

フェラガモの
シルクブラウス。
独立以前のお店からずっとお世話になっているお客様のブラウスです^^
襟元に付けられてるブランドロゴラベルが擦り切れて半分なくなっている状態。
「このブラウス、10年どころじゃないわよぉ~♪(⌒▽⌒)」と笑いながらお客様。
確かに・・・
すごく前から毎年お預かりしています♪
お客様からは 「あなたの所へお願いするようになってから服が傷まなくなったわ

」
とのお褒めの言葉も頂きました^^
長持ちしている理由はもちろん 「
お客様が大切に着ている事」だと思うのですが、
やっぱり
お手入れも大切
です。
このブラウスは夏物で素材はシルクです。 風合いに変化が出たりしないよう、
しまう前には水洗いをして汗を落としています。
お手入れをしっかりしておけば、服は生地が擦り切れるまで綺麗に着られます
このブラウスをクリーニングに依頼しても通常は水洗いされる事はありません。
でも、水洗いをしていかなければ、早ければ1~2年で
汗による変色が出てしまい、
数年後には着られなくなってしまうかもしれません


経験されてる方も多いのでは?
今回のブラウスは
水洗いをして「
しまい洗い」をしています。
「
シンプルなのに着た時のシルエットが違う
」と、高級品ブランド品を購入された方が
よく言われます。形こそシンプルですが、衿の仕立て方が通常のブラウスと少し違っています。
このお客様はその仕立てを理解しており、この仕立てがとても気に入っている方なのです。
以前紹介した、ジルサンダーのブラウス(※
記事はこちら)と同じ仕立てになっています。
水洗いをしているところと仕立てをちょっと説明してみたいと思います^^

汗による変色はすぐには
出ません。
クリーニング後に確認をしても
変色が出ている事はなく、
時間をかけ
ゆっくりと酸化が
進み、次に着る時には
黄色く
変色していたり
脱色していたりするんです
だからと言って、シルク製品
全てを水洗いできる訳では
ありません。
水洗いすると風合いに変化が出てしまう物、
特にインポート製品は水洗いが難しい物がたくさんあります。
服のデザイン、素材によって方法を考え、汗取りをしていきます。
当店は、大手ではなかなかできない仕事を頑張ってやっています。
こうした
高級品の水洗いなどは一点手作業で水洗いをして行きます。
「しまう前だけはきちんと洗いたい!」と
考える方も多くなってきました。
これからの時期は
夏物のしまい洗いが多く、
機械洗いより一点手作業が多くなってきます。
汚れやすい個所は汚れが目立つ前に丁寧に汚れを落とし、
手洗いをしていきます。 右画像は洗い終えた直後です。
縮みや変形が出てから直すのではなく、
縮みや変形が出ないよう洗い、
シワもできる限り作らないよう洗い、
一点づつハンガーに干して自然乾燥させます。

そしてこのブラウスの特徴である衿部分です。
左画像を見ると平らに置いても生地が余りダブついているのがよくわかります。
右画像は裏返しに置いた状態です。
裏側を見ると生地の余りがなくほぼ平らになっているのがわかります。
この衿は表側の生地より裏側の生地のほうが短く裁断され仕立てられているんです。
以前紹介したジルサンダーのブラウスほどではありませんが、
裏側の生地を短く裁断し縫製すると余った表生地は裏地に引っ張られる形になり、
自然に丸みを帯び立体的な衿になるんです。
オーダースーツや高額なスーツの衿はこのような立体裁断・立体仕立てになっています。

この衿は厚く丸みのある「馬」と呼ばれる仕上げ台の丸みを上手く使い立体的に仕上げていきます。
着ると自然と丸みを帯びた
立体的な衿となり、シルエットの違いとなって表れます。
せっかく立体裁断されている
服でも、アイロンで押さえられ
てぺちゃんこになっていたり、
無理やり平らに仕上げられて
形が潰れている服もかなり
多く見かけます。
衿はバイヤス(生地を斜めに使う事)で作られているため、
一度形を崩されると元通りに戻す事はできなくなります。

仕立て通り綺麗に立体的に仕上げるには一点づつ
アイロンで仕上げなくてはできません。
バイヤスの衿を仕上げるのは結構難しく
手間のかかる仕上げ方法になります。
高級ブランド品ってどこか違います
ブランド品はデザインを気に入って購入されると思います。
そのデザインを崩す事無く洗いデザイン通りに仕上げる・・・
当たり前な事ですが・・・これが結構難しいんです
高級品ってとってもデリケートなんですよ♪

↑
おしゃれ工房You友ブログが気に入っていただけたら
クリックお願いしまぁ~す ヽ(^◇^*)/
無料電話相談受付
053-439-0050 までお気軽に
夜10時頃まで
集配サービスあり^^

遠方の方には
宅配サービスも大好評
無料メール相談受付
youyuu@or.tv お待ちしています♪