和服です。
シミ抜き前の画像が探してもないため
部分染色(
色補正)を紹介します。
白く色が抜けている部分にはかなり目立つ
黒ずんだ黄色っぽいシミがありました。
この着物はかれこれ
40~50年前のお母さんの
形見の着物との事。
シミがあるためずっと着られず
そのまましまってあったという着物です。
「できれば私も着たい・・・」とご相談をお受けしました。
一旦お預かりしてテストしたところ・・・
地色が抜けるまでシミ抜きをしてもシミは完全に取りきれず薄く残ってしまいました
一箇所のみテストでシミ抜きをし、染色してお見せした所、
「ここまで目立たなくなるのならシミ抜きをして欲しい」と言う事でシミ抜きすることになりました。
シミ抜き後が左画像です。
色が抜けているだけではなく、黄色くシミが残っています。
でもこれが限界・・・これ以上は繊維自体が傷んでしまい下手をすると穴があいたりしてしまいます。
できる限りシミを薄くして、
染色しながらシミを目立たなくして
元通り色を入れて復元すると言う作業になります。
右画像は色を入れているところです。
かなり手間のかかる作業になってしまいましたが・・・
お母さんが着ていた着物をもう一度着て頂くことができそうです^^
黄色いシミがうっすらと残ってしまったため近くで見るとやはり違和感は残っています。
でも^^ここまで目立たなくなれば
着ていればほぼわからないレベル
(右画像参照)だと思います
和服のシミ抜き依頼は、最近付いたシミではなく、10~20年前のシミが多いんです。
洋服でも和服でも、シミが古くなれば
なるほど取れにくくなり、地色ごと
抜いていかないと取れないシミもあります。
今回のように地色ごと抜いてもシミが取れきれない場合もあり、
シルク、ウールなどはシミが古くなりすぎると完全に取れなくなってしまいます。
地色は抜いてしまっても染色する事である程度元通りに戻す事ができますが、
生地を傷めたり穴が開いてしまったりすると元に戻す事ができなくなってしまいます。
今回もあと少し取れてくれれば・・・と言うところなのですが、
地色が完全に抜けてしまうところまでシミ抜きをしていますので、
これ以上やると糸が溶け出して細くなったり、糸が切れてしまったりします。
一番問題なのは
生地を傷めてしまうと染色ができなくなる、事なんです。
糸が溶けて表面が変わってしまったり細くなったりすると染料で繊維が染まらなくなるんです
よくあるのが、シミをつけてしまいお絞りなどで擦って色が抜けてしまった場合、
生地の表面がスレにより毛羽立ったり剥がれたりして変化が出てしまいます。
そうなると生地自体が変化してしまっているため染色して直しても綺麗に直らなくなってしまうんです。
今回は薄く残った黄色いシミを染色で目立たなくし、地色に近づくよう色を作り重ね染めしています。
どうしても取れないシミを染色で目立たなくすると言うのは最後の手段で・・・
近くで見れば違和感はどうしても見えてしまいます。
お客様が思っているほど・・・脱色を直すと言うのは簡単ではないです。
シミ抜きで地色ごと抜いていく場合、染色して直す事を前提に考えて抜いていきます。
ハイターなどですっぽりと色が抜けてしまったもの、こすって広範囲に色抜けしたものなどは、
簡単には直す事ができませんので気をつけてくださいね。
今回、お客様には「これなら着られる!
と大変喜んで頂けました^^
地色ごとシミを抜いて復元すると言う作業は安価な金額ではできません。
今回は画像以外にも大きく分けて2箇所シミ抜きしましたが18000円です。
70センチ程度離れてみて(人と向き合った時の距離)
わからない程度を基準に
させてもらっています。
◆◇◆◇◆◇ 紹介している画像は、同じような状態でお悩みの方の
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◇◆◇◆◇◆ 参考になります様に独断で掲載させて頂いております
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◆◇◆◇◆◇ 掲載に関して不都合な事がございましたら
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◇◆◇◆◇◆ お手数ですが
youyuu@or.tv までご連絡願います
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