カシミヤ、シルク等の高級素材も一昔前に
比べてかなり安くなりましたね。
カシミヤと一口に言ってもピンキリですが・・・
ユニクロで最初に販売されたカシミヤは
触った感触ではとても3800円とは思えない
くらいの高品質だったように思います♪
カシミヤは
薄くても軽くて暖かいですよね♪
一度着たら手放せなくなる暖かさ
そんなカシミヤが私のような一般庶民でも着られる
時代になったわけです
今回は、もう何年も着られているカシミヤのセーター。
今年の春先に洗わずにしまわれてしまったもの^^;
風合いも手触りもちょっと悲しい感じになってしまい、ちょっと臭いも・・・
という事で、
復元洗いでカシミヤらしさの再生です!
風合いはもちろん、暖かさまで嬉しくなるほど変わりますよ~
カシミヤは肌触りが心地よく、直接着られる方も多いと思います。
臭いの元になるのはやっぱり汗
汗って99%は水分で蒸発してなくなりますが、残り1%に含まれる
油脂や尿素等の成分が残留し、それが元になって臭いが出てしまう
ことがあるんですよね^^;
基本的にカシミヤはドライクリーニング以外で
洗われる事はないと思います。
特殊洗いで依頼した場合のみ、水洗いをしてくれるところ
もあります。
ほんとにちゃんと水洗いされているかどうかは、手触りとにおいで判断するしかないでしょう^^;
実はクリーニング店で問題になったのもそこなんです。
内部告発されニュースでも取り上げられましたが、デラックスとかロイヤルの別コースで
受けた物でも処理内容は同じで包装だけ変えているとか・・・
仕事の内容は・・・そのお店を信用するしかないから難しいところですね
もちろん、そんな仕事しているのはごく一部のお店だと思いますが^^
カシミヤがぱさぱさになったり、ごわつきが出るのは、数年間ドライクリーニングのみを
繰り返した場合に、水洗いしないと取れない汚れやチリ、ホコリが蓄積されるから。
そうなってくると肌触りも悪くなり保温力も低下してきます。
そんな時、復元洗いがおすすめです!
カシミヤとかアンゴラ、ウールは人間の髪の毛と
良く似ています。
強い洗剤で洗って油分を全部取っちゃうと
パサ付きが出ちゃいます。
髪を普通の石鹸で洗うのと一緒ですね^^;
洗い方はクリーニング店によって違うと思います。
当店では・・・特に特別な洗剤を使ってはいません。
数種類の中性洗剤の中から色、汚れ具合にあわせて
洗剤を選び、それに防縮剤、柄物には移染防止剤を入れ、
洗う温度と漬け込み時間を考えて洗っています。
家庭用ウール洗い洗剤と言うのは、洗剤の中に防縮剤が配合されています。
が・・・クリーニング店で使用する防縮剤の濃度に比べると何十分の一程度の濃度になります。
ただ、いくら高濃度の防縮剤を入れようと機械力(洗濯機の洗い方の強弱)をかければ
縮みと型崩れは当然出ます。水に入れただけで縮みや変形の出るものは、
どんな洗剤を使おうと、水に入れた時点でダメになっちゃいますので気をつけてくださいね^^
洗って丁寧にすすいだ後、
仕上げ剤を入れて少しの時間漬け込んでおきます。
この
仕上げ剤で家庭とは違った仕上がりになるんです
なんと
コラーゲンまで配合されたカシミヤ加工剤に抗菌剤入りの
柔軟剤を加え、しっとりとした手触りを復元します
アンゴラやアルパカには超柔軟材を入れます(笑)
これはどんな物でも柔らかくふんわりしちゃうと言う仕上げ剤。
これはとにかく柔らかくふわふわな感じに仕上がるので毛布洗いの時にも使ったりしています♪
毛布に使ったらお客様からすごく気持ちがいいと言われました
カシミヤやアンゴラ、アルパカ等、アイロンをかけると
ぺちゃんこになってしまうと思っている方がいますが
そんな事はないですよ
カシミヤやアンゴラ、アルパカの復元洗いは
何百着とやってきています^^
金額は
1500円~2500円。
今の安価なカシミヤだと・・・数回の洗いで買えてしまうかも
エルメスやシャネル等、
ブランド品は3500円~となります。
高級ブランド品等は高額商品のため、洗い上げるまで単品で扱わせてもらっています。
何かあったらその金額が半端じゃないためです。
復元洗いをしたことのないセーター等、多少金額が高くても
試してみればその価値はわかってもらえると思います^^