
レーヨンの場合、ニットとかうすいジャージみたいな織りとかになってる物はかなり大変・・・
10年くらい前かなぁ・・・レーヨンニットがメチャ流行った時期がありました。
セーターやカーディガン、ワンピース等がすごい勢いで売れた結果
クリーニング店は苦情の嵐になりました(苦笑)
まず・・・通常なら簡単に取れる
シミがほとんど取れない・・・
レーヨンに付いたシミは今でもほとんどのクリーニング店で取ってもらえないでしょう・・・
そして
変形・・・薄手のレーヨンはかなりの勢いで
変形します。
水洗いは当然ですが、ドライクリーニングして自然乾燥させたとしても変形します。
着てる間にも型崩れします。
流行った当時、一番多かったクレームが「伸びちゃった

」というもの。
特に糸が太いレーヨンニットのワンピースは1.5倍くらい伸びちゃった物も・・・
品質表示をみても
洗濯不可表示がつけられるものも数多く出回りました。
レーヨン製品やレーヨンを混紡された服を扱っていなかったブランドが、
レーヨン製品を扱ったりレーヨンを混紡すると・・・
・長持ちしないレーヨン素材が敬遠される
・レーヨンを混紡した事でお客さんが品質低下とみなす
結果、お客さんが離れてしまったという話もよく聞いたものです。
レーヨンニットが流行った当時、いろいろなお店から
シミや変形直し依頼の電話がありました。
店側は売った後の
アフターフォローまでは考えていなくて、対処できないと信用もなくしてしまいます・・・
お客様にとって、
困った時に相談できるのは購入したお店。
人気のあるお店には、相談できるクリーニング店が必ず入っています。
お店側が相談できるのは技術のあるクリーニング店となるわけです。
レーヨン素材が悪いって事ではありません。
レーヨンは海外では人気が高く、柔らかく光沢のある素材を好んで使われます。
インポートブランドのレーヨンの使われ方は日本とは違います。
日本ではまず使われない風合いのレーヨンをかなり使われています。
日本製品で使われたら・・・クリーニングの基準をクリアーできないであろう物も数多くあります。
今回のこのカーディガン^^
洗濯表示を見たらドライクリーニング不可で手洗いのみとなっていました。
なぜじゃ・・・??って思っていろいろと見てみたら・・・
本体自体はテストもしてみましたが問題はなさそう。
どーやら
問題はボタンらしい・・・
写真撮り忘れましたが^^;
飾りボタンが付けられていました。
糊で貼り付けて作られてるボタンは
ドライクリーニングで溶けてしまう接着剤が使われてると・・・
ドライクリーニングする事でばらばらになってしまいます。
飾りボタンが付けられてる服は要注意です!
今回は手洗いしました。
(変形が出るよなぁ・・・絶対・・・^^; 平干し&プレス対応でカバーだぁ~!!)
レーヨン製品はしみをつけないように気をつけて着てくださいね^^
レーヨンのシミ抜きって結構手間がかかってしまいます。
付けちゃうと・・・ほとんど
取れずに返ってきてしまいますよぉ・・・。