久しぶりの更新となってしまいました。
「はまぞう」もメンテナンス以降、まだ不具合が続いているようでこのブログもIEでは開けないようです。
なのでFIREFOXで開き更新しています。
色々とかなり不便でPVも激減してしまいましたがその内に直るでしょう!(ホントに直るのか・・・?)
久々の更新はご相談がとても増えてきた日傘です。
服と違い機械洗いができないため受けるお店は一点手作業で洗っていくしかないはずです。
日傘の場合、洗うだけでは取れない変色や色褪せのご相談ばかりとなるわけですが、
骨など金具が付けられていますし芯はアルミか木が使われているため、綺麗にしようと酸化剤(漂白剤)などを使うと色々と不具合が出てしまったりします。
芯にアルミが使われている場合、酸化剤に反応して色が変わったり白い粉が付着したような状態になります。
木が使われている場合、木は水分を含むと乾燥する時にひび割れたりしますので必ずコーティングがされています。
このコーティングは年月とともに劣化し剥がれてきたりひび割れてきたりします。
洗う際、長い時間洗剤や酸化剤を入れた中へつけ込むため一気に剥がれてしまったりします。
汚れや変色の状態により入れる洗剤や酸化剤の強さ、温度、時間が異なり、どの程度古いかにより剥がれたり剥がれなかったりなど出てしまい、実際にはやってみないとわからない部分があります。
この辺りは言葉でご説明しても良くわからない部分もあり、日傘のご相談は毎回同じご説明をさせてもらっています。
画像を見て頂きながらのご説明の方がわかりやすく、ご相談も増えてきましたのでご紹介させて頂きます。
持ち手が丸くなっているのが刺繍日傘、もうひとつがオフホワイトの日傘です。
洗う場合は基本骨ごと漬け込みながら洗っていきます。
画像の日傘はかなり古い物でコーティングが漬け込んだ部分のみ剥がれてしまった状態です。
右画像は剥がれ切れずコーティング剤がボロボロとなり残っている状態。
いずれもコーティングが剥がれてしまうことをご説明させて頂き、洗っていったものです。
そしてこちらは芯に木が使われており、骨部分も芯も影響が出ないよう洗って欲しいと依頼された日傘です。
この場合、生地を取り外して洗い、取り付けていきます。
汚れが酷かったりカビなど取れにくいシミがある場合、生地を取り外して復元洗いをしたほうが綺麗に出来ます。
古い日傘のご相談は大切な人からのプレゼントやお母さんやおばあちゃんの形見の品など思い入れのある日傘も多く、こういう場合は取り外し取り付けに3000円かかりますが外して洗うことをお勧めします。
それでは、仕上がりの画像も見て頂きながらもう少しご説明をさせて頂きたいと思います^^
この3本は丸ごと漬け込み洗っていった日傘です。
染められ色がついている日傘や刺繍などがされている日傘もあります。
色がついている部分がどの程度薄くなってしまうかは実際にやってみないとわからない事が多いです。
出来る限り色を抜かないよう洗っていきますが、基本洗うことを前提として作られてはいないため、色が白けてしまうもの、刺繍の色なども薄くなってしまうものもあります。
どんな物でも新品に戻すことはできません。
使われている染料や染める方法により色落ち度も変わってきますが目で見て正確な判断をすることは難しいです。
刺繍糸はポリエステル糸かレーヨン、もしくは綿糸が使われることが多いのですが、ポリエステル糸ならほとんど色落ちはしなく、レーヨン糸は多少色落ちする可能性があり、綿糸は色落ちする可能性が高くなります。
刺繍は使う糸により仕上がりの風合いがかなり変わるためデザイナーにより使う糸も変わります。
服でも日傘でも色が付けられているものは蛍光灯の紫外線でも色が褪せますし空気中の酸素に触れることで酸化され色褪せたり抜けたりしますので、使っていてもいなくても置いてあるだけで変化していきます。
特に畳んだ時の折山部分が線状に黄ばんだり黒ずんだり色物は退色したりしています。
一番外側の部分で畳む時、手で丸める感じで傘を回し畳むと思いますがこの時に手で表面が擦れ、手の皮脂や汚れも同時に擦れ付きます。
擦れによる生地の傷みと擦れ付く落ちにくい汚れが付着しやすい部分ですので復元洗いやシミ抜きをしても薄っすらと線状に色の変化や変色が残ってしまうものもあります。
今のところ、古いものでも色柄物でも極端な色落ちや色抜けすること無く綺麗にできていますが、
古い物や色柄物で汚れや焼けが酷い場合、ある程度の色落ちする可能性があると考えて頂いたほうが無難です。
