おしゃれ工房You友(ゆうゆう) 大友眞吾です。
画像はバーバリーコートですが・・・何年くらい前のコートだと思いますか?
実はこのコートは今でも・・・というかずっと着られなかったコートが復元洗いで綺麗になり、
とても喜んで頂け再び愛用されているコートなんです。
お預かりしたのは10年ちょっと前、、当時40年くらい前に購入したと聞いているので、50年以上前のバーバリーコートです。
50年以上昔の綿コートを今でも目立つシミひとつない状態で愛用できるって凄くない?
なんて思いながら仕上げたので、ご紹介です^^
お客様ご自身も当時高価な服で思い入れもあるから今でも愛用されていて、お手入れをさせて頂いているコートなんです。
何事も最初があります。
今では何度もTVで取材を受けているバーバリー綿コートの復元洗いですが、一番最初に手掛けたこのコートはカビシミが落とせなくて試行錯誤し・・・やっとの思いで綺麗にできた一着なんです。
You友にとってターニングポイントとなった一着なんです。
例えばカビだらけのコート、こうすれば取れるって方法を教えてあげると他のお店でもおそらく綺麗にできちゃうんじゃないかな。
でも技術屋にとって結果以上に大切なことは、結果にたどり着くまでの過程なんです。もちろんいい結果にできることが一番ですが、たとえ上手く行かなくても経験が無いとスキルアップできないし応用や工夫もできないんです。
教えてもらうことでいきなり高度なことができるようになるけど、もっと簡単なことすらできない、基礎や基本がない薄っぺらな技術となってしまうんです。
バーバリーが日本にお目見えした(輸入された)のは1915年。
戦後の1965年に三陽商会が輸入を開始し、1970年にバーバリーよりライセンスを取り、「バーバリー・ロンドン」を日本人の体格に合わせて製造販売されたんです。
でも結構高額であまり売れなかったため、もっと手頃で女性向けようにと日本オリジナルブランド「バーバリー・ブルーレーベル」を立ち上げ、安室奈美恵さんが愛用したこともあり大ブレークしたのが1996年です。
2年後の1998年には男性向けように「バーバリー・ブラックレーベル」を立ち上げ日本ではかなりの人気を誇るブランドとなりましたね!
日本だと「ブルーレーベル」と「ブラックレーベル」がバーバリーの代名詞ですね。
今でも当たり前に出てくるコートですが、特徴が違います。
復元洗いする場合だとインポートバーバリーはブラックレーベルと比べると風合い変化、色落ち、縮みが出やすいです。
ブルーレーベルも復元洗いすると縮みが出やすいのは同じかな。
ブラックレーベルはものすごく丈夫。
明るい色は色落ちもほとんど出すこと無く取れることが多く縮みもインポートと比べると出にくいんです。
本場バーバリーも「「日本のライセンス物のほうが品質がいい」って認めたと言われるだけのことはありますね。
画像のコートは、かなり変色とカビが酷く、「もう着ることができないから、思い切ってやってみて!」と言ってくださったコートでした。
ダメになってもいいや、ってやる服は一点もないので、無難なところから少しずつ試しながら何度も洗い・・・
落とせたときはまだ、もう少し行けるなって実感があったんです。
まだ行ける・・・限界はまだ先にある、もっと行ける!って事に気が付かせてくれたコート。
このコートを仕上げながら当時のことを思い出したので投稿しました^^