【洗い指定以外の工程に伴う保証について】

復元洗い等、洗い指定以外の工程を含む処理についてはクリーニングの保証対象外となります。
生地が耐え切れず溶けてしまったり、直せないほど変形してしまう等、
想定外の不具合が出てしまった場合は代金は頂かずご返品にはさせて頂いていますが、
弁償等の保証は一切できません。 それぞれ詳しく説明させて頂きますのでご了承願います。

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マッキントッシュクリーニング~色落ち補色修復~

マッキントッシュクリーニング~色落ち補色修復~マッキントッシュクリーニング~色落ち補色修復~
マッキントッシュゴム引きコートクリーニング・色補色参考価格(税抜) 2015年1月現在
クリーニング 7000円~ 補色 5000円~10000円が目安 修復範囲、状態により金額が変わります。
今回のコートは15000円(クリーニング+補色)


おしゃれ工房You友(ゆうゆう) 大友眞吾です。

3回連続投となりますが、マッキントッシュコートです。
今回は黒とか濃紺とかのゴム引きコートを持っている方なら必ずなってしまうのでは?という事例ご紹介。

まぁ、濃い色のコートならこのタイプの色落ちは出てしまうのですが、特に顔料など樹脂による染色をされているコートはスレる部分がすぐに色落ちし白くなるのが特徴です。

このブログで何度もご説明している、色の粒子を接着剤で貼り付ける染色方法なので、使用中のスレにより貼り付けてある色が剥がれ白い下地が出てきてしまう状態。

染料による染色は繊維そのものが芯まで染まっているため色は褪せても下地の色がそのまま出てくることはないんです。
色褪せは黒や濃紺の場合、赤っぽく変化していくことが多いです。


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今回はクリーニング後に薄く全体を色あげ(色を濃く)する感じの補色まで。
以前はこのタイプ、できる限り均一に、綺麗に、と全体を新品に近づけるような吹付け染色をしていたりしましたが・・・

今現在、染料による丸染できないタイプは手吹き染色となるため、目立たない程度になる補色まで、とさせて頂いております。
詳しくはお問い合わせしてください。(メールのご相談がとても多いのでお電話のほうが確実です)

上の画像を見て頂くと、ボタンが隠れるタイプによくある、ボタンの形に白くなっています。
着用時にボタンをかけていますので、固いボタンの盛り上がり、スレ等によりこんな感じで白くなります。

スレによりすでに色が繊維から剥がれた状態になっているため、クリーニングに依頼したらいきなり目立つようになったりすします。
ボタンを掛けたまま上からアイロン当てられた、って思われている方も多いようですが、着用中のスレが原因なんです。

アイロンによる「跡」が出てしまった事例もあります。
こちらは良くある事例で、直して欲しいとご相談されることも多いのでご説明をさせて頂きますね^^

あと、マッキントッシュに良くある内側接着テープの剥がれもありましたので画像に撮りました。

という事で、マッキントッシュ第3段、クリーニングと補色のご紹介です!

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まずは内側、接着の剥がれです。
今回は貼り直しまではしていないため状態のご紹介のみとなりますが、この接着テープの剥がれは直すことができます。

マッキントッシュのこのタイプはヴィトン、エルメスでもあります。
数年の使用でほぼ確実に剥がれる部分が出てしまうのが特徴かな・・・

いずれも剥がれても貼り直すことで修復できますので、困っていたらご相談を^^

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前回の投稿とおなじになりますが、マッキントッシュのゴム引きコートは全て1点ずつ汚れを落としてからの洗っています。
あくまで、当店はこうやって洗っています、というご紹介です。

前回同様、超音波シミ抜き機は使用しておりませんが、私なりの理由がありブラシがけしています。

マッキントッシュ以外でもこうして1点手作業していく服は手間をかける分、金額も割高となってしまいますが、
手を掛けずに洗っても・・・汚れは落ちない・・・

これはマッキントッシュに限らず、汚れが落ちずに困っている方は実体験されていることと思います。
高額品ほど、無難な洗い方しかされないため手を掛けない限り汚れ落ちは悪くなります。

