【洗い指定以外の工程に伴う保証について】

復元洗い等、洗い指定以外の工程を含む処理についてはクリーニングの保証対象外となります。
生地が耐え切れず溶けてしまったり、直せないほど変形してしまう等、
想定外の不具合が出てしまった場合は代金は頂かずご返品にはさせて頂いていますが、
弁償等の保証は一切できません。 それぞれ詳しく説明させて頂きますのでご了承願います。

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シャネル財布クリーニング ~ロゴ修復&染め替え~

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米 「ブランド品の場合、同色染め直し、染め変えなど色を入れた場合、持ち手を短く、内側が劣化し交換などメーカー元以外で手を加えてしまうと純正品としてみなされなくなる可能性があります。」  

おしゃれ工房You友(ゆーゆう) 大友 眞吾です。

今回はシャネルのお財布のロゴ修復&内側の染め変えです。

このブログで何度かお伝えしてきましたが、ブランド品のバックやお財布など、当店のような店が同色にしても色を入れたり修復をしたりなどして手を加えてしまうとメーカー元から正規品としてみてくれなく可能性があります。

私自身もそれぞれ良く出るブランドのサポートセンターなどへ問い合わせして確認をしていますが、いずれも手を入れてしまうと正規品としてみてくれない、修理など依頼されても受けられない、との返事をもらっております。

ただ・・・メーカー元でのクリーニングにしても修復にしても染め直しなどはやってくれることはありません。
これも確認しました。

お客様ご自身が手入れをしたものはどうなる?当店のような店が手入れした物と見分けが付く?など微妙なのですが・・・
いずれにしても手を入れる=純正品ではなくなると考えていただいたほうが無難です。

これは当店に限らずどのお店でも同じです。

お手入れをするにしても、表面をクリーナーで拭き汚れを落とそうとするだけで表面の光沢が消失してしまったり色あせたりしてしまうものがあります。

前にご紹介したメーカー元へクリーニング依頼したエルメスのお財布もそうでしたが、メーカー元へ依頼したのに艶がなくなり色剥げ、ムラになったと言うものもあり・・・

http://yuuyuu.hamazo.tv/e2308761.html

例えば当店がこのお手入れをしたとしたら100%クレームになるでしょう・・・

何より、エルメスのこのタイプはクリーナーなんか使って表面を拭いたらトップコートが簡単に剥がれ艶が消失してしまうんです。
まぁ、これに限らずエルメスベアンでもクロコでもエルメスはクリーナーで拭くとつやが消失してしまうものは多くお手入れも要注意です。

話がシャネルからエルメスへそれてしまいましたが・・・

今回は内側がピンクで汚れが目立ちやすいからパープルに染め変えてほしい、
シャネルロゴ部分の傷を目立たないよう修復してほしいというご依頼です^^

お客様から喜びのメールも頂きましたので合わせてご紹介させて頂きます。

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光沢のあるものってパテントレザー(エナメル)と言われますが色々とあります。
エナメルはエナメル樹脂により光沢を出しているものでしっとりと濡れたような感じで光沢が出ます。

その他、光沢は艶の出る樹脂と艶のない樹脂があり、光沢は新品時に近い状態に合わせたりお客様のご希望に合わせたりして調節し、その光沢も色と混ぜて光沢を出すもの、一番上にトップコートをして艶を出したりすること仕上がりの風合いなども変わってきます。

今回のお財布のシャネルロゴを見てみると艶と言うか透明な皮膜のような感じが見え、剥がれて下の革が見えている部分を見ると光沢のある皮膜にかなり厚みがあるのが見えます。

これはおそらくラミネートレザーで、透明なフィルムが革の上に張られている物では?と思います。
ラミネートレザーは私が良く見るのはクロコ(ワニ)革のバックです。

樹脂なら剥がしてやり直しができますがこのフィルム張りのレザーは剥がす事ができず傷の修復も難しい・・・
なのでフィルムの上へ加工していくのですが、新品時と同じ風合い、光沢へ戻すことができなくなります。

フィルム張り独特の厚みの見えるような透明感と艶はフィルムしか出せないんです。
その他、このフィルム張りも色々なフィルムがあり、小さな穴を開けて反射率を変える物などさまざまです。

一枚の革の状態で機械加工しないとできないため、製品化しているものへ新たに再加工できる人はいないと思います。
なのでロゴ部分の光沢は変わる、傷も完璧に直す事はできませんので、できる限り綺麗にと言うことで修復です。

淵周りの剥がれている部分は段差を埋めるように下地剤を入れてできる限りフラットにし、ロゴ部分全体を傷が隠れる樹脂を使い黒く染め直し、トップコートをして仕上げてあります。

この艶、もっと出すこともできます。

内側は色を変えるため、同色で染め直すよりかなりの手間をかけています。
表面は顔料塗装されているもので、革の上にコーティングする形で色がつけられています。

染料は表面コーティングのように色を乗せる物ではなく、樹脂や革そのものに浸透して染まります。
なので、使っても簡単にはがれたり、すぐに元の色が出てきたりしないよう、できる限り表面を剥がし取り、残ったピンク色に染料を浸透させパープル系にしていきます。

ピンクに青系の染料を入れてパープルにした後、もう一度色を乗せるため、色が簡単にはがれてこないよう下地を作ります。
顔料でパープルを作り均一に塗装した後、トップコートをして仕上げてあります。

最近、使ったらすぐにもとの色が出てきた、と言うご相談がとても多くなってきました。
濃い色なら簡単に色を変えられるため、安価で簡単にやるお店もあるようですが・・・

受け取るときは綺麗に染まっていてもこすれるとすぐに塗装がはがれ元の色が出てきてしまいます。

色を変えるだけなら簡単にできますが、使用に耐えられるように色をしっかり定着させることが難しく手間がかかる作業となります。

色を変えられる場合、その辺りをよく確認しておかないと・・・
ところどころ剥がれて元の色が出てきてしまうととてもひどい状態となり使えなくなってしまいます。

色変えをしっかりした工程でやっていくと同色染めの2倍以上の手間がかかってしまいます。
同色染めなら剥がれても同じ色が出てきますのでまだ良いのですが・・・

品質は金額にある程度比例していきます。
特に色を変える場合、一度塗装をされてしまうとやり直しは入れられた色を剥がすところからの作業になりますのでかなりの手間。

染め直しをしてもらったけどすぐに剥がれてきたというご相談の場合、ほとんどがそのお店でやり直しまではしてくれないようです。
まぁ、やり直しをしてくれるくらいのお店なら簡単にはがれる塗装をしませんが・・・

仕上がりはお客様に喜んで頂け、メールも頂けましたので最後にご紹介させて頂きます^^


福岡県 K.N様より
この度は、お世話になりました。

本日、お財布が届きましたのでお伝えさせて頂きました。
お忙しいところ早々に送って下さり有難う御座います。

お財布も本当に綺麗に仕上がっていて
中のお色も希望通り、私の思っていました以上に染色して下さりとても嬉しいです。
あんなにボロボロでしたのに、見違えるようになりまた、末永く使えそうです。

シャネルのロゴはエナメルが目立ち過ぎてあまり好きではなかったので
ちょうど良く落ち着いて今の方がむしろ良いように思えます。
待っていました甲斐がありました。
これからも大切に使いたいと思います。

本当にこんなに綺麗にして頂き心より感謝申し上げます。
では、また機会がありましたら是非ご利用させて頂きたいと思います。
この度は有難う御座いました。




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