こちらは漬け込んだ所まで木のコーティングが剥がれてしまい色の差が出てしまった部分をペーパーで剥がし色を揃えた画像です。
コーティングにより色が付けられているため剥がれると元の白い色が出てきます。
持ち手付近は元の色が残っているため剥がして色を揃えていくのですが、結構手間がかかります。
剥がれてし色を揃える場合の剥がし代金は700円です。
ご自身でやる場合、320番程度のペーパーで剥がし600番位のペーパーで表面をなめらかにして仕上げれば良いと思います。
古い物の場合、木が水分を吸い込むと乾く時にひび割れが起きることがあります。
芯部分では今のところ無いのですが、持ち手の部分の木がひび割れたことがあります。
同じものはないので形は変わってしまいますが他の持ち手へ取り替える事になります。
また、芯の木がひび割れたり使用中の事故で折れてしまった場合など、芯のみ取り替えることもできます。
こちらは取り外して復元洗い、取れなかったシミを1箇所ずつ取り取り付けた日傘です。
日傘の復元洗いが4000円(税抜き)、取り外し取り付け料金が3000円(税抜き)です。
UV・チタンコーティングは780円、プラチナ加工(撥水・抗菌・防かび)加工も780円、
復元洗いと同時に両方の加工をする場合は1260円となり少しお得になります^^
新品などで加工のみの場合はそれぞれ780円ずつになります。
UV・チタンコーティングはUV・光触媒加工の進化版です。
使っているUVカット加工剤、酸化チタンとも紫外線吸収タイプですが両方同時に加工することで紫外線吸収率が上がります。
さらに酸化チタンにより表面に付着する汚れや微生物など分解ししまってある間に付くカビの臭い等も使うだけで無臭になり、室内で傘を広げて置くだけで部屋の空気も浄化してくれたりします!
そして進化版は洗っても簡単に落ちないよう表面に樹脂コーティングする方法に変わりました。
家庭でしまう前に水洗いをしても簡単には落ちません。
樹脂の中にUVカット加工剤を溶かし込み、酸化チタンも同時に固着させる当店オリジナル加工です。
プラチナコーティングもテスト中ですので商品化できましたらご報告させて頂きます^^
最後に、当店の場合、他のお店で断られたものや金額がかかっても良いから何とかして欲しいと言うご相談がとても多いんです。
お受けするにしてもかなりリスクが高いもの、見ただけでお断りしたいような状態の物などもあります。
日傘に限らず綿、麻、シルク生地は古くなると性が抜けます。
性が抜けるというのは水に濡れたりすると破れたり少し強く引っ張るだけでも破れてしまう状態です。
30年、40年前の日傘も復元洗いをやっていますが、生地の性が抜ける=生地の寿命となります。
乾いている時は大丈夫でも水に濡れると繊維が溶けるようになくなったり破れたりするものもあります。
開業以来、日傘クリーニングはやってきていますので何百本と洗ってきていますが、木の部分がひび割れてしまったものは1本、骨がプラスチックのような物で作られているもので壊れてしまったものが1本、生地が破れてしまった物が1本、レースのような細い糸が切れてしまった物が2本です。
骨がプラスチックのような物で作られている場合、修理ができず骨の総取替えとなり、強度的に洗いに耐えられない物が多いとの事で今はお断りさせてもらっています。
不具合が出てしまった物でも修理や取替えが可能なものはやらせて頂きますが実費がかかります。
古く寿命が来ているものは保険等も一切下りなくよほどプレミアでも付いていない限り商品としての価値なない物されてしまいます。
服や日傘に限らず、どんな物でも形あるものは永遠ではなくいつか壊れます。
クリーニングと言う仕事は基本、長く綺麗にお使い頂けるよう、お手入れをしていくことです。
当店が得意とする復元洗い、色褪せた服の復元や修復、形や色を変えてでも使える状態にしていくリメイクは通常のクリーニングではできない、断られてしまう物を当店独自の方法で修復、リメイクしていきます。
リスクの高いものは弁償など保証等できないなどの説明をさせてもらいご了解を頂けない限りお受けすることができません。
新品に戻すことはできませんのでご理解を頂けたら、と思います。
次回は色褪せた日傘の染め直しのご相談も多くなりましたので、日傘の染め直しをご紹介させて頂きます^^
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