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白っぽくなっているところは良く見ると汚れが目に詰まっていたりすることもあります。
超音波シミ抜き機は直径1センチ~2センチ程度の小さな面積でのシミ抜きとなり、シミ抜き機が当たっていないところはシミも汚れも落ちないため、線状とか、小さな範囲のシミ抜きを得意とします。

汚れやシミが広範囲の場合、ブラシがけして全体の汚れを落とす、落ち切らない部分は超音波シミ抜きなどで落としていくという、洗い前の前のシミ抜き、洗い後のシミ抜きと当店ではやっています。

特に今回は色を入れていきますので、汚れの上から色をかぶせないよう、汚れを落としてから色を入れています。
退色はほぼ全面に出ており、ベルト跡など強く擦れる部分はかなり白くY色落ちしています。

全体を薄く吹き付け染色して色上げしながら色抜けの激しい部分は少し濃い目に、色の濃淡は着用していれば分からない程度になるよう、色を入れていきます。

コート自体に色の濃淡が出ていますので、たとえ均一に色を入れたとしても濃淡は残ります。
画像で見た通り白い部分が目立たなくなる程度の染色ですが、最後の全体画像を見て頂くとわかりますが、着てしまえば気にならない程度のレベルには色入れができます。



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こちらはボタン付近。濃い色のコートでボタンの形が出てしまっていると言うご相談をよくお受けするのですが、
固いボタンの盛り上がりにより表面がスレ、色が抜けるだけではなく表面も変わってしまっています。

目が潰れていたりして染料が浸透しなかったり、表面が変化していることによりたとえ同じ色で染色しても光沢や色味などが同じにならないためボタン跡を完全に消すことができないんです。

それでも、修復前と比べて頂くと、かなり改善しているのがわかると思います。

で、左画像はボタンホール。ボタンを掛けたままアイロン掛けられることは通常ありませんが、
ボタンを外して掛けられることはあるんです。

これは個人店の仕上げに多くあるようですが・・・
このまま上からアイロンを当てられたら盛り上がった縫い目がそのまま表生地に出てしまいます。

形そのまま・・・出てしまっているものよく見かけます。
一工夫と一手間賭けることで、アイロンをしっかり当てても跡を出すこと無く仕上げられます。

ちなみに、大手の工場の場合、機械仕上げがメインなので上からアイロン掛けされることはほぼ無いため、
こういったアタリが出てしまう事ってあまりなかったりします。

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そして仕上がり全体画像です。あ、色は黒ではなく濃紺です^^
着用してしまえばひどく色あせたコートには見えないレベルで補色できたと思います^^

最初に全体画像を撮っておけばよかったのですが・・・
画像を撮りながら仕事ってものすごく手間がかるため抜けてしまうこと結構あります(汗)

当店の場合、近くで見ながら色を入れていく、のではなく、少し離れてみて仕上げを確認しています。

お客様は近くでまじまじ見て仕上がりを確認したりするかもしれませんが、
実際着用時に近くで確認する感じで見られることってないんです。

色が薄い部分、白っぽく見える部分って近くで見るとわかりますが、ある程度捕食されている場合、少し離れて見ると気にならなくなりり、逆に近くで見て色濃く入れていくと、少し離れてみても濃い部分がシミのように見えてしまいます。

この変のバランスが難しいところなのですが、一度で仕上げようと濃く入れてしまわないでバランスを見ながら色を入れ、乾いた翌日に確認をし、目立つ部分があればもう一度染色して、と言う感じで仕上げています。

マッキントッシュゴム引きコートの場合、カチカチに固まった状態の物、エリなど樹脂が溶け出し黒くなったもの、補色では色上げが追いつかないものなど、色々とあります。

どんな洗い方をしても、クリーニングしたら色まで直った!なんてことはありません。
状態により方法も工程も変わってきますので、不具合が出ている場合はお見積りさせて頂きます。

多少硬くなってきた程度の場合、クリーニング後に加工まで全品しておりますので、かなり回復できると思います^^





 
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