着てるだけで伸びちゃったぁ・・・

レーヨンニットのアンサンブルです。
実は袖が伸びちゃったと言う相談です。

最近ではあまり見かけなくなりましたが、
レーヨンニットは着てるうちに袖や身頃が伸びちゃう
って事がたくさんありました。

クリーニングに出したら伸びちゃったと言う服も
たくさんありました。

洗って水分や溶剤を生地が含んだまま干してしまうと、
その重みでズルズルと伸びてしまうんです
「洗えません」表示になっている物もたくさんありました。

今でもインポート物はレーヨン素材が多く、それもかなりの高額品。
このアンサンブルもかなりの高額品ですが・・・着てるうちに伸びてしまったとの事でした。

袖は見た瞬間にわかるくらい長い・・・。
どの程度縮めれるかはやってみないとわかりませんが・・・
やってみますとお預かりした服です。

画像は片方だけ縮めて写した所です。
リフォームで袖を直してるわけではありません。

アイロンの修正技術はおそらくシミ抜きするより難しいと言われています。
縮み変形の修正がきちんとできないとお客さまも安心して服を任せられませんね。

水洗いで依頼した服の風合いが変わった、縮み変形が出たと言うことは多々あるようです。
これから夏物をしまう時期に入ります。
水洗いを依頼するときは金額だけではなく、お店の技術にも注意して出す事が大切です＾＾

このレーヨンニット、両袖の長さを揃えると、
あ、これくらいの長さが普通だ！って思えるのでは？(笑)

仕事的にはアイロンがけよりシミ抜きのほうが断然楽しいです(笑)

だって・・・シミ抜きはやったぁ！って達成感があり喜んでくださるお客さまが多いのですが・・・
仕上げってとか修正ってかなり地味な作業で・・・
手間をかけて修正しても、お客さま自身あまり気にされてない、気が付いてないって事が多いんです
すごく着易くなったって言われる事もありますが・・・。

でも、着た時のシルエットとかは全然違うんですよ

背広の仕上げなどは、お宅以外には出せないと言ってくださる方もいらっしゃいます＾＾
縮み変形等の修正も、諦めずに相談くださいね＾＾
ではでは・・・縮めて縮めて・・・ご覧下さい＾＾

５センチは縮める事ができました＾＾
どの程度縮めれるかはやってみないとわかりません。

逆に縮んだ物を大きく修正するのなら、弾力のある生地ならかなり大きくする事ができます！
ウールニットは着てるだけで縮んだりするものもあります。
自分が成長して！？小さくなってしまった物も・・・（我が家はこれがほとんどですが・・・）

綿ジャージなど、水洗いした服を乾燥機にかけてしまうと１００％に近い確率で縮みが出ます。
基本的に縦方向か横方向どちらかが縮みます。

身頃がきつくなった、あるいはおへそが出ちゃう・・・経験ある方手を上げて！(笑)

問題はクリーニング店だけではないんですよぉ。
素材自体、製造工程に問題があることも多々あります。

レーヨンニットはかなり縮み変形が出やすい素材です。
日常普段着にしてしまうと寿命が早く来てしまう素材です。

夏物衣料だと、麻ニットも・・・かなり変形が出る素材の一つです。
色褪せ、脱色も激しく、汗を取ろうと安易に水洗いしてしまうと一度でかなりの脱色が出ます。

麻ニットは着ているだけで型崩れしてくる物も多く、
水洗いしてくださいと言う麻ニットもかなり多いのですが、
どんなに丁寧に洗っても変形が出てしまう素材の一つです。

先日もセオリーと言うブランドの麻ニットの水洗いを依頼されたのですが、
初めて洗うと言う服なのにかなりの変形が出ていました。

水洗いの説明をお客さまに一通りし、水洗いをすることになったのですが、
風合いの変化が多少出るかもしれません。
でも、汗をしっかり取っておかないと来年変色が出て着られなくなってしまう可能性が
多々あります。

お客さま自身、クリーニングに出しても変色が出たと言う経験が数多くあるそうで、
説明にかなり納得して頂け、着られなくなっては意味がないからと水洗いをすることになりました。

夏物衣料の汗取りは、服全体に汗をかいてしまったら水洗いするしかありません。
縮みや変形、多少の脱色や風合いの変化を覚悟で洗わなければいけないものもあります。

説明した後、どうするかはお客さま次第になります。
それならいいわとお持ち帰りになられるお客さまもいらっしゃいますが、
たとえ他店が何も言わないで受けたとしても・・・説明がないだけで汗が取れることはないんです。

ドライクリーニングするだけなら当店だって当たり前にできます。
ただ、意味のない洗いだけをしても意味がないから・・・お客さまに説明をしています。

当店がお客さまに詳しく説明する物ほど、簡単に水洗いができない物になります。
当店は水洗いするのが難しい服でも水洗いできるように設備を充実させています。
機械に頼らない手洗いでの水洗いが基本になります。
そういう服は、水洗いした後の縮や変形もどの程度出るのか、
それを綺麗に修正できるのかも考えながら洗わなければいけません。

平干ししなければいけないニットなどは乾かすだけでも丸一日～２日はかかります。
早いクリーニングではまず不可能だと言う事は考えなくてもわかるのでは？と思います。

このブログを見てくれた方から、汗取りの依頼を数多く受けています＾＾
ブランド品の汗取り依頼もかなりたくさんお預かりしています。

汗による変色を心配されてる方もかなり多いようです。

心配な服の汗取りも相談ください＾＾

変色が出る前に汗を取ると言うのが、夏物衣料には一番大切なことです＾＾